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人材育成:モチベーションをつくる

これまで人材育成に関わる上で、重要だと感じているのがその方の「モチベーション」の取り扱いです。極端な話し、モチベーションがなくとも行動はできますが、モチベーションがあるかどうかが継続や成長に影響を与えるなあと感じています。今回は、モチベーションについて綴ってまいります。

モチベーションとは、やる理由

そもそも、モチベーションとは?

”モチベーション(motivation)とは、「やる気」「意欲」「動機」などの意味で用いられる表現。主に「行動を起こす契機となる刺激や意欲」といったニュアンスで用いられる。よく「モチベ」と略される。「特にやる気もないし必要に駆られているわけでもない」というような状況を指して「モチベーションがない」と表現したりする”          引用:Weblio辞書

ひとことで言うと、モチベーションとは「やる理由」のこと。
何のために?という目的でもあり、意義づけにもつながっています。そのため強く明確なモチベーションほど、行動を継続する原動力になる。いわゆる原点であり、起点となります。
つまり迷ったり、悩んだり、立ち止まった時に戻れるところですね。

ただし前述したように、行動を起こす時に必ずしもモチベーションが必要か、というとそうではありません。行動する度にモチベーションを必要としていたら疲れきってしまうでしょう。例えば、朝顔を洗う、歯を磨く、出勤する...時折はありますかね:笑

人間の脳はとてもエコなので、めんどくさいことを嫌がる傾向にあるようです。特に思考(=考える)は浪費するようですね。そのため継続して行動するものは考えずとも行動できるようになる、無意識の領域下でも行動できるようになる、いわゆる習慣化をしていきます。

ここでいうモチベーションも、意識し続けることで習慣化されあたり前になってきますが、その意識し行動し続けるための「やる理由」ということになります。

モチベーションとテンションは違う

モチベーションと似ているようで非なるものに「テンション」というものがあります。ちなみにテンションとは

1 精神的な緊張。また、不安。「テンションが高まる」
2 (1の誤用から)俗に、気分や気持ちのこと。「朗報にテンションが上がる」「いつもテンションの低い人」
3 張り。張力。伸長力。「ロープにテンションをかける」
                      〜引用:デジタル大辞典〜

私は講師業を行う時は特に、意識的にテンション(気持ちや気分)をあげてクライアント先へでかけていきます。笑顔で、元気よく、張りのある声を意識します。そのため初対面の方から「モチベーション高いですよね」と言っていただけることがありますが、その方が私のモチベーションを知っているとは思えないこともしばし。

つまり、笑顔で元気がある、声が大きい人はテンションが高く感じられ、それがモチベーションとイコールだと捉えられることもあると感じます。仮に私の声のトーン下がっていたとしても、それがモチベーションの高さと関係あるとは言い難いものです。

モチベーションは、あくまでやる理由ですので、そこに気分や感情でノリがあるかどうか、テンションとは関係はありません。

モチベーションに、脳機能を活用する

人材育成をしていてよく聞くのが「行動が続かない」「目標が持てない」というお悩みです。こちらはいずれもモチベーションにも大きく関係します。行動が続かないのも、目標が持てないのも、「やる理由がない」これに尽きます。この「やる理由」というのは、「本当にやりたいと思える、やる必要のある理由」という意味です。

では、そのやる理由=モチベーションを脳機能を活用してつくっていきましょう。脳機能的に人が行動を起こすのは、「痛み」もしくは「快楽」そのいずれかに起因すると言われています。その人にとって痛みを伴うものか、もしくは快楽を得られるのであれば行動を起こすということです。

例えば、「遅刻をする」ことがなかなか治らない人は、遅刻をすることが実は本人にとって痛みを伴うこととの認識がない、もしくは薄い場合が多いです。逆に、遅刻をすることで注目されるという快楽であるかもしれません。

仮にその方が遅刻をしたくない!と本気で思ったとするならば、モチベーション=やる理由を一緒につくっていきます。例えば

遅刻をすることで、どうなるか?どんな痛みが伴うか?の問いを繰り返していきます。遅刻をする→だらしないと思われる→信頼されなくなる→信用を失う→失職し再就職も臨めない。逆に、遅刻が改善される→安心感が与えられる→仕事を任せられる→信用される→よりよいポストが待っている。

この振れ幅が大きいほどに強いモチベーションをつくることができます。遅刻一つが失職につながるか、改善することで天職を手に入れるか。もちろんゴールはそれぞれの価値観によるので、あくまで一例です。

改めてなぜ、モチベーションが必要か。それは自分自身で意識し行動をし続ける、自分自身でマネジメントできるようにするためです。人材育成をする上で、その方のモチベーションが何か、タイミングに応じてチェックしていくことをオススメいたします。1


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