ドキドキ、ワクワク、ゴクリ！

子供だった頃、当然「初めての～」ということが多く、ドキドキやワクワクすることが多かった。

今でもこんなに思い出せるというのは、きっとその時興奮状態で、アドレナリンとかがブンブン出てたんだろう。

小学生の時、何度か田舎学校の体育館で映画の上映会があった。厚い黒いカーテンで真っ暗になった体育館の中でクラスのみんな並んで座り、上映を待つ。いつもは明るく、運動する場所が、この時は異世界の闇になる。ワクワクがたまらない！大音量とともに映像が映し出される。町の映画館とは違った、学校のみんなで見る映画。ドキドキしながら、「ああ、楽しいなあ」と喜んだ。

柔道の試合で、出番を待っている間の緊張感。手に汗握ってた。ドクンドクンと心臓の鼓動を感じる。試合が始まれば試合時間なんてあっという間なのだが。

初めてカタログで購入決めた大型バイクが届き、それにまたがったとき。デカい！俺で大丈夫か？目は見開き、口は嬉しさと興奮に開き息は早くなってる。

エンジンをかけて、吹かした時の絶頂感！

スキー初心者の頃、見栄を張って上級コースに挑み、馬の背という細い崖のような恐怖の場所に立った時。　　後ろには順番待ちの列ができて,グズグズできない！

死ぬかもな・・・

と、本気で恐れた。足が震えた。初心者の情けなさ。でも、興奮状態は気持ちよかった。

大人になると、当たり前に「初めての～」が減ってしまった。

いや、チャレンジする姿勢がなくなったのだろう。今でも思い出すとドキドキするような興奮。いいなあ。

脳味噌の活性化のためにも、何かドキドキすることにチャレンジしなきゃな。

ここ数年コロナだなんだで、しぼんでる。

ワクワクすることないかな・・・考えるだけで楽しいもんだ。

絵　マシュー・カサイ「ブルーローズ」油彩　F0