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はるかに続く天空の道

これは夢だな。

目を開けると、細い道を一人で歩いていた。

道はかすかに銀色の光を放ち、左右に曲がりくねりながらはるか彼方まで上り坂のように続いている。

不思議なことに道は空中に浮いていて、その下には街と森が広がっている。

どこかで見たような街と森の景色。

その先には青い海と広大な空が広がっている。

雲は西日を浴びて真珠色に輝き、その明るい中を、私の歩く道はうねうねと曲がりながら上に向かって伸びている。

何だろう。

なぜか見てはいけない世界を見ているような気がした。

振り返ると通ってきた道は、あちこち傷んで、プリズムのようなでこぼこが目立っている。

そのプリズムそれぞれに、私の様々な過去が見えているような気がした。

前に続く道を見ると、ところどころ広くなったり狭くなったり、何か所か見えなくなっているようだ。

私の未来なのか。

途中で切れているのかもしれない。

相変わらず私の足はゆっくりと前進を続け、少しずつ高く昇っていく。

大海原から吹いてくる風は心地よく、山の森の緑も目に優しい。

足元の空には薄い雲が流れていく。

立ち止まって深呼吸したくなる。

この世界の私は、このままずっとこの道を歩いていくんだろう。

雲の彼方に消えているこの道。

どこへ行くんだろう。

ちょっと楽しみだ。



絵 マシュー・カサイ「はるかに続く天空の道」水彩




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