山幸彦の妻、豊玉姫は竜女の姉だった⁈

山幸彦が豊玉姫命と出会うお話をざっくりと話します。

山幸彦が海幸彦に互いの道具を交換して仕事をしてみようと提案をしますが、海幸彦は三度断りました。山幸彦はそれでも粘り、最後は根負けした海幸彦は道具を交換することにしました。
山幸彦は海幸彦の釣り針を借りて海に漁へ出ますが、上手く漁が出来ず、釣り針を無くしてしまいました。
それを知った海幸彦は激怒します。山幸彦がどれだけ謝っても、代わりの釣り針をどれだけ持っていっても許してくれません。
山幸彦は釣り針を探しに海へ行き、潮流を司る塩椎神(シオツキノカミ)に出会います。塩椎神の言葉に従ったところ、山幸彦は大綿津見命(オオワタツミノミコト)の御殿にたどり着きました。

山幸彦が浦島太郎とする説もありますので、竜宮城にたどり着いたとされているのは、琉球の城(沖縄)へたどり着いたことだと推測されるそうです。

山幸彦は、その竜宮城で大綿津見命の娘である豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)と出会い結婚します。
浦島太郎の絵本の内容と同じく、山幸彦は釣り針のことなどすっかり忘れて毎日楽しく過ごしていました。
ある日、釣り針のことを思い出し大綿津見命に話したところ、鯛の喉に引っかかっていた釣り針を渡してくれたというのです。大綿津見命は海の支配者なので、情報網を持っており釣り針を見つけることが出来たそうです。
そうこうしているうちに、豊玉姫命は出産の日を迎えます。出産する姿を山幸彦に見られてしまい恥ずかしさのあまり、御子を残して海に帰って行ってしまったそうです。

あらすじは以上ですが、他の伝説では、龍の姿となって出産をしていたところを見られてしまったともあり、神格が巫女であり龍神でありますから何か納得がいきます。
そして、豊玉姫命が居なくなった後、御子を育てたのが妹である玉依姫命(タマヨリビメノミコト)です。

日本の鎌倉仏教で有名な日蓮の書物には、「神武天皇は地神五代の第五の鵜萱葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)の御子なり此の葺不合尊は豊玉姫の子なり此の豊玉姫は娑伽羅(シャカラ)竜王の女(むすめ)なり八歳の竜女の姉なり、」と記されており、豊玉姫は『法華経』の逸話の中に出てくる『竜女』の姉であると記載されているものがあります。また、娑伽羅竜王とは、八大竜王のサーガラ竜王のことで、大海、竜宮の王です。古代インドでは、ナーガと呼ばれ半身半蛇の姿だったとされています。

また、竜女に関しては、更級日記に菅原孝標女(すがわらたかすえのむすめ)が、夢の中でいと清げる僧が現れ「法華経五の巻を、とく習へ」と告げられ、竜女の成仏が説かれていると当時、注目されていたそうです。

そして法華経に戻りますが、「女人成仏」を説いている章に出てくる『竜女』として登場します。竜女の姿も蛇身でした。そして8歳で女性という、バラモン教の教えでは成仏にはマイナス要素をトリプルで持つ者とされていました。女性は成仏出来ないと主張する舎利弗と智積という菩薩の前で男になって成仏するさまを見せつけ、やり込めるお話があります。

竜女の逸話はインドのお話ですが、その姉が豊玉姫命だということは豊玉姫命もインド出身だということになるのでしょうか⁇

ということは、蛇身の竜女の姉の豊玉姫命も古代インドの出身で蛇身であり、山幸彦の間に産まれた鵜草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)はインドのハーフであり龍神とのハーフになるのでしょうか⁇そして、その子どもである神武天皇は…。
と言った浅はかな疑問は、最終的にこのような結論を私に与えてくれました。以下記載。

前回の記事でも書きましたが、龍神が宇宙科学の「ひも理論」からするところの素粒子の総称であるならば、神の想いを受け止めた存在として表現されているのだと考えると納得がいきます。
いつの時代にも、神の意志を受け継ぎ、その想いを反映させて行動する者がいた。その者たちは巫女であったり、尊であったり、王であったり、神人だったのかもしれません。
今の時代に、そのような存在はいるのでしょうか?私は居ると思います。特別な存在の方が成っているだけではなく、とても身近な人が成っていたり、これから成る存在だったりするかもしれません。そして、もしかすると私も含めあなた自身がそのような存在であるのかもしれませんね。


また、古代インドやシュメール、古事記など古代の神話や言葉の響きには類似性が多々あります。古代では、世界との交流が当たり前で世界中で普通に国境や人種など分け隔てなく人々が往き来し生活していたのだと考えると、今よりもっと高度で開放的な生き方をしていたのかもしれませんね。

『真・古事記の宇宙』を読み終わりました。

最後は「今までも、これからも 日本を愛しています。日本弥栄!」で締めくくられていてジーンときてしまいました。


潜在的な部分を重視するのであれば、みな思いは同じ、『幸せになりたい!』ただその一心なんだと思います。同じ幸せの概念にたどり着けたなら、この世はもっと素晴らしい世界になるような気がします。


余談ですが、「弥栄」という言葉を初めて知りました。そして、

弥栄→イヤサカ

ヤハエ→→ヤハウェ

「弥栄」が「ヤハウェ」と読めると、どなたかの動画にて紹介されてありました。この本を読み終えてた直後に出会えたのには感動しました!!


今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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