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ハマウイ(浜下り):沖縄行事

3月3日は桃の節句ですが、旧暦の3月3日(2021年4月14日)は、ハマウイ(浜下り)という女の子の節句であり、沖縄行事の日でもあります。今回は、ハマウイについて綴ってまいります。

ハマウイ(浜下り)とは

「あさりたくさん採れたよ〜持って行くね!」と母からのLINEが届き、今日が旧暦の3月3日でハマウイ(浜下り)の日であることに気づきました。

旧暦の3月3日は、一年の中でも一番大きく潮が引く日とされていて、潮干狩りをする日というイメージが沖縄でもあったりしますが

ハマウイ(浜下り)とは

別名、「三月菓子」、「サングワヮチサンニチ」「サングヮチャー」と呼ばれ、新暦の3月3日と同じく女性の節句です。女の子の健やかな成長と健康を願うための祈りをささげるために、浜辺で遊び楽しみながら、身を清める日です。

昔は重箱料理や三月菓子のお菓子を持って浜辺へ行き、身を清める=潮水に手足を浸して健康祈願をしていたようです。

ハマウイ(浜下り)のやり方

潮の満ち引きとの関係があるので、潮が引き始めた時間に始める方がよいかもしれません。浜へ下りたら、「ミジナティ」という薬指の先で海水をつけて、女の子の額に3回ほどその海水をつけます。そして「◯◯が健康にいられることに感謝します。これからも健康でいられますように。悪いことから守ってください」と祈りを捧げます。

祖母が生きていた頃は、方言で何やら呪文のようなものを唱えていたことがうっすらと記憶に残っています。もうご先祖さまも標準語が通じる世代にはなっているので、きっと届くでしょう。

その後に、砂場を踏ませたら終了です。沖縄では、昔から場を清める時に塩や白い砂を清めたい場所にまいて使われてたりします。

壮絶?なハマウイ(浜下り)の由来

いくつか言われがあるようですが、一般的な由来は

むかしむかし・・・ある女性が今でいうイケメンの男性に出会い、二人はすぐに恋に落ちたそうです。その男性と結ばれた女性は、男性の子を身ごもったのですが・・・その男性はなんと「アカマタ(蛇)」が人間の姿に化けていたのだそうです。アカマタの子どもを妊娠した女性はお爺さんに相談をしました。そのお爺さんからは「旧暦の3月3日に浜下りをし身を清めるといい」というアドバイスを受けたので、女性は言われた通りに浜下りをして身を清めると、アカマタの子どもを流産したのだそうです。

なんだか脈絡あるようなないような...

いずれにしても、健康を願い悪いことに遭わないように、幸せを願う母の娘への想いのつまった大事な行事なだな〜と二人の娘を持つ母として改めて思うものです。今回も私自身が母の愛を感じながらアサリ汁を頂きました。

産んでくれてありがとう。お母さん。





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