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世界幸福度ランキング2024、1位は7年連続でフィンランド。日本の順位は?

こんにちは、健康経営エキスパートアドバイザーの和田康彦です。
 
みなさんは「世界幸福度ランキング」という言葉を聞いたことがありますか。
 
世界幸福度ランキングとは、国連が2012年より150ヵ国以上を対象に行っている幸福度調査のことです。
 
調査は、各国の国民に「どれくらい幸せと感じているか」を10段階で評価してもらった調査に加えて、(1)人口あたりGDP、(2)社会的支援(困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか)、(3)健康寿命、(4)人生の選択の自由度(人生で何をするかの選択の自由に満足しているか)、(5)寛容さ(過去1か月の間にチャリティ等に寄付をしたことがあるか)、(6)腐敗の認識(不満・悲しみ・怒りの少なさ、社会・政府に腐敗が蔓延していないか)という6つの要素を元に幸福度を測っています。
 
各国で1000人を対象に調査し、調査対象者が各自の幸福度を0~10の中で評価して回答した平均値をとっています。これから発表する2024年ランキングの調査対象は143の国・地域でした。
 
みなさんは、1位はどこの国だと思いますか?日本は何位だと思いますか?
 
2024年3月に発表された、世界幸福度ランキング2024の結果をみると。1位は7年連続でフィンランドとなりました。北欧諸国はフィンランドに続いてデンマークが2位、アイスランド3位、スウェーデン4位、ノルウェーが7位。ほかにトップ10入りした国はイスラエル(5位)、オランダ(6位)、ルクセンブルク(8位)、スイス(9位)、オーストリア(10位)の順です。
これらの上位の国を見ていくと、北欧をはじめとした欧州地域の幸福度が高いことがわかります。
 
一方で日本はというと、昨年より順位を下げて、今年は143ヶ国中51位という結果になりました。G7=主要7か国の中で最も低い一方、韓国や中国を上回っています。日本の幸福度ランキング順位はなぜこれほどまでに低いのでしょうか? その理由は「人生の自由度」と「他者への寛容さ」の2項目に隠されています。
 
日本人の「人生の自由度」に影響を与える要素のひとつと言われているのが、労働環境です。欧米諸国と比較して、よく「日本人は働きすぎ」と表現されます。
 
ヨーロッパ各国のように、長期休暇を取る風習もなければ、「有給休暇はあっても取りづらい」と感じる人が多く、「休暇の取りづらさ」以上に、「職場の中で自分に合った働き方を自由に選択できない」と感じる点が問題だと指摘する声もあります。
 
「他者への寛容さ」の項目については、寄付やボランティア活動が非常に大きな要素となります。日本には、積極的に寄付をおこなったりボランティア活動に参加したりする風習が根付いていません。社会全体でこうした取り組みが積極的におこなわれている国ほど、幸福度ランキングは上昇しやすいという特徴があります。
 
GDPや健康寿命など、客観的な数値で示されるデータに注目すれば、日本は間違いなく「幸せな国」です。一方で、国民の主観にもとづくデータを見ると、「幸せではない国」としての要素が見え隠れしています。日本人は、物事をはっきりと言わない民族といえます。アンケートでイエスノーかを問われれば、「どちらとも言えない」と答える人が大半です。そういう日本人に人生の幸福度合いを質問すれば、多くの人は普通か少しいいくらいと答えてしまうということも、51位という順位の背景にあるといえます。
 
それでは北欧諸国がなぜこれほどまでに幸福度が高いのかという理由を見てきましょう。
 

まず、ワークライフバランスが取れていること、家族の優先度が高いことがあげられます。週37時間労働に加えて、年に最低5週間の休暇があるというのですから羨ましい限りですね。
 
また、医療費や学費が無料という充実した育児休暇制度や医療制度があげられます
 
さらに、男女平等の浸透や低失業率、政治的自由度、低い犯罪率、政治家の汚職が少ない、あふれる自然環境などがあげられます。ただし税率は高いという現実もあります
 
ところで、北欧といえば、イケアやレゴ、マリメッコやロイヤルコペンハーゲン、ムーミンといった世界中で愛されているブランドを数多く生み出していることでも有名です。
 

 また数年前からは、幸福度が高い北欧風のライフスタイルが世界中で注目されていて、様々な書籍が出版されています。それらの書籍に共通するキーワードは「ヒュッゲ」という言葉です。

 


次回のコラムでは、北欧生まれの「世界一幸せなライフスタイル」実践法、ヒュッゲという本をもとに「ヒュッゲ」という北欧風ライフスタイルについて説明しますので、お楽しみに。
 


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