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推しと才能とわたし。

今日の朝は、ものすごい嵐のような雨だった。通勤に差し支えるかと思ったけれど、ちょうど家から出るころには、雨があがり青空もちらちら見えていた。

宇多田ヒカルの「君に夢中」を聴きながら歩いていると、嵐の後の深い蒼空と雲の流れが、宇多田ヒカルの曲と歌声から感じる「透明感」「移ろい感」「浮遊感」と絶妙にマッチしすぎていて、なんだか不思議な気持ちになる。

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最近、わたしにもようやく「推し」ができて、Twitterで毎日情報を見ている。

いろいろなものに興味があるし、いろいろなものが好きなのだが、「推し」と呼ぶほどのものはなかったので、毎日いろいろな動画や写真や情報をみているだけで、とても楽しい。

暇さえあれば見てしまうので、時間があっという間に過ぎてしまうのが、やや困りものではあるけれど。

Twitterを見ていると、その推しそのものを愛でるのはもちろんなのだが、さらにその推しのファンの人の多彩な才能に驚くことがある。

絵を描く人、物語を書く人、動画を編集する人、どこからそんな写真探してくるの?という写真を見つけ出す人。

とにかくすごい。

わたしの推しは「中国俳優」であるため、そもそもどこから写真とか見つけてくるのかすらわからない。(しかし正直いうと推しが日本人であっても、そういう検索能力が低いため見つける自信はない)

なので、ひたすら他のどなたかがツイートしてくるものをリツイートする日々なのだ。


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最近では、わたしの推し活を豊かにしてくれているのは、推しのファンのおかげかもしれない、と思うことすらある。

二次創作で華麗な絵を描く方もいれば、斜め上からの発想で漫画を描く方のツイートも流れてくる。

わたしの推しの俳優さんが演じたドラマ役柄で、懐かしのビックリマンチョコ風な絵を描く人もいるし(なぜそんな発想が生まれるのか、、、感嘆してしまった)宝塚風に描いてみたり、とにかくあっと言わせる設定で創作するので、面白いのだ。

二次小説も、読んでいるうちにせつなくて、胃とおなかのあたりがキュウっとなってしまうような話を書かれている方もいれば、とにかく楽しい気持ちにさせてくれる話を書く方もいる。

ほかにもその推しが出ているドラマをモチーフにしたアクセサリーを作る人、コスプレする人、人形つくる人、ドラマの料理を再現する人、などなどそれぞれの得意分野でそのスキルを最大限発揮していて、愛情の発露がとにかくすごいのだ。

気づけば推しだけでなく、その推しのファンの方々の想像力と愛情にも、ふんだんに楽しませてもらっている。

よく、推しができるとそのジャンルを沼と評することもあるが、そこは本人だけでなく、本人とそのファンたちが創り出す才能溢れる底なし沼なのだな、とこの年になってから初めて知った。


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そんな風にいろいろ見ているうちに、世の中には、本当に表立って出していないだけで、すごい能力や才能持っている人、いっぱいいるんだなとあらためて感じている。

また、好きだからこそ、近づきたいからこそ、異文化や言葉の壁を乗り越えるべく、新たに知ろうとする努力もしている人たちもたくさんいて「好きのパワー」って本当にすごいな、とも思う。

人を動かす原動力の中では、もっとも強いものかもしれない。


その中でも、わたしはとくに創作、なにかをクリエイトする能力を持っていて、それを使って愛情を表現できる人が、とてもうらやましいと思うようになった。

とくに小説とか書ける人には、文章を書くという意味では、ライターも同じカテゴリーなのに、使うスキルが全然違うので、ちょっと嫉妬してしまう。

自分の能力やスキルを使って、人に喜びを与えたり、楽しませたりできることは、やはりとても素敵なことだから。

なので、わたしだって、なんか自分のスキルを使って、推しへの愛を表現したい!と思うので、使えそうなライターのスキルをなんか使ってできないか、模索している。(結局作品レビューとか俳優考察とかあたりで落ち着きそうだが、、、、。)

なんにしろ、推しというのは、各々の才能を開花させ、発展させてしまうことすら可能にするので、あらためてすごい存在だな、と思う今日このごろなのです。


では、今日も素敵な1日を!



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