認知症介護 会話のコツ 毎日「お金下ろす」→「きょうは日曜」 食べたのにご飯催促→「今から作るね」


#NIKKEI

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両親など身近な人が認知症になったとき、戸惑う人は多いだろう。よかれと思いついとってしまう言動が認知症の人を傷つけ、症状を悪化させてしまうことがある。認知症の進行を抑えるには、周囲が正しい接し方をすることが欠かせない。どこに気をつければいいのか。…

よくあるのは食事したのを忘れ催促する例だ。食べた記憶が失われ脳は食べていないと判断する。こうした場合、介護する人は否定したり間違いを正したりしないことが重要だ。

認知症専門医でアルツクリニック東京の新井平伊院長は認知症の介護と子育てとの違いに例える。「子育ては子供が失敗をしたときに注意すれば経験として上塗りされるが、認知症の人は上塗りができないから意味がない」(新井院長)

しかも、認知症の人は記憶力は低下しているが、抱いた感情は強く残ってしまうといわれる。「また無視された」「拒否された」という感情は、あきらめや意欲低下を招きかねない。「認知症の人が言うことに寄り添う、歩み寄ることが大切」(右馬埜さん)だ。

高室代表は「認知症の人が言うことに過敏に反応するのをやめ、さりげなく調子を合わせる」のを勧める。…

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