総合的な学習の時間~GIGA時代のプレゼンテーション~
総合的な学習の時間や社会科ではよく4人ぐらいのグループで、原稿とスライドを作って、クラス内で発表、というのが行われてました。
スライドといっても、総合の時間に全クラスで一斉にパソコンルームに入るのは不可能なので、
画用紙4枚を配布し、スライド代わりに使ってもらっていました。
以前、私は総合担当だったので、参考資料、下書きメモ、原稿を書く用紙、スライド代わりの画用紙などを、全クラス分、紙で大量に印刷、配布していました。
クラスでは、画用紙を使って発表を行い、選ばれた1班だけが、パソコンルームに集まり、PowerPointでスライドを作り、学年集会で発表という感じでした。
選ばれた班が集まる中でも、当時PowerPointを使える生徒は少なく、パソコンのキーボードを打てない人も多く、20名ほどを1人で指導するのは大変でした。キーボードの一覧表を渡すも、時間が経つだけでなかなか進みませんでした。
つい2、3年前のできごとです。
それが1人1台端末の時代になり、随分状況が変わりました。
進化したこと
1 Googleスライドの共同編集
PowerPoint時代は、1人1枚スライドをつくり、サーバーに保存、1つずつファイルを開いてコピーをするという面倒な作業が必要でした。
Googleスライドは、初めから1つのファイルにみんなで同時に編集できるので、進捗状況が分かり、助け合いができます。後でスライドを繋げる作業も必要ありません。
2 全員がキーボードを打てる
4月、5月あたりは戸惑う生徒もいましたが、ほぼ毎時間タブレット端末を使う先生もいたおかげで、いまでは全員がキーボードを打つことができます。
タイピングが得意な生徒だけではなく、全員がスライド作りに参加ができます。
3豊富なテンプレート
研修などいくと、スライドには、必ずどこかで見たような気がするテンプレートがPowerPointで使われています。
今では、Canvaなどオシャレなテンプレートが使えるアプリや、Googleスライドに使えるテンプレートの無料配布サイトも沢山あります。
テンプレートを使ってスライドを作成すれば、時短にもつながります。
4 原稿もタブレットで作成
何も指示をしなかったのですが、発表原稿もタブレットで仕上げている班が多かったです。
何も指示をしていなかったので驚きました。
課題だと思ったこと
1 プレゼンの進行
Googleスライドを、大型テレビにキャストして発表を行ったのですが、データが重く、切り替わらない場面が多々ありました。
これがPowerPointやiPadのKeynoteで、さらに有線でテレビに繋げば、サクサク動いたのではないかと思います。
2内職発見!
他の班が発表をしている時に、平気でタブレットを開いて作業を続ける人がいました。
他の人が発表している時は自分の仕事をしないのがマナーであると伝えましたが、これは今のリーモト時代、大人でもついしてしまうことなので、私自身気をつけなければと思いました。
3発表の練習が不十分
スライド作りは上手でした。テンプレートがあるとはいえ、班によってはアニメーションを付けたり、色を変えたり、写真を貼ったりして工夫ができていました。
ただ、スライドの編集に時間がとられすぎていて、発表の練習ができていませんでした。
原稿の棒読み、漢字を間違えたまま読み上げる、誰が読むか発表の場で決める、小さな声、早口など。
画用紙時代は作成にそんなに時間をかけられないので、発表原稿を覚えるまで練習を重ねていた班もあります。
スライドが上手に作られていても、話し方が上手くなければ、何も伝わってこないように思います。
4 手書きの良さ
画用紙時代は手書きで絵や図を書いていました。今回は、テンプレートに含まれる絵や、フリーのイラストなどは載せていたものの、やはり手書きの良さや温かみはあるような気がします。
以上、1人1台のタブレット端末を使った総合的な学習の時間のプレゼン発表の様子でした。
やはり、時代が変わった感はありました。
課題もいくつか見つかったので、今後も挑戦していきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?