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2020年5月6日 米国経済危機と株価回復の矛盾?

こんにちは。ハッピーくんです。
最近は様々なことにハマっているのですが、その内の一つとして哲学に興味を持っています。
大昔から同じような事を考えていることも面白いですし、科学の進歩ほど精神的な文明が進んでいないことも不思議です。
まずは先人達の考え方を学んで、その上で自分で思考できるようにトレーニングしたいと思います。

さて、本日はこの記事です。

流動性対策に踊る市場:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58758240S0A500C2TCR000/

かなり難解な記事なのでまず簡単に要約します。

米国の国内総生産(GDP)はリーマンショック時の3倍の経済収縮になるとされており、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長も「中期的な経済見通しに対する多大なリスク」があるとしています。

一方で、4月末時点でS&P500種株価指数は3月につけた安値を31%上回り、回復傾向となっています。

このように市場と経済統計の間に大きなギャップが生じており、根本的な原因を理解しないと場合によっては投資家や政治家に悲しい未来が待っていると警鐘を鳴らしています。

なんとも怖い記事ですね。
確かにまだ確実に経済が回復する見通しが立っている訳ではない中で、株価が上昇しているのは不思議ですね。
実力以上に株価が下がっている企業もあると思うので、一概に否定できませんが。

この記事の中では、この矛盾の原因を2つの視点で考えています。

①ロックダウンにより、「リクイディティー(流動性)」に影響が出ている。

流動性:
換金(現金化)の容易さを表す。たとえば東証一部上場銘柄は二部上場銘柄に比べて信用力が高い、浮動株が多いなどの理由から一般的に流動性が高いことが多い。あるいは資産で見る場合に、預金など現金への換金が容易なモノを流動性資産として識別することがある。企業の尺度として、現預金などキャッシュが潤沢な企業を流動性に問題がないとみることもある。
野村証券HPより

②ロックダウンににより、「ソルベンシー(支払い能力)」に影響が出ている。

①の場合は、政府などが取り組んでいる多額の融資や支援などの流動性対策は的を得ており、ロックダウン解除によって経済が急速に回復するだろうと見ています。

しかし、②の場合は、例えロックダウンが解除されたところですぐに回復する訳ではなく、経営破綻に追い込まれる企業も出てくるとしています。

なぜ②の場合にこのような危機が危機が生じるのでしょうか?

中銀による5兆ドルの支援によって、確かに貸し出しなど与信の流れを維持することはできます。しかし、消えた需要を創出したり、不良債権を優良債権に変えたりすることはできません。売り上げが急減する一方で多額の債務に圧倒され、多くの企業が支払い不能に陥っていくというリスクは解消されません。

すでに不吉な兆候は見られます。レンタカー大手のハーツ・グローバル、百貨店大手のJCペニー、石油・天然ガス開発のチェサピーク・エナジーのような企業は破産申請を検討していると報じられており、こうした問題は氷山の一角にすぎないと見られています。

以前から、効率を重視してリスクの高い借り入れをしながらも、様々な制度に守られて破産を逃れてきた企業も多く、支払い能力が低い企業は多いと見られています。

そのような企業が今後どのような未来を辿るのかは気になるところです。

資金力のある投資家に振り回されている現在の資本主義が生んだ悲しい結末になるのか、杞憂に終わるのか、答えは数ヶ月後に出てくるかも知れませんね。

出来れば直ぐに回復して、今回の危機で学んだ事を取り入れて強靭な社会になっていく事を願います。

それでは本日もありがとうございました!

ハッピーくん


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