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Sena.
2021年1月28日 19:03
小さな屈折。光が光を煌めかせている。見逃さなければそれは何処までも遠くへ突き進む。時に滲む涙の角で。愛しさに細めた瞳のまつげの端っこで。足元に転がる石ころの真ん中で。夕陽が沈む水平線の隙間で。届かなかった想いの隅っこで。この瞳に映る煌めきをずっとずっと追いかけていたい。ほんとはずっとそう言ってあげたかった。言えなかった。信じてほしかった。信じていたかった。あの日のままで。生き
2021年3月25日 22:52
ひとりでいると思ってた。愛はもう振り向いてくれないんだと泣いていた。見えているこの世界の中の自分は、あの日と同じ理由で嘆いていて、情けない自分を慰める涙はこぼれるままでいた。そんな日に手紙が届いた。それは、いつか出会った小さな小さな白色の花が、わたしを想い、寄り添い、祝福の言葉を書き綴った柔らかい愛の香りがする手紙。忘れていた優しいことばで溢れた文字には、愛が写っていた。時