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ぼく モグラ キツネ 馬

「うっかり読み聞かせすると、途中から出てくるのは言葉ではなく涙です〜ブレイディみかこ」の帯に手を伸ばし、少し読み進めて思わずレジに走りました。世界中に社会現象を巻き起こした奇跡の一冊、「ぼく モグラ  キツネ  馬」を愛溢れるオススメ本としてシェアします。

世界中でベストセラー


コロナ禍で、よりデジタルブックやオーディオブックなど、そのサブスク含めてどんどん売上を伸ばす中、イギリスで130万部、アメリカで120万部の売上を記録し、2020年最も売れた本として米大手書店の由緒ある「2020年のベストブック」となった「ぼく モグラ  キツネ  馬」。世界中でベストセラーとなっているようです。


著者はイギリス人のイラストレーター/チャーリーマッケンジーさん。しかも初の絵本というから驚きです。訳者は「君の名は。」の映画を制作した川村元気さんが初の翻訳本とのこと。原作は読んではおりませんが、言葉の綴りがとてもほんわか優しくて、柔らかく温かいタッチの絵とマッチしその世界観に触れさせてくれます。このコロナ禍、世界中で奇跡の一冊としてSNS上でも話題になったのは頷けます。

「ぼく モグラ  キツネ  馬」のあらすじ


このストーリーは、人間の「ぼく」が「モグラ」「キツネ」「馬」と順番に出会い、共にどこへいくでもない旅する中で、「ぼく」からでてくる様々な問いに応えるという会話が綴られています。

ひとりぼっちのぼく、知りたがりで食いしん坊のモグラ、辛い目にあって疑い多いキツネ、穏やかな馬。一人ひとり違う彼らが、共に弱いところを包みあって、様々な問いに向き合って前へ進んでいく。

それぞれの応えは実にシンプルで、真理をついていて、ドキッとしたり、はっとさせられたり。思わず涙が溢れてしまいます。こども達との、もちろん大人との対話がこんな感じでシンプルに伝わると素敵だなあと。

ぐっときた一言(言葉)3選


3つに絞るのは、なかなか難しいですが、あえて選んでみました。

1.一番の時間のむだは?

”いちばんの時間のむだって何だと思う?”
ぼくがたずねると、モグラはこたえる。
”じぶんをだれかとくらべることだね”

わたし達は悩みの多くを人と比較することに費やしていないでしょうか?わたしは私。自分の価値は自分できめる。他人と比較するを手放すことができると、生きている時間がより充実しますよね。

2.いちばんゆうかんなことばは?

”いままでにあなたがいったなかで、いちばんゆうかんなことばは?”
ぼくがたずねると、馬はこたえた
”たすけて”
ーーー
”たすけを求めることは、あきらめるのとはちがう”
馬はいった
”あきらめないために、そうするんだ”

人が自立して生きていくために、「たすけて」「手伝ってほしい」という助けを求める力が本当に大事だな〜と。それは弱さではなく、生きること、前進することを諦めないためなんだと改めて。

3.コップに水が半分しか?半分も?

”コップに水がはんぶんしか入っていないとおもう?それともはんぶんも入っているとおもう?”
もぐらにきかれて、ぼくはこたえた。
”コップがあるってことが、うれしい”

よく例えで使うこの問いの応えが「コップがあるってことが、うれしい」
あるものに目を向けるといった時の「ある」がコップそのもの。存在に対して感謝できる姿勢を常に持ち続けること、忘れずにありたいですね。

「絵本のよみかたり」が趣味の一つ。絵本はこども達との対話の導入にもピッタリなので、時折チェックしてますが、コロナ禍もう1年半くらいは学校へ出向いてなかったので、久々に深い感動があったので早くこども達とシェアしたいな〜、そんな気持ちです。

最後に

生きていると、嫌なことばかりが目に入る。それでも世界は、想像もできないほどの愛にあふれている

愛に溢れている世界に、そして今に感謝(*˘︶˘*).。.:*♡



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