今年何度目かの水族館にて
今年に入って何度目かの水族館への訪問。
それはそれはまた楽しいものだった。
わたしは水族館がとても好きだ。
キラキラした水の動き、
海の中の動物たちが泳ぐ様子、
大型動物のダイナミックな動き、
どれもとても魅力的だ。
水族館のあの薄暗い感じも好き。
何より天候に左右されず快適に過ごせる事も
わたしにとって重要な「好き」ポイント。
そんなこんなで娘とはよく水族館に訪れる。
どうやら娘も水族館は好きなようだ。
初めて娘と水族館に訪れたのは確か娘が
まだ4ヶ月くらいの頃だった。
首が座り、追視が上手くなり、表情が出て
来た頃だったと覚えている。
初めて見る動く魚に釘付けになりよく目で
追っていた。時折楽しそうに声を上げる姿を
見て、わたしたち親は大いに喜んだ。
大きな水槽を家族並んで眺め、ゆったりと
した時間を楽しんだことを覚えている。
それから1年も経っていない今日、
イルカショーでは手を叩き演出を楽しみ、
大好きなペンギンの元へは小走りで向かい、
大きな水槽には目もくれず階段を登り続ける。
そんな娘の姿を見ることができた。
あまりに活発な娘の背中を追いかけることに
必死で今までのようにその場で成長を感じたり
大きな水槽の前で物思いに耽る事など出来ず、
わたし達はへとへとになって帰ってきた。
そしてむすめが寝た今、今日を振り返り
むすめの成長をゆったりと噛み締めている。
あぁ、1年も経っていない間にこんなにも
娘は成長したんだな。
同じ場所に行ったはずなのに全く違う場所
に行ったような感覚だ。
でも、初めて訪れた時と変わらず娘はとても
楽しそうだったな。
わたしもとっても楽しかった。
また行きたいなあ。
そんな風に思う。
赤子を外出させる事は親のエゴである。
そんな言葉を聞いた事がある。
確かに度の過ぎた外出が子どもに負担がかかる
ことは否めないが、大抵の親は子どもの生活
リズムを踏まえた上でお出かけの計画を立てて
いると思う。
子どもにとって無理のない範囲でのお出かけは
たとえ記憶に残らなくとも、今後の人生の土台
となっているのではないのかと思う。
それに、今この瞬間、とても楽しそうな顔を
している。それが全てではないのか。
我が子の楽しそうな嬉しそうな顔を見たい。
それが親の原動力になっているんだと思う。
そしてお出かけを通じ、子の成長を感じられる。
素晴らしいことではないか。
わたしはこれからも娘の喜ぶ顔が見たくて
水族館を訪れるだろう。
そしてその度に娘の成長を感じるのだろう。
ああ、今日は本当に楽しかったな。
あの時の娘、すごくいい顔をしていたな。
なーんで階段ばっかり登ってたのかしら。
そういえば、同じ月齢くらいの子も一生懸命
階段登ってたな。かわいかったな。
…次はどこに行こうか?
寝ている娘の長いまつ毛を撫でながら
わたしも眠りにつくとしよう。