考えるって難しい
これまで企業向けのタイムマネジメント研修をたくさん行ってきた。
僕がやってきた手法を中心に紹介しているので、そのまま忠実に続けている方は少ないかもしれない。
原則を理解し、自分なりにカスタマイズしてくれると本望だし、これまで無意識だった時間のことを考えるキッカケになればいいなと思っている。
もちろん、再現性は意識している。
同じ手順で行えば、ある程度、誰でも同じような結果が出るはずだ。
つまり、やるべきことを効率的に処理し、なるべく多くの時間を本当に大切なことに使うというタイムマネジメントの目的を理解することで、主体的に生きていけるようになると確信している。
ここで難しいのが「考える」こと。
慣れていないと何を考えるのかわからない。トレーニングを繰り返すことで筋肉がつくように、思考だって自分と向き合うことで精度が上がってくる。
例えば、
・全体像の把握(抱えているタスクの全容)
・ゴールの設定と定義
・制限時間
・制限時間内に終わらせる方法
これらを考えてから実行する。
ワークでやってみると、ほぼ全員が何も考えず片っ端から手をつけていく。あれほど説明したはずなのに。頭では理解しているはずなのに。
少しでも「考えて」から行動を起こし、なるべく早めに立ち止まって振り返り、改善しながら、また進んでいく。
これにより、多少ズレながらでもゴールまで到達できるようになる。