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夜行列車

夜、父は私の着替えの入った荷物をかかえ、2人で上野駅に行った。
弟は、どうしたんだろう?誰かに預かってもらったんでしょう。

上野駅に着くと、先日我が家に集結した親戚たちが見送りに来ていた。
結局、私は、北海道の叔父さん、叔母さん、2人の子どもである男の子と一緒に、夜行列車に乗った。
見送りの人達が手を振ってて、、これが、最後のお別れになるとは全く分からなかった!というか、誰も分からなかったでしょう💦

列車が駅を離れ、見送りの誰も見えなくなったら、さっきまでニコニコしてた叔母さんが、鬼の形相に変わった❗️
私は、ことごとく怒られ、男の子も意地悪に変化。叔父さんは助けてくれるでもなく、傍観者!
長い長い我慢の旅が始まった!

青函連絡船に乗り継ぐ時、
乗客たちは、走り出した!
叔父さんは、男の子を抱っこして走り、私は、叔母さんにしがみついて走ったが、とっても追い付けず、離れてしまう。叔母さんは、私を邪魔者のように、叱りつけた。
叔母さんも怖いけど、ここではぐれたら、私はどうなっちゃうのか?という恐怖で、
凄い人混みの中を、
必死で付いていった💦

船の次は、また列車!どんどんお父ちゃんや弟と遠く離れて行くのが、ようやく分かった。とにかく、この怖い叔母さんの言うことを聞かないと、生きていけない!と覚悟した。小学一年の三学期のこと。

つづく