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勝手に茉叶賞 2022鶴亀俳句

俳句大賞が発表されましたね!

おめでとうございます🎊✨✨✨

川柳に続き、勝手に茉叶賞俳句部門を発表させていただきます。
審査員賞の前に、間に合ったー。
(短歌は間に合うかなー)

川柳11句、俳句22句です。
決めていたわけではなく、選んで後から数えたらゾロ目!!
(ゾロ目好きの私は、勝手に喜んでいます)

みなさまの素敵な句をご鑑賞ください。


さいとうT長さん

380.蛍飛ぶ幾多の軌跡父の皺

去年の夏、初めて蛍を見に行きました。
蛍の幾多の軌跡も、お父様が歩まれてきた幾多の軌跡も美しいですね。
もう一句では、「蛍飛ぶ和みし父の皺の様」と詠まれていらっしゃいます。

ありがとうございます。


シンハさん

369.夏服の心許なき登校日

私が制服を着ていた頃は、衣替えの6月1日はまだ肌寒かったです。
ブレザーを脱いで、半袖シャツに薄手のスカートはいろんな意味で心許なかったです(特に1年生のとき)。
心許なさと少しの華やぎを感じていた6月1日を思い出しました。

ありがとうございます。


路傍の花(O87)さん

359.黙祷に大きくなりぬ蝉の声

「黙祷」の声のあとシーンとなり、蝉の声だけひときわ大きくなるのを皆さんも体験していませんか?
本当にそのままの情景を、そして忘れてはいけない日を一句にしていただき、
ありがとうございます。


麻生ツナ子さん

354.夏旅の神田目当ての古本屋

ふふふ、神保町の古本屋さん目当てで旅に出る。わかります。
秋旅も風情がありますが、夏旅が軽く、明るく、取り合わせがいいなと思いました。

ありがとうございます。


てまりさん

333.くちづけを知らぬくちびる青鬼灯

ただただ素敵だなぁと。そして、この場合は「青」ですよね。

ありがとうございます。


ようこさん

298.熱帯夜 シーツの涼を 奪い合う

やります!娘ともやりますし、ひとりでもシーツの冷えているところ探して足を延ばします。暑さの残る夜と、仲の良さが伝わってきます。
「冷たいところ取らないでよ。」と笑いあっているうちはいいですが、怒り出すこともあるので要注意です。

ありがとうございます。


夕凪遥さん

296.夏の朝飼育係は歩を早め

「飼育係は歩を早め」で、学校(または動物園、水族館)などで待っている生き物が浮かびますし、歩を早める飼育係の心情も想像することができます。
我が子も今年、飼育委員を楽しんでいます!

ありがとうございます。


Yukihiroさん

292.あじさいにミッキーみつけ笑みこぼる

ハートのあじさい、私もさがしたりします。
「あじさいにミッキー」まで読んで、すでに私の顔に微笑んでいました。
実際にミッキーの顔のようなあじさいを見つけた作者の方は、もっと微笑んでいたんだろうなと、ほっこり楽しくなりました。

ありがとうございます。


柿葉さん

275.柱時計律儀さに泣く熱帯夜

柱時計、律儀に、毎時間ボーンボーンと鳴りますよね。
眠れない夜は、その律儀さが……。
今は、柱時計がある家も少ないのではないでしょうか?
柱時計が今も動いている空間、時間への想像も広がります。

ありがとうございます。


こよみさん

265.けんけんぱ はしゃいで見つめて ふわり舞う

「ふわり舞う」が素敵だなぁと思いました。女の子の軽さ、もしかして浴衣の兵児帯へこおびがふわり?幻想的な雰囲気も感じられます。懐かしい気持ちにもなりました。

ありがとうございます。


めろさん

255.浅き夏あれアタシいま恋してる

「あれアタシ」がいいなぁ。恋してると気づいた瞬間。そして「浅き夏」との取り合わせ。まだまだ夏も恋も楽しめる時期ですね!

ありがとうございます。


鮎田さん

243.まっすぐに田を植うる祖母旅知らず

決勝にも進んだ「夏草や家を絶やすと決めた叔父」も好きです。
でも茉叶賞は、まっすぐに田を植うる祖母旅知らず 

自然栽培の田んぼを5年間お手伝いさせていただきましたが、まっすぐに田植えするのって簡単じゃないんですよー。長い年月を感じます。
そして自然を相手にしているからか、女性だからか、旅を知らない祖母様おばあさま。いろいろなことを感じる一句です。

ありがとうございます。


春~と共に🌸さん

239.メロン色はじめましての君と僕

メロン色から初々しさを感じます。「はじめまして」には色々な初めましてがありますが、メロン色からメロンソーダが想起されて、弾ける夏の恋の予感を感じます。応援したくなる恋です。

ありがとうございます。


チェーンナーさん

212.オフィス街 それでも万緑 躍動し

「万緑」は、昭和14年に中村草田男が「万緑の中や吾子の歯生え初むる」の句で初めて使って、一般化された季語なんですよね。
今は、当たり前のように夏の季語として「万緑」使いたくなるし、使っていますね。

意外に都内やオフィス街の方が緑を感じたりしますね。オフィス街と躍動しで、暑さに負けず、お仕事を楽しんでいる姿、心持ちが見えるようです。

ありがとうございます。


しろくまきりんさん

165.太陽の恋封じ込めアイスティー

氷が入ったアイスティーってキラキラしていますよね!
私はホット派なので、あまり注文しないアイスティーと恋が呼応します。
それも太陽の恋が封じ込められているなんて♡

ありがとうございます。


ぷーさん

137.ストローに会話を探すアイスティー

ぷーさん、大賞おめでとうございます!!!

上にも書いたのですが、私の中でアイスティーは、恋を想起させます。
ぷーさんの句は、恋愛以外のいろいろなシチュエーションでも思い当たる方多いのではないでしょうか?
会話の間の雰囲気が伝わってくる句をありがとうございます。


広葉さん

67.梅雨明けを待たずに仕込む梅仕事

梅仕事って時期によって色々あるのですよね。
梅雨明けを待たずに仕込んだのは、何でしょう?
梅雨も梅雨明けも楽しくなりました。

ありがとうございました。


かっちーさん

52.星涼し自由に点を結ぶ君

星空を眺める素敵な彼女とそれを愛おしく見つめる彼氏が見えました。
そしてさらに古代の人々も、星と星を自由に結んでいたのだろうな。
そこから物語が生まれたのだろうな。
自分もそのような場所へワープしたようで、例年以上の熱帯夜が続いていますが、涼しさも感じられます。

ありがとうございます。


ゆるりの蒸しエビさん

46.枝豆の莢の綺麗に並ぶ皿

見たままを詠まれたのでしょうか。
私は、枝豆の莢の綺麗に並ぶ皿から、ゆるりの蒸しエビさんのもう一句「明易し世人平らぐ兆しなり」を感じます。
一人ひとりの心の平安、日常が、世界中の人の平安につながっていく。

「枝豆の莢の綺麗に並ぶ皿」、全然別の解釈、情景も浮かんでいます。

ありがとうございます。


旬さん

35.豆の飯錆びたペダルの馬鹿力

豆ご飯、大好きです。驚きの取り合わせですね。
中句に「錆びたペダル」が来るだけで驚くのに、下句「馬鹿力」。
作者が旬さんと知り、若さから生まれた句と脱帽しました。

ありがとうございます。


沙々良まど夏さん

27.立ち位置を教えてほしい花菖蒲

立ち位置教えてほしくなるときありますよね。
いい年齢の大人の女性になったいま、すっと立ち、艶やかな花を咲かせる花菖蒲に教えてほしくなりますね。

まど夏さん、素敵な句をありがとうございます。


チューダさん

2.思春期に酷く曲がった胡瓜噛む

思春期の曲がった感じ(本当はひどく真っ直ぐなのかもしれませんね)。
曲がり具合は、みなそれぞれ。いろんな気持ちを抱えながら、噛み締めたり、または胡瓜噛んで飲み込んだり、そして発散できたら。
曲がった胡瓜も愛おしく、美味しい。たくさん食べてほしいです。

ありがとうございました。


みなさま、おめでとうございます🎉✨✨

素敵な句をありがとうございました。

とっても暑いので、ご自愛ください。


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