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菊びより酒も花びらふくみたり

旧暦九月九日は陽数(奇数)の九が重なり吉祥、めでたいことの重陽(ちょうよう)です。また菊の節句ともいいます。中国から伝わった行事ですが、平安時代に宮中ではじまり、江戸時代は五節句のなかではもっとも重要視されていました。

邪気を払いや長寿を祈願するために、菊の花を浮かべた酒を飲み、丘に登ったといいます。いまではなじみが薄くなっています。あす14日がその日です。復活してみようかな。

七十二候の【菊花開(きくのはなひらく)】に入ります。
一年を72に分ける七十二候の50番目です。二十四節気「寒露」の次候になります。10月17日まで。

菊花開 Kiku no hana hiraku;Chrysanthemums bloom.
October 13-17 (bloom;花が咲く)

菊の花が咲きはじめるころ。菊は日本の秋を代表する花です。中国原産で、奈良時代末から平安時代初めに不老長寿の秘薬として伝わりました。日本では品種改良が進められ、とくに江戸時代には菊作りが流行し、さまざまな色や形の菊がうまれました。

この時期の青天を菊日和(きくびより)ともいいます。月のなかごろから、日本各地で菊祭りや菊人形展が開かれます。コロナ禍の第5波も収まったようです。こころゆくまで楽しみましょう。
野路菊、浜菊、嵯峨菊をはじめポットマム、スプレーマムなどの洋菊の花も咲きはじめて。いよいよ菊の香かおる季節です。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて 
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#重陽 #菊酒  

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