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「言葉で伝える」は大切

「きっと私のことを信用していないと思います」
「全く気にかけてはいないと感じます」
「どうせ期待されていないから...」
個別セッションで社員からこんな声が聞こえてくることがあります。じゃあどうするか?セッションを進める中で、まずは「言葉で伝えてみる」ことはオススメしています。

悩みの多くは人間関係にある

社外相談窓口として定期的に訪問し、社員の個別セッションを行っています。まさに内容はそれぞれですが、ちょっと◯◯さんの言動が気になる、あの言葉は何を意味していたんだろう?というちょっとしたモヤモヤから、最近なかなかやる気がおこらない、スッキリせず仕事に集中できない、新たなプロジェクトの方向性が定まらないなど本当に多岐に渡ります。

その中でも、社員同士や上司との関係性についてのご相談も多く寄せられます。アドラー心理学でいう「すべての悩みは人間関係にある」、まさにそのとおりだと感じることは多いです。

◯◯さんが私のことを嫌っている
自分のことを避けている
いないところで自分の嫌な噂ばかりしている

といった、その情報だけでは単純に事実かどうかが判断しにくいものも多く含まれます。そのためそう思った根拠となる背景、いわゆる事実について、質問を重ね深堀りをして状況を把握していきます。

思い込みですべてを見ている

いつからそう思ったのか、気づいたのか、具体的にどんな言動があったのか、その時に周りに誰がいたか、他の人はそれをみてどう感じていたか...

それらを改めて言語化し、置かれている状況を改めて客観視する、俯瞰するよう促していくとご本人にいろんな気づきが生まれるようです。ずっとそう信じていたけれど、改めて思い出すとそうではなかったかも、と。

私たちは「思い込みですべてを見ている」と言われています。ある一方向の視点から、もしくはすごく狭い一点だけを見て「これは、こうだ」と結論づけることもあるようです。これは脳機能の性質ですが、脳は基本的にエコ仕様です。あれこれ一生懸命考えることは脳を一番疲れさせる、いわゆる浪費させるので、過去の知見や経験値から一瞬にして結論を導きだし答えを出し終了させるのです。

それが脳にとって一番楽な、いわゆるエコな動きですが、そうなると本来見るべきことや確認すべきことをスルーしてしまうことも。そのためちょっと目が合わなかった、気にしていた言葉が聞こえてきたという一瞬の情報から、きっとこうだ!と思い込み、自分自身をネガティブな方へ思い込みのループをつくりだしていくのです。

まずは「言葉」で伝えてみる

セッションではその思い込みをゆるめたり、手放すためのアプローチを行っていきます。「あなたが思っていること、信じていることのうち事実は何なのか」ということです。その上で事実をいくつかの方向から眺めてみたり、想像していきます。

そうすると、それが起こった状況を客観視できたり、言動の背景が見えてくると、事実の捉え直しがしやすくなります。改めて

◯◯さんは、こんなこともやってくれていた
自分がいない時にそれを進めたのは◯◯さんだった、と

相手を想うからこその行動も、言葉足らずがために逆に伝わることって以外に多いんですよね。その上でどうにかしたい、解決したいという思いがある場合は、あえてその気持ちや感じたことをお相手に「言葉にして伝える」ことをご提案します。きっとその方が、長い目でみると健康的な解決策である場合が多いからです。もちろんそうとは限らない場合もありますので、注意が必要ですが...。

そして、言葉にして伝える場合は、具体的に何をどう伝えるのかをシミュレーションします。また実際に練習することもあります。そうすることで言葉で伝えることのハードルを下げて、その時に臨めるように後押しします。

セッション後、「実際にそのとおりに言葉で伝えることができました!」「時間はかかりましたが、解決できました!」というフィードバックがもらえることも増えてきました。言葉で伝えることだけでも、解決できることは多分にあります。そのための一歩を後押ししていきたいですね。

その一歩の後押し、背中を押すセッションは、こちらから

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