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目標設定と達成のサイクル

年度末になり、異動や転職などご自身や回りがどことなく忙しい時期ですね。仕事の上では一つの区切りをし新年度に向けてシフトチェンジ。新たに目標を設定する必要がある方も多いかもしれません。新たなスタートに向かって目標設定とその達成のサイクルについて綴ってまいります。

目標を設定すること

個別セッションや研修をはじめ様々な場面で目標設定を促すことがありますが、目標を設定することが難しい、どうやって目標設定するか実はわからないという声も聞かれます。日常的に目標設定を課していたり、課題意識があるならあたり前の行為でも、目標はどこからか与えられるものだったり、目標達成することに意識が薄かったりだと難しいかもしれません。

組織の一員として、または社会人として、そして自分自身の生き方という観点から、どう目標を設定するかということが人生の質にも関わる大事なことだと感じています。目標を設定することは「限られた時間をどう生きるのか?」に直結することであり、自分自身の進化や成長といった変化に対して積極的に向き合うことにも繋がっていきます。

目標達成のサイクル

目標を設定し達成するまでには、以下のようなサイクルがあります。

目標サイクル.001

継続的な業務の改善をするために「PDCA(Plan Do Check Action)サイクル」回していくことはよく知られていることですが、それ以前に大事なことがその目標を達成する「目的」に常に紐づけているかどうかということです。これがいわゆる行動する上でのモチベーションであり、やる理由です。

モチベーションについては、以前の記事から

目標を設定する前に、まずは目的を確認してスタートすることです。

1.目的
「人は目標ではなく、目的で動く」と言われています。行動させる、動機づけるのが目的であり、目標は「何のために」への紐づけが各々としっかり結びつくことで主体的な行動へも駆り立てることができます。逆にいうと、何のためにが曖昧なまま、わからない状態では目標は達成されません。

2.目標
その目的に対しての得たい結果のことで、具体的にかつ第三者からみても明確に判断できるものであることが重要です。そのため、目標設定には「SMARTの法則」をつかってあらわしていきます。

3.計画
目標が100%達成されるための行動計画を立てていきます。そのために何をやったら結果がでるのか、スモールステップでのゴールを設定することで、自信や肯定感、達成感を高めていきます。

4.行動
計画に基づいて行動するのみです。ここでは、不安や恐れといったやる前に起こりがちな感情のブロックに振り回されぬよう淡々と行動すること、正しく行動することがポイントです。やってみて上手くいかなかったら改善し行動を継続していきます。

5.改善
一連の行動の結果、事実を把握するプロセスです。良いか悪いかという思考にフォーカスせず、行動を俯瞰してよい結果が得られた行動を増やし、そうでない行動を減らしていきます。

このサイクルを目標が達成するまでまわしていくことです。

目標設定のSMARTの法則

ここで改めて「SMARTの法則」とは、

Specific:具体的である
Measurable:測定できる
Achievable:同意できる
Reality:現実的である
Time-bound:期限がある

目標は、「具体的」でかつ、「数値化できる」ものである必要があります。これは第3者のチェックが機能し、自分自身の納得感を得る意味でも重要なポイントです。そして、最も重要なものが「同意できる」です。これは、目的に対して心の底から達成したいもの得たいものであるかどうかの同意です。

私たちは、理屈ではわかっていても感情がついてこない場合は行動を起こすことはありません。頭で考えていることと心で思っていることのズレがあるとうまくはいきません。そうなると目標が適切ではなかったということで、目標を設定しなおす必要があります。

そして、その目標は「現実的」である、つまり同じような状況で誰かが達成したことがあるならば現実的と解釈してよいでしょう。そして最後に「期限がある」ということ。いつか、ではなく、いつまでに、です。

このSMARTの法則にあてはめて、改めてこれまでの目標をチェックしてみることもオススメします。以外な発見が多くあるかもしれません。新年度のスタートに改めて、目的を見据えた目標設定にトライしてみてくださいね。

目標設定が一人では難しい方は個別セッションをオススメいたします。ぜひこちらから。






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