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イタリア旅行記①

もう10年以上前から 
母が「イタリアに行きたい」  
「イタリアに行こうよ」と
しきりに誘ってくる 
 
当時
スキューバダイビングに
熱中していたわたし 

南の島の海で
真っ黒に日焼けして
イルカを追いかけていた頃   

ヨーロッパには行ったことがなかったし
ビーチリゾートに比べると
観光旅行にそれほど強い興味も感じなかった  

一方
イタリア以外のヨーロッパには
何度も訪れている母

「お父さんと行ってくれば?」
「友達と行けばいいのに」  
  
そうはぐらかし続けているうち
10年以上が過ぎていき  
  
氣づいたらわたしは結婚して家を離れ
母もそれなりに年をとり  
このままイタリア行きを決行しなければ 
  
行けるうちに
母を連れて行かなかったことを
自分が後悔しそうな氣がしたので 
  
思いきって行ってくることに・・・  

行き先はローマ 
  
イタリアといったら
まず思い浮かべるのは 
映画「ローマの休日」  

オードリー・ヘップバーンの
永遠の名作の舞台になったローマへ!

   

母と香港で待ち合わせ



  
ただし
ちょっとした行き違いから  

わたしは成田空港から  
母は羽田空港から
別々の飛行機で日本を出発することに
なってしまった・・・ 
 
それぞれ違う飛行機で
経由地の香港まで行き 

香港で待ち合わせして
そこから 
同じ飛行機でイタリアに向かうことに・・・  
    
香港までは
母ひとりで行ってもらうけれど 
嫌がるかな? 
  
それを母に告げると
「あら、いいわよ~」

意外にも軽くOK   
  
父が単身赴任で
香港に暮らしていたことがあり 
 
母はひとりで何度も
香港に行っていたから 

香港の空港は
母にとって羽田空港みたいなもの

・・・なのかな?
ひとりで香港まで行ってもらうことに
何のストレスも感じていない様子で
ホッとした(* ̄∇ ̄*)  

機内食のオプションで 
糖尿病に配慮した
特別食も選べたので 
医者から軽く
糖尿病のことを言われていた母も
特別食があるなら試してみる、という

どんな食事が出てくるのか
わからなかったけど
とりあえず往復のすべての食事は
母の分だけ特別食をセレクト 

あとは当日
香港で母と待ち合わせるだけとなった


いよいよ成田空港から
香港に向けて離陸✈️ 

夜の滑走路
灯りを見ているのが大好き 


成田空港から香港までは
約4時間半のフライト

機内食で夕食を済ませ 
香港からローマ行きの飛行機に乗ったら 
夜中なのですぐ休めるよう
リラックスした服装にした

夜間飛行なので
成田空港で出発前にシャワーまで済ませて  
機内で寝るための準備万端🎵  

あとは香港で母に会えれば
一安心  
 

香港国際空港で待っていた深夜の○○ 


母との待ち合わせ時間は23時。


待ち合わせ時間を30分過ぎても
一向に母が現れる気配がない

母を乗せた飛行機は
とっくに日本から香港に
到着しているはずなのに・・・   

LINEでメッセージを送ってみると 
しばらくしてから返事がきた


「お腹がすいたから
ラーメン食べようと思って。」

母のマイペースぶりはすごい

あと1時間もすれば
飛行機が出発するのに

まず娘と会ってホッとするよりも
ラーメンが先なんだ・・・  
  
旅とは食欲を掻き立てるものなのか?
香港のラーメンが
そんなに美味しいものなのか?  

空港で
ラーメンの食べられそうなフロアをさがし
そちらへ行ってみても
母の姿は見当たらない

どこでラーメンを食べているんだろう?

歩き回ってみても
母が見つからない 
  
電話にも出ないので  

待ち合わせ場所にしていた
搭乗口付近に戻り 
待つことにした

とりあえず
母は予定通りに
香港に到着している

まだ旅は始まったばかり 
ここで母をさがしまわって
無駄に体力を消費しなくても 
ラーメンを食べ終えたら 
こちらに来てくれるはず   

しばらくすると
ようやく遠くからこちらに
早足で向かってくる母の姿が
見えてきた 

手には袋を下げている 

「ラーメンは人が並んでいたからやめて、
唐揚げ買ってきた♡お腹空いちゃって・・・」  
  
え?もうお腹空いた?

「機内食はどうしたの?出なかったの?」

「あんまり美味しくないから食べなかった・・・」

母の答えは意外だった

特別食、というから
それなりに制限され
配慮された食事が
提供されたとは思う 

美味しくなかったんだ・・・ 

母は搭乗口付近の椅子に座り
唐揚げを美味しそうに食べ始めた 

サクサクとした衣の音   
揚げたての唐揚げの香り 
香港の唐揚げって
美味しいのかな?

夢中で唐揚げをパクつく母を見ているうち 
氣づいたらわたしまで
唐揚げに手がのびていた(笑)  

時刻は夜中の0時をまわっている 

いつもは
こんな夜中に唐揚げなんて
滅多に食べないわたしも
旅行となると話は別♡

どんなことも 
楽しまなくっちゃ(*≧∀≦*)   

うん、サクサクしていて
熱々で
お肉がやわらかくて
ジューシーで
味つけも日本の唐揚げみたい🎵
美味し~い🎵 

もうひとつだけ   
まるでえびせんかポテチ状態
やめられない、とまらなーい(笑)   

搭乗口の近くで
搭乗の最終アナウンスが流れるまで
袋いっぱいの唐揚げを
2人でほとんど平らげた
  

香港国際空港の 
搭乗口にて 
 

「あーやっと落ち着いた🎵」

母もようやく 
空腹が満たされた様子

「美味しかったね、もうお腹いっぱい」
「あとは飛行機で寝るだけだね」
「朝にはローマに着いてるね」

香港からローマに向かう機内にて


0時40分    

香港から母と娘を乗せた飛行機は
ローマに向けて定刻に離陸した

飛行機の座席も
隣同士ではとれなかったため
見える範囲で少し離れた席に座る

機内はほぼ満席

これでゆっくり休めるかなと
思っていたところへ

離陸後、水平飛行になったらすぐに
なんと機内食の提供が始まった

深夜1時を過ぎてますけど~(笑) 
飛行機は  
目的地(ローマ)の時間に合わせて
食事が提供されるから  

離陸時刻が深夜の場合  
こんな夜中に食べることも・・・(笑)  
  

さっき唐揚げ、いっぱい食べちゃったし
その前に香港までの飛行機で
夕食は済んでいたはずだけど・・・ 


ここからは氣持ちをきりかえて 
体内時計をローマ時間に合わせないと 
ローマに到着してから
時差が体に響いてしまう
  
 
今、ローマではちょうど夕食の時間  
少しでも機内食を食べておこうかな

  
機内で移動中に
体内時計を目的地に合わせることができれば 
現地で時差ぼけに悩まされることなく  
フルに活動できるはず 

そういえば
糖尿病の特別食って
一体どんなメニューを
用意してくれたんだろう?

母の席に見に行ってみると
案の定、母は唐揚げで満腹だったこともあり機内食に手をつけていない

特別食は
とりのむね肉をボイルしたもの 
付け合わせは
ほうれん草とにんじんの茹でたもの
どちらも味つけが一切されておらず
確かに塩でも振りかけて食べたくなる感じ

糖尿病食、ということで
何かと制限しなければならないものもあり 
ご飯やパンは配慮されて
つかないんだろうな
と思っていたけれど

ご飯もパンもバターも 
めっちゃ普通についている(笑) 

特別食とは
味気ない茹でただけのお肉と野菜
ということがわかった

母は
「パンだけなら食べられる」
とパンにバターを塗って食べ    
あとは残した

これなら
特別食じゃない方が
良かったかな・・・  

わたしは
夜中に提供された機内食も
しっかりと食べ 
もちろん朝食も
残さず・・・(*^^*)   

そうそう
朝食のラザニアが
本格的なお味で美味しかった🎵  

ちなみに
飛行機はキャセイパシフィック航空     
   
また同じ便に乗ることがあれば
迷わずパスタを選びます
\(^^)/   

食べたいと思うものが
何でも好きに食べられることの倖せ

一生動ける体でいられるためにも

この体を大切にしようと
改めて誓ったわたし 

夜中にさんざん唐揚げを食べた上に
二度目の機内食を完食しておいて(笑)    

機内で休もうと思っていたけれど
初めてのヨーロッパへ
向かっていると思うと
ワクワクして眠れない  

やがて夜が明け始めた 


機内から夜明けの空

夜間飛行で一番好きな瞬間だ

夜に星がよく見えるところも好きだけど
この夜明けのグラデーションは
飛行機の高さならでは
地球と宇宙と太陽による
光のアート

これが見られただけでも
大満足(*^-^*)  

空港に着けぱ  
送迎車が待っていて
わたしたちを乗せて
ホテルまで 
連れて行ってくることに
なっている

わたしにとって
初めてのヨーロッパ  

母にとって
初めてのイタリア 

果たして
どんな出会いが待っているのでしょうか

マイペースな母と娘の2人旅は
始まったばかりです
  








 

 




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