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それってサイレントモラハラです

サイレントモラハラとは態度や表情により相手を精神的に追い詰め、相手を思い通りにコントロールしようとするモラハラ行為です。

暴言や威圧的な態度や行動で相手を侮辱するモラハラ以上に、している側・されている側ともに気づきにくいハラスメントです。

私自身、配偶者から長年サイレントモラハラを受けていましたが、気づいていませんでした。

もしかしたら、あなたが夫婦関係の中に感じている小さな違和感は、サイレントモラハラかもしれません。

サイレントモラハラの具体的な行為を、私の体験をもとに振り返ってみます。

相手を無視する

夫は意図的に無視しているのか、自分にしか関心がなく私の存在が見えていなかったのかはわかりませんが、話しかけても無視されることが多々ありました。

その度に私は相手にされるのにも値しない人間なんだと、とても悲しい気持ちになったことを覚えています。


大きなため息や舌打ちをする

突然大きなため息をついたり、舌打ちをされると
「何か気分を害するようなことをしたかな?」
と不安になります。

夫の不機嫌で家族の雰囲気が悪くなるのが怖くて、夫の機嫌を損ねないようにいつも先回りして機嫌をとり、びくびくしながら過ごしていました。


独り言のように不満や不平を言う

夫は不満や不平があっても私に直接言わず、それでいて聞こえるよう独り言のように言っていました。

直接言わないのは
「俺は何か言った訳ではないのに、相手が勝手に感じたり判断したこと」
と相手に非や責任を持たせたいからでしょう。


相手が話しかけてもそっけない態度をとる

自分が話したいことは私に聴いて欲しいけど、私が話したことには
「だから?」や「で?」
で終わり。

夫婦だから思いを共有したい、大切なことだから分かって欲しい。そんな気持ちを何度つぶされたことか…

自分の存在を認められないと、やがて心は死んでいきます。


露骨に不機嫌な態度をとる


夫は意識してしていたのか、無意識にしていたのかわかりませんが、露骨に不機嫌な態度をとっていました。

大きなため息や舌打ちをすると同じですが、
「何か夫を不機嫌にするようなことをしたかな?」
と自分に非があるような気持ちになり、不安や罪悪感を感じてしまいましす。




上記の例は傍から見たら
「そんなこと?」
と思うようなことかもしれません。

実際このような行為を跳ね返せる人の方が多いと思います。


なぜサイレントモラハラが起こるのか


自己肯定感が低い2人が一緒になった場合
に起こりやすいと感じています。

①自己肯定感が低い夫は、妻を不機嫌によってコントロールすることで優越感を得る。

➁自己肯定感が低い妻は、夫の不機嫌は自分に非があると思いますます夫の機嫌を取るようになり、さらにコントロールされていく。

①と②の無限ループにはまっていくのです。


サイレントモラハラを受け続けるとどうなる

暴力や暴言がないとはいえ、ハラスメントはハラスメント。
精神的な負担は大きいものがあります。

精神の疲労が蓄積していけば正常な判断力を失い、不安によるコントロールから抜けられなくなってしまいます。

ゆっくりとじわじわ心身を蝕んでいくサイレントモラハラは怖い。

悲しい事ですがそれによって、うつ病などの精神疾患になることもあるのです。


最後に


している方も されている方も、気づきにくいサイレントモラハラ。

私は自分がサイレントモラハラを受けていることに気づかず
「今の状況は自分がダメな人間だから,自分で作ってしまっている」
と自己肯定感を下げ続け、日々の不安と恐怖から心身を壊してしまいました。

過去の私のような状況にある人に、サイレントモラハラを知って欲しい。

もしも されていることに気づけたのであれば

「それはおかしい、なんで私がこんな扱いされなければならないの?」
と言える人は、はっきり相手に伝えて不機嫌によるコントロールを拒否してください。

「私がダメな人間だからこの仕打ちは仕方がない」と思ってしまう自己肯定感の低いあなたへ。

されて嫌なことは立派なハラスメントです。
モラハラ・サイレントモラハラに理解のある人に相談してください。
身近に理解ある人がいなければ、行政の相談機関や弁護士事務所を訪ねてください。

その際はなるべく証拠があったほうが良いです。
状況がわかる動画や録音音声が一番説得力がありますが、その瞬間の記録を残すことは難しいと思います。
日記でも良いのでぜひ記録を残しておいてください。

一番大切なのはあなたの心と体を守ることです。















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