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七十二候の【葭始生】に入ります。

葭始生は「あしはじめてしょうず」と読みます。二十四節気「穀雨」七十二候の初候で、第十六候です。4月24日まで。
英語の表示です
穀雨・ Kokuu “Grain rains”
葭始生・Ashi hajimete shōzu “First reeds sprout”


葭が芽を出しはじめる時期です。つんつんととがった緑の芽が、水面から顔をのぞかせます。葭の芽のことを「葦牙(あしかび)」といいます。


     まほろばの葦牙の芽や萌えあがる


「まほろば」は、すぐれたよい所、国をいいます。「葦牙」という言葉から「葦牙よ萌えあがれ」という題名の岡 潔さん(数学者、元奈良女子大教授、文化勲章)の著作を思い出しました。若いころ熱中しました。はじめての本は、「春宵十話(しゅんしょうとわ)」といいます。書き出しが印象に残っています。
「人の中心は情緒である。情緒には民族の違いによっていろいろな色調のものがある。たとえば春の野にさまざまな色どりの草花があるようなものである」。
なつかしくなって、50年ぶりに読み返しています。


写真はリキュウバイ(利休梅)で、花言葉は「ひかえめな美しさ」「気品」です。琵琶湖の西岸、柳が瀬湖畔公園にて。


あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて 大ざぶろう
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