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【チームat大公開!〜親子イベントプロデューサー宮本直美さん〜】ドーンと構えた安心感のatさん

「チームat」のメンバーは、社員雇用ではなく、個人事業主として仕事を請け負い、プロジェクト毎に結成されるチームで働くスタイルを選択しています。その多くが、女性である自分の声やアイデアが、プロジェクトを通じて、企業や社会にしっかりと届き、価値を創出していく過程に、やりがいを感じています。仕事以外に、子育てや介護、家事などの多忙な日々をこなしながらも、深い信頼関係を築き、しっかりとした業績成果を上げ、様々な社会課題解決に貢献しているatメンバー。その魅力に、at広報のスタッフTが迫ります。


福岡生まれの東京都在住。
プロジェクト株式会社代表取締役。
産後育児中親子向けのイベントや啓発活動を多数企画・運営している。
食べ歩きが大好きな、高2と中1の2男のママ。

(1)ご自身のお仕事について

―今のお仕事について、聞かせてください。

プロジェクト株式会社は、私が長男出産を機に起業し、15年目になります。仕事は当初個人事業主からスタートし、在宅事務の仕事が中心でした。ある時、大手ベビー用品メーカーから全国イベント開催の企画・事務局運営のお話があり、そこからイベント開催の事業を主軸にしていきました。2011年から2019年までは、全国各地主要都市でベビー&ママ向けの数千人規模のイベントを企画・運営していました。

ーもちろんお子さんを連れてのお仕事だったのでしょうか?

はい。日本全国、自身の子供を連れての出張でした。ただ赤ちゃん時代はそれが可能でしたが、子供が大きくなるにつれ、保育園やサポーターさんを頼りながらやっていました。さらに大きくなると、それすら子供に嫌がられて、出張が大変になった時期がありました(笑)

―今ではお子さんはもう大きくなられて、身軽でお仕事ができますか?

そうですね。仕事で家にいないと言うと喜ばれます(笑)。今は完全在宅で仕事を続け、子供とはそれなりに仲良くやっていますよ。

―経営されている「ともえスクール」とはどんな事業ですか?

オンラインで無料受け放題の両親学級・親子ひろばのことです。コロナ禍以前は、対面イベントを通じて赤ちゃんとお母さんの居場所作りができたらいいなと思って活動していました。それがコロナ禍により、お母さんたちが外に出にくくなったことをきっかけに、講師業の先生たちの協力を得て、オンライン形式の日替わり教室「ともえスクール」を開催することになりました。

出産準備・親子の学び場「ともえスクール」

https://tomoe.life/category/hiroba 

多種多様なイベントが盛りだくさん
オンラインで全国各地から参加可能

2020年から続いています。毎回多い時は100人/回くらい、少ない時は10人/回くらいの参加者がいます。会員の皆さんが教室のスケジュールを見て、参加したいときに参加できるものになっています。ママさん達は育休明けや地域に居場所ができれば、皆卒業していきますが、卒業後もイベント開催をお知らせすると、集まってくれる方も多いです。

―オンライン開催ならではの良さとは

―オンラインなので、全国のママさんに発信されているのですよね?リアルイベントとオンラインとで、何か違いはありますか?

会員さんの半分は関東在住者ですが、残りは関東外ですね。新生児のママさんが多いです。オンライン教室を開催する前は、育児のポイントや他のママさん達の発言を対面イベントでリアルに感じ取ってもらっていました。一方で、オンラインになったことで、これまで外に出にくかった新生児のママさんとも繋がることができました。対面イベントに来られなかった方にも、より多く教室の内容をお届できるようになったことは、オンラインの良いところだと思っています。

一方、オンラインでできなくなったことは、参加者の観察ですね。当日の親子の様子を見て声をかけたり、寄り添ってあげたりすることができなくなりました。オンラインでは均等に発信でき、参加者も学びにはなるので情報量はリアルとは変わりません。ただ、オンラインで参加し退出後は、ラインが遮断されるように、会の余韻が残らなかったり、その先の繋がりがなかなか持てなかったりします。それでも、全国と繋がれるので、産後鬱に陥りやすいケアの必要なママさんとも繋がりが持てたのはすごく良かったと思います。これからは、産前のお父さんお母さんに向けた活動をしたいなと思っています。

両親学級のパパさんの参加増を目指す!

(2) atとの出会い

―atとの出会いはいつ頃でしょうか?

東日本大震災後に仙台で「笑顔で働きたいママのフェスタ」というイベントを立ち上げました。仙台でのベビー&ママのネットワークを活かし、被災地のママを元気づけようと思ってスタートさせたものです。ただ、イベントを行っていく中で、被災地で今後どうしようか悩んでいるお母さんと、日本全国で慣れない子育てにどうしようか悩んでいるお母さんとは、置かれている状況は異なっても、現象は似ているなと感じたのです。それだったら、このイベントを全国に展開させていこうとなりました。実は私が福岡生まれということもあり、全国展開となった時、真っ先に福岡の地が思い浮かんだのです。そして、福岡でこのイベントをやろうとなった時に、現地で実行委員としてサポートに関わってくださったのが、atさんでした。2012年頃のことです。

このイベントを取り上げた当時の記事

―10年以上前の出会いだったのですね。オフィスat創業前の頃ですね。

そうだったと思います。atのお二人と、中山淳子さんや田中彩さんも一緒だった頃かと思います。みなさん、本当に素敵な方達だったのを今でも覚えています。私たちはイベントを企画するだけで、他は現地の実行委員の皆さんにお任せするスタイルなのですが、福岡のイベントでは素敵なママ起業家さんや、協賛企業さんを集めてくださり、atさんの福岡での人脈にとても助けていただきました。

その後も福岡でイベントを何年か続けてきましたが、ちょうどあの頃の時代が、ママたちが変わっていった過渡期だったと思います。これまで子育てに一生懸命だったママたちが、エルゴ抱っこ紐を着け、外国製のベビーカーを引いて外を歩き出す時代に変わっていった最中でした。同時にママの起業やイベントも目立ち始めた時期でした。

―どんなイベントだったか覚えていらっしゃいますか?

大丸パサージュ広場やアクロス福岡でやったイベント「笑顔で働きたいママのフェスタin福岡」では、福岡で起業しているママたちが立ち上げた出店ブースや店舗が50〜100並び、ステージも10コンテンツほど、ママのトークセッションもありました。


2014年の大丸パサージュ広場でのイベント
たくさんの女性起業家やママ達がイベントに参画
アクロス福岡でのイベントは2012から3年間開催

ー10年前から、テレワークでお仕事

―お仕事のやり取りは当時からオンラインだったのですよね?

その通りです。フェイスブックのグループでやり取りしていましたよ。今でこそテレワークは当たり前ですが、当時からずっとテレワークで仕事をしていました。時代がやっと追いついて、追い越された感じですね。フェイスブックはチーム作りには最適なツールでした。

―当時から、子育てや複業をこなしながらのお仕事。できる時にできることをやるというスタイルだったのでしょうか?

そうですね。皆そうだったので、お互い(相手の事情は)気にしないようにしていましたよ。返信が深夜、納期がギリギリとか、いつもありました(笑)

(3)atについて

―atと一緒に仕事をしていて、特徴的だなと思うことはありますか?

atさんは、お客さん側とのコミュニケーションがしっかり取れているなといつも思います。最近では私がお引き受けするお仕事はごく一部、座談会の参加者を集めるといった部分的なお仕事ですが、指示も綿密なので、困ったことなどはないですね。トラブルが起こった時も、お客さんとのコミュニケーションがしっかりされているので、クレームになることはほぼないです。私がイベントを日本全国でやっていたことで、そのネットワークを活かしてお手伝いができて、嬉しいです。

―atからお仕事の打診は、メールで連絡が入るのでしょうか?

そうです。メールで打診いただき、お受けできそうだったらお手伝いする形をとっています。属性の年齢が高すぎる場合などは、どうしてもお断りせざるを得ない場合もあります。私がお付き合いのある女性は第一子のママさんが多いです。そこから子育て期10年くらいは会員さんとしてお付き合いいただけるので、20代〜40代の女性の全国ネットワークは幅広いかと思います。

―atの二人から、よくかけられる言葉はありますか?

言葉というよりも、「よかよか〜」という雰囲気が圧倒的です。それから、前の質問で言い忘れましたが、いつもドーンと構えていらっしゃるお二人ですね。イベントに関わるママさんたちも日々ドタバタとなってしまう中、atのお二人が要所要所で、「結局これはこうでしょ」「ここはこうでしょ」といった、一言でズバリ丸く収め、締めてくれる言葉をよくかけてくださいました。焦っている感じがないから、すごく安心できるんですよね。

―atの二人のイメージはズバリ?

ズバリ「ドーン!」(笑)ですね。ドンと構えてくれる、安心感があります。

―印象的だった出来事やイベントは何かありますか?

福岡での対面のイベントは直近で2016年くらいです。今では福岡地区も、リトルママさんやママワーク研究所さん等がご活躍され、イベントを自走できるようになった地域なので、対面でやったのはそれが最後だったかと思います。当時イベントで関わったママさんたちは、イベントが終わるとすぐ保育園やら家へと退散してしまいますが、お二人だけは、よくカフェでビールを飲んで乾杯していていた姿が印象的で、憧れていました(笑)。ここ数年はほとんどオンラインでのやり取りがメインですが、今でもお仕事でお声掛けいただけて、嬉しいです。

―最近はプライバシーの関係からか、地域を絞った座談会でも何かと人集めが難しい時代になってきました。

そうなんですね!東京では、座談会案件の5人の枠に100人の応募が集まることもあり、あまり困ることはないですよ。東京の育休中の会員さんは何かやりたくていろいろ出歩きたい方が多いかもしれませんね。こちらで募集するアンバサダーや認定資格のモニターや座談会では、顔出し条件もオッケーの方が多いですが、実は蓋を開けたら、福岡からオンラインで参加いただく方も多いんですよ。ただ、地域性はあるかもしれませんね。

−これまでatとのお仕事を通じて、転機になったことや変わったことはありましたか?

どこのエリアもそうですが、必ず地域柄というものがあります。atさんとやる福岡の場合は、良いムードがあり、ノリがいいですね。その分スピードも早く、色々な意味でハードルが低い印象を持っています。私自身もそういう風にしたいタイプなので、いつも勇気づけられたのを覚えています。長年イベントをやっていると当然のことながら、失敗もあります。そうすると、今度は失敗しないように周囲がルール作りやら仕組みを変えたり、石橋を叩いてくれたりすることが多いです。もちろんそれはそれで大事なのですが、atさんはいつも、「そんなの大丈夫よ、やれるよ!」「そんなの誰も気にしないよ、やってみようよ!」という雰囲気が土台にあって、まさに「よかよか〜」の雰囲気で励ましてもらったことを覚えています。あったかいのです。そして前述しましたが、何かトラブルがあっても、「でも結局これはこうだよね」とみんなの意見をまとめ、前に進めてくれる存在です。

―嬉しいお言葉です!

(4)ご自身の今後について

―宮本さん自身の今後の目標や取り組みがあれば教えてください。

今オンラインでやる両親学級、親子ひろばが盛り上がっているので、こちらに力を入れていきたいと思っています。両親学級に参加するのが当たり前の社会にしていきたいと思っています。

―今の世の中、イクメンは増えたとお感じになりますか?

増えているとは思います。イクメンというよりも、自分の子だから見るのは当たり前と思うパパが増えたかなと思います。ただ、ママたちの話を聞くと、増えたとはいえ、ワンオペの現状は変わらないという声が多いですね。

―今両親学級に参加されるパパさんはどれくらいですか?

今まだゼロです。パパさんたちへのアプローチが課題かなと思っています。両親学級に参加することを当たり前にしていけるよう、例えば扶養控除をなくすといった男女の根本的なところを平等にしていくことも、大事かなと思っています。そうじゃないと、うわべだけのイクメンが増えても、それは逆に困ってしまいます。atさんと一緒に、世の中変えていきましょう!!

(5)最後に

ーオフィスatを1分で褒めてください!

チームatの一員でいることができとても光栄に思っています。atさんは企業へのマーケティングや広告のお仕事を通じて、女性が活躍できる環境作りや子育て中のママさんへのお仕事の斡旋の他、社会貢献もされている会社さん。微力ですが、私も少しでも関わってお役に立ちたいので、お仕事頑張って取ってきてください!!これからもお二人の明るさを忘れず、ドーンとしていてください。チームatの皆さんの今後のご活躍を東京からお祈りしています。

ーありがとうございました!

1時間の取材中、お互いの子育ての話題となり。「子供に対しての期待を諦めた瞬間、肩の荷がおりますよ!」「お母さんが一生懸命ならきっと大丈夫!」と救われる言葉を多々いただき、私まで励まされました♡物腰穏やかでもどこか芯の強さが感じられた宮本さん、ともえスクールがたくさんの親子に届きますように!ご多忙の中取材をお受けいただきありがとうございました!