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トックリキワタの綿毛

4月下旬から5月のこの時期、沖縄県内にある街路樹の中には、白い綿毛のようなものが出現します。その名も「トックリキワタ」。緑色した果実のようなものが割れて綿毛が弾ける感じがなんともいえず。そのトックリキワタについて綴ってまいります。(画像は、ミサンガ販売店さんから)

トックリキワタ

トックリキワタは、南米のサクラとも呼ばれるパンヤ科の落葉高木で、10月〜12月頃にピンク色の花が咲き、浦添市の国道330号線沿い(古島インター〜大平)の街路樹や那覇市の与儀公園の街路樹が見頃を迎えます。

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この木の幹がトックリ状に大きくなることと、果実の中に綿毛を有することから「トックリキワタ」という名前がついたようです。また幹はトゲも多いのが特徴となっています。

トックリキワタを日本で最初に栽培したのは、1964年当時まだアメリカ軍の軍政下にあり、琉球政府の農業技術者であった天野鉄夫さんによってボリビアから種子を持ち帰ったことに始まるようです。ボリビアの沖縄県人会の式典に参加したことがきっかけとのことですが、地球の反対側から沖縄県人の繋がりを感じる木でもあるんですね。

トックリキワタの綿毛

トックリキワタの綿毛は、原産地では、繊維を収穫して枕や座布団、クッションなどの詰め物に利用されるようですが、沖縄では商業利用する話はあまり聞いたことはありません。実際に小物などの詰め物に使う方はいらっしゃるようです。

ちなみに、このトックリキワタ、綿毛になった後、しばらくすると風に吹かれてふわりふわりと飛んでいきます。運転中に舞ってくることもあり、道路中を埋め尽くすことも。

トックリキワタが舞う様子のYoutubeもありました。こちらから。


今後、この時期に来沖される方へのお楽しみの1つとしてトックリキワタも楽しんでもらえたらと思います。





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