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ワイルドライフ

鼻先の感覚でくぐり戸を通り抜け、目測で切り立った山をジャンプ。

野生の能力ってすごいなと思いながら”ワイルドライフ”なんて観てたりする。カモシカはカモシカとして、シャチはシャチのままに、ネコはネコ。

種に徹するという思考さえ持たず、もしかしたら持ってるのかもしれないけれど、とにかく食料を得て、寝床を確保して、風を、波を、光を感じて移動して生きている。個体ごとの性質もある。

その生き物が生きるために必要なものを得るためには、危険を冒しても行動する。居心地良くあること、突き詰めれば生き続けようとすること。味覚は身体を侵襲するおそれのある食物を選別する役割を果たし、痛覚は身体の損傷を防ぐためにある。気持ちがいいと感じることは贅沢でも欲張りでもなければ、単に楽をするということでもない。存続のために、崖の岩肌を走り抜け、新鮮な草の生えた湿地へ向かう。浅瀬をたゆといエネルギーを蓄えて、大洋に出て獲物を狩る。居心地のよさの追求は、快楽とは似て異なる。生々しくて辛辣で、生真面目で、真剣で、そして、命懸けだ。人の分まで願うならば、よりいっそう。耳触りのいい、口当たりのいい「居心地のよさ」という言葉を、根底から支えて実行するすべての力を得て、増強し続ける現実的な能力が要る。ネコだって持ってる。

植物も、動物も、そういうことを教えてくれる愛おしい存在。そんなやつらを「いただきます」して、パワーに変える。もらってばっかりだ。


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