何のための決まり?
息子の高校の校則はゆるい。
「学生としてわきまえた服装・行動」をしていれば自由らしい(文面そもそもが曖昧だが)。
だから私は、自分が学生時代にやりたかったことを彼に投影して言う。
「ねぇ、金髪にしてピアス開けて」って(それが、学生としてわきまえていない、と言われてしまえば仕方ないが、私はそう思っていない…)
めちゃ嫌な顔をして彼は言う。「やらない…」。
何回か繰り返したけど、未だに即拒否。
絶対似合いそうだけどな、そんな息子見たいなぁ。色々やっちゃえばいいのになぁ、せっかく自由になったのにー!なんて思う。
だけど、自由だよね、自分がやりたいことやるのが一番だよね、って自分の衝動を留める。
ちなみに私は金髪にしたことないし(メッシュはあるけど)、ピアスも親が厳しかったから大学デビュー。
子供になんで言う?って感じなんだけど…。
子供にそう言っちゃうのは、学生時代に感じたことがあるから。
私は普通の公立の中学校に通っていた。
そこは、定期的に制服について厳しくチェックがあった。
髪の長さ、丈の長さ、カバンの厚さ…。
長さをいちいちはかる先生…。
何故その長さじゃないとダメなんだろう。
そこまで怒るほどのことなのか。
その長さじゃないほうが絶対可愛いのに。
そう思いながらも、めんどくさかったから(色々やることがあったから)、決まりは守った。でも疑問だらけだった。
生徒指導の先生が、花に水をあげている時に聞いた。
「なんで制服の長さをいちいち決めるんですか?」「なんでその長さじゃないとダメなの?」。
「なんでだろうなぁ…」って、先生は遠い目をして考えてた。沈黙は続いて、先生は笑った。答えはなかった。
先生のことは嫌いじゃない。むしろ好きなほうだった。生徒に対していつも一生懸命。情熱的な先生だった。
でもさ、自分で理解してないのに生徒に強要するってどうなんだ?
そんな思いが残った。
学生を卒業して、考えた私の答えは…
・服装を統一することで、行動を統一しやすい
・制服を厳守させることで教師の威厳を保てる
というもの。
でも、外国や国内でも、私服着用の学校はあるしなぁ。
もし、私の考えが正しかったとして捉えなおすと、制服を厳しくすることでしか行動を統一できない、教師の威厳を保てない、ってなっちゃうなぁ(この言いきり方も極端だな)…。
という感じで、制服を厳しくする理由がいまだに消化できないでいる。
まぁ、どうでもいいっちゃいいけど、決まりを作るならもうちょっとかわいい丈の長さや髪の長さまで、許容範囲を広げてほしかった。
もう少し生徒の意見も聞いてほしかった。
あー、それが意外と大変なことなのかもね。
でもさ、長さにこだわるより、他にこだわるとこもっとあるんじゃない?なんて思うひねくれた親です。
そういった意味では、息子の学校の校則は、私的にウエルカム♬
それを息子が、謳歌してほしいなぁ。
親が願うようには子供は育たない、ってわかっちゃいるけど、ついつい自分の姿と重ねて期待を寄せてしまう矛盾だらけの私です。
目を通してくださり、ありがとうございます! とても嬉しいです😊✨✨