ヤマガタデザイン社長 山中大介さん 「よそ者」が地方変える(1)
via …「これまで目的地になりにくかった」場所に訪れるきっかけをつくり、世界にファンを広げることを意識しています。宿泊客の半数は鶴岡市内で夕食を食べるので飲食店関係者から感謝の声を頂いていますが、地元の人の食事利用も増えています。…
庄内愛にあふれる地元出身者かと思いきや、まったく縁のない「よそ者」だ。…
会社を立ち上げるにあたって、「社会課題を解決するための事業をデザインし、地域が持続・自走する仕組みを作る」という経営理念を掲げました。そのためには、社員はこの場所に住民票を移して住むことが必要です。自分たちが地元の人になることで共感を得られるのです。社員のなかには、驚くようなキャリアの人も大勢います。
「地方」を変えるには、客観的視点を持ち、思い込みやしがらみのない、行動力のある「よそ者」の方が適しています。これは「地方」を「企業組織」に置き換えても同じことです。
高度デザイン人材が有する特質の一つに、物事を生み出す構成要素を分解した上で、新たに組み直す力があります。
一般的な思考ならば観光要素の少ない地域に宿泊施設を作っても誰も来ないと思い込み、先ずは観光の目玉を生み出そうとしますが、ヤマガタデザインのケースでは、先ず観光の起点となる宿泊施設を造る事で、観光ありきの宿泊ではなく、宿泊ありきの観光とする、とても面白いアプローチとなっています。
私ならば、観光要素の少ない地方都市の廃校になった小学校などを著名建築家や有望な若手参加のコンペなどによりリノベし、宿泊施設とします。
つまりは、宿泊施設自体が観光の目玉にもなるという事です。
(5月9日 #NewsPicks へ投稿)
#デザイン経営 「地方を変えるデザイナー」
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