Happy Song

詩や、詩のようなもの(エッセイ)を書いてきました。 マガジン 掲載作品含め、すべての作…

Happy Song

詩や、詩のようなもの(エッセイ)を書いてきました。 マガジン 掲載作品含め、すべての作品、自由に、朗読、音声化利用可能です。

マガジン

  • ハッピーソング 詩のようなもの (計72作品)

    PV順 掲載

  • ハッピーソング 詩集(計 111 作品)

    PV順 掲載

最近の記事

別れの駅

 もっと、いっしょに、いたかったのに、お別れしなければなりません。 人生の途中には、誰にもわからない、別れの駅が、あると思えてきます。 私の降りる駅は、今、ここなのかもしれません。 さよなら。 *  これまで、私のつたない作品を、読んでいただいた皆様に、感謝申し上げます。*  今回で、最後の投稿にします。 これまでの作品を、無料マガジン(PV順)に掲載してます。  1年間ありがとうございました。  

    • 大桟橋

      大きな旅客船が、青い海に、白い線をひきながら、ゆっくり進みはじめる。 吹きつける海風が、『ビュー、ビュー』と、哀しい音を鳴らしては、出ていく船の後ろ姿を、せつなくさせる。 船のまわりを、飛び交う白いカモメたちは、汽笛の音とともに、青い空に消えていく。 耳をすますと、波の音に混ざって、どこか遠くから、別れを惜しむ人たちの声が、聞こえてくる。 沖から、だいぶ遠くへ進んだ船が、最後のあいさつ( 汽笛)を鳴らすと、桟橋の人たちも、最後のわかれの言葉を投げかけていた。 船の姿が小さ

      • 時間の海

        人は、まるで、時間の流れの中を進む、舟に乗っている気がします。 生きる為に、舟を、漕ぎ続けなければならないのに、悲しいかな、その終の行き先は、死の岸でしかないのです。

        • お月さんのかくれんぼ

          お月さんは、お星さんたちと、かくれんぼを、はじめました。 お月さんは、大きな雲をみつけて、かくれることにしました。 大きな雲に、うまく、かくれることができたお月さんは、安心して、うとうと、寝込んでしまいました。 時々、ぶあつい雲の切れ目から、お月さんのお尻があらわれて、それが、地上の海に、映しだされました。 波の動きにあわせて、お月さんのお尻は、まるで、クラゲのように、ふらふらと、揺れ動きました。 海に映るお月さんに、気づいたお星さんたちは、雲に隠れていたお月さんを、見つ

        別れの駅

        マガジン

        • ハッピーソング 詩のようなもの (計72作品)
          71本
        • ハッピーソング 詩集(計 111 作品)
          111本

        記事

          はぐれ雲

           青い空に、白い子象のような雲が、ひとつだけ、『ぷか、ぷか』浮いていました。 まるで、大きな空を、ひとりで楽しんでいるように、『ぷか、ぷか』漂っていました。 しばらくすると、雲は、薄い綿菓子のようになり、青い空に食べられて、消えてしまいました。

          はぐれ雲

          生ものような心

          傷つきやすく、冷めやすく、腐りやすく、壊れやすい。 心は、まるで、生(なま)ものようね。 人は、そんな生(なま)もののような心を、一生持ち歩いて、生きなければならないのね。

          生ものような心

          気になる犬

           ご近所のワンちゃん(犬)は、よく、買い物用の手押し車に乗せられて、おばさんと、お散歩します。 『こんな車には、乗りたくもないのに』と、言いたそうな眼差しで、こちらを見つめるワンちゃん(犬)が、いつも気になります。

          気になる犬

          光になりたい

          光になりたい。 何気ない生活の中で、ひとすじの光になって、あの人の優しさを照らしたい。 光を送りたい。 暗闇のような世の中で、灯台の光になって、あの人に希望のような光を送り続けたい。 光をささげたい。 真っ暗な星空の中で、輝く星の光になって、あの人のロマンに光をささげたい。

          光になりたい

          ポンコツ人間

          朝寒くて、ベッドから起き上がるのに、時間がかかりました。 会社で、同僚と話をしても、話題についていけませんでした。 お昼ごはんを食べても、美味しく感じませんでした。 なんだか、ムシャクシャして、一日中、自分の気持ちが、落ちつきませんでした。 僕は、会社の帰り道、僕自身に、『ポンコツ人間!』と、つぶやきました。

          ポンコツ人間

          希望

          自信が、持てなくなってきたら、そいつを、強く握りなおすんだ。 見失なったら、呼び起こし 無くなったら、創りだすんだ。 それが、あるだけで、未来は変わるんだ。

          暖かい、冷たい

          暖かい気もちにさせてくれる人。 なんだか、冷たさを感じた人。 暖かさ、冷たさだけで、思い起こす人たちがいるよ。

          暖かい、冷たい

          寝癖(ねぐせ)の学生

          寝癖の学生が、電車に乗り込んできた。 逆立った髪の毛が、なぜだか、美しくみえた。 いつか、寝癖のまま、電車に乗ってみたいと、おもった。

          寝癖(ねぐせ)の学生

          日曜日の夜

          子供の頃、日曜日の夜になると、よく、学校を、休む理由を考えていた。 大人になって、日曜日の夜になると、会社を、休む理由を考えたりする。 日曜日の夜になると、僕は、憂鬱(ゆううつ)になる。

          日曜日の夜

          港のような人生

          出会いと、別れを繰り返す人生は、まるで、港のようです。 そこには、楽しい出会いもあれば、悲しい別れもあります。 夢や、希望を、乗せた船が、行き来するように 長い航海に、疲れて、ひと休みするように 新しい船出を、はじめるように 人生には、港のような風景が、たくさんあります。

          港のような人生

          オモチャ箱

           遊び、忘れられた、オモチャたちが、退屈そうに眠っている。 ときどき、オモチャたちは、目を覚ましては、昔、遊んでくれた子供たちのことを懐かしむ。 『あ〜 子供たちは、僕たちを、こんな箱の中に残したまま、大人になってしまった』 『僕たちは、今でも、遊んでもらったころの、気持ちのままなのに、大人たちは、子供のころの気持ちなんか、とっくに、忘れてしまったんだろうな』 そんな声が、オモチャ箱の中から、聞こえてきた気がした。

          オモチャ箱

          啓発セミナー

          友人の付き合いで参加した、啓発セミナーでのこと。 レクリエーションの終盤、若い講師の先生は、力強い口調で、次のように指導してきた。 『◯◯さん 苦手意識をなくしてください』 『自信を持ってください!』 『あなたなら絶対に、人生逆転できます』 『私が保証します』 『さあ、新しい一歩を、踏み出しましょう』と、 一方的に、話し込まれた私は、このセミナーが、はやく終わって欲しかったので、恥ずかしい気持ちを抑えて、 『ハイ、頑張ります』と、大きな声で答えた。 すると、先生は、

          啓発セミナー