Happy Song
PV順 掲載
もっと、いっしょに、いたかったのに、お別れしなければなりません。 人生の途中には、誰にもわからない、別れの駅が、あると思えてきます。 私の降りる駅は、今、ここなのかもしれません。 さよなら。 * これまで、私のつたない作品を、読んでいただいた皆様に、感謝申し上げます。* 今回で、最後の投稿にします。 これまでの作品を、無料マガジン(PV順)に掲載してます。 1年間ありがとうございました。
大きな旅客船が、青い海に、白い線をひきながら、ゆっくり進みはじめる。 吹きつける海風が、『ビュー、ビュー』と、哀しい音を鳴らしては、出ていく船の後ろ姿を、せつなくさせる。 船のまわりを、飛び交う白いカモメたちは、汽笛の音とともに、青い空に消えていく。 耳をすますと、波の音に混ざって、どこか遠くから、別れを惜しむ人たちの声が、聞こえてくる。 沖から、だいぶ遠くへ進んだ船が、最後のあいさつ( 汽笛)を鳴らすと、桟橋の人たちも、最後のわかれの言葉を投げかけていた。 船の姿が小さ
人は、まるで、時間の流れの中を進む、舟に乗っている気がします。 生きる為に、舟を、漕ぎ続けなければならないのに、悲しいかな、その終の行き先は、死の岸でしかないのです。
お月さんは、お星さんたちと、かくれんぼを、はじめました。 お月さんは、大きな雲をみつけて、かくれることにしました。 大きな雲に、うまく、かくれることができたお月さんは、安心して、うとうと、寝込んでしまいました。 時々、ぶあつい雲の切れ目から、お月さんのお尻があらわれて、それが、地上の海に、映しだされました。 波の動きにあわせて、お月さんのお尻は、まるで、クラゲのように、ふらふらと、揺れ動きました。 海に映るお月さんに、気づいたお星さんたちは、雲に隠れていたお月さんを、見つ
青い空に、白い子象のような雲が、ひとつだけ、『ぷか、ぷか』浮いていました。 まるで、大きな空を、ひとりで楽しんでいるように、『ぷか、ぷか』漂っていました。 しばらくすると、雲は、薄い綿菓子のようになり、青い空に食べられて、消えてしまいました。
傷つきやすく、冷めやすく、腐りやすく、壊れやすい。 心は、まるで、生(なま)ものようね。 人は、そんな生(なま)もののような心を、一生持ち歩いて、生きなければならないのね。
ご近所のワンちゃん(犬)は、よく、買い物用の手押し車に乗せられて、おばさんと、お散歩します。 『こんな車には、乗りたくもないのに』と、言いたそうな眼差しで、こちらを見つめるワンちゃん(犬)が、いつも気になります。
光になりたい。 何気ない生活の中で、ひとすじの光になって、あの人の優しさを照らしたい。 光を送りたい。 暗闇のような世の中で、灯台の光になって、あの人に希望のような光を送り続けたい。 光をささげたい。 真っ暗な星空の中で、輝く星の光になって、あの人のロマンに光をささげたい。
朝寒くて、ベッドから起き上がるのに、時間がかかりました。 会社で、同僚と話をしても、話題についていけませんでした。 お昼ごはんを食べても、美味しく感じませんでした。 なんだか、ムシャクシャして、一日中、自分の気持ちが、落ちつきませんでした。 僕は、会社の帰り道、僕自身に、『ポンコツ人間!』と、つぶやきました。
自信が、持てなくなってきたら、そいつを、強く握りなおすんだ。 見失なったら、呼び起こし 無くなったら、創りだすんだ。 それが、あるだけで、未来は変わるんだ。
暖かい気もちにさせてくれる人。 なんだか、冷たさを感じた人。 暖かさ、冷たさだけで、思い起こす人たちがいるよ。
寝癖の学生が、電車に乗り込んできた。 逆立った髪の毛が、なぜだか、美しくみえた。 いつか、寝癖のまま、電車に乗ってみたいと、おもった。
子供の頃、日曜日の夜になると、よく、学校を、休む理由を考えていた。 大人になって、日曜日の夜になると、会社を、休む理由を考えたりする。 日曜日の夜になると、僕は、憂鬱(ゆううつ)になる。
出会いと、別れを繰り返す人生は、まるで、港のようです。 そこには、楽しい出会いもあれば、悲しい別れもあります。 夢や、希望を、乗せた船が、行き来するように 長い航海に、疲れて、ひと休みするように 新しい船出を、はじめるように 人生には、港のような風景が、たくさんあります。
遊び、忘れられた、オモチャたちが、退屈そうに眠っている。 ときどき、オモチャたちは、目を覚ましては、昔、遊んでくれた子供たちのことを懐かしむ。 『あ〜 子供たちは、僕たちを、こんな箱の中に残したまま、大人になってしまった』 『僕たちは、今でも、遊んでもらったころの、気持ちのままなのに、大人たちは、子供のころの気持ちなんか、とっくに、忘れてしまったんだろうな』 そんな声が、オモチャ箱の中から、聞こえてきた気がした。
友人の付き合いで参加した、啓発セミナーでのこと。 レクリエーションの終盤、若い講師の先生は、力強い口調で、次のように指導してきた。 『◯◯さん 苦手意識をなくしてください』 『自信を持ってください!』 『あなたなら絶対に、人生逆転できます』 『私が保証します』 『さあ、新しい一歩を、踏み出しましょう』と、 一方的に、話し込まれた私は、このセミナーが、はやく終わって欲しかったので、恥ずかしい気持ちを抑えて、 『ハイ、頑張ります』と、大きな声で答えた。 すると、先生は、