ほっと一筆「読書貯金なるノートがあったことを思い出した日」

2022.11.15

気がつけば11月も半ば。
夫さんが謎に有給を取ったので、
いっしょにランチを食べに数駅先まで出かけた。

最寄駅で、ふと、近所に図書館があるのに一回も行ったことないねという話になり、立ち寄る。

よく考えたら東京に住んでいたときも図書館がわりと近くにあったのに、コロナやらなんやらのタイミングで貸出と返却くらいしかできないとのことだったからカードすら作らなかった。(もちろん中にも入らなかった)


駅に行くよりも近い距離にある図書館がせっかくあるのだから、と行ってみたら思ったよりも充実していた。

老若男女問わず、利用者もそこそこに。

ここ数年もっぱら紙の本を減らすことに集中してKindleに溜め込んでいたけれど、久々に不特定多数の本に触れ合った気がする。

本屋とも違う、図書館ならではの匂いがある。
(マスク越しにも感じる)

小学校の頃は本当によく図書館に行ったことを思い出した。
元々は漫画っ子がゆえに挿絵入りの本ばかりを読んでいたのが、4年生くらいで活字に目覚め、そこからは毎週末、長期休みはほぼ毎日入り浸っていた。

図書館でも読むし、借りて帰ってからもすぐに読んでしまうのだ。

場所は違えど図書館ならではの匂いが、寝食忘れて物語を読み耽っていた少女時代にタイムスリップさせた。

なぜあの頃一生懸命本を読んでいたのか、ひとつ思い出せる理由に「読書貯金」がある。

読んだ本の冊数ではなく、ページ数を貯めていく宿題(?)で、その読書貯金をせこせこ溜め込むのが、読書を続けるひとつのモチベーションになっていた。

今思い返すと、一冊で大量のページ数を稼ぐためにはそれなりの物語を選ぶ必要があったため、必然と小学生向け物語から中長編小説を読むようになったのではないか…。

冊数であればそこそこの分厚さで選べばそれなりになるかもしれないところ、読んだ本のボリュームを積み立てていくのはなかなか面白い発想だったように思う。
(◯ページ達成で次のノート、くらいで特に表彰はなかったけど)


懐かしい思い出に浸ったついでにあの頃のような「読書貯金」ノートを作っても良いな。

しかしせめて、その前に読書記録くらいはちゃんとつけておかないとな。

図書館のカードを夫婦でせっかく作ったので、暇があったら無意識の出会いを探しにちょくちょく行こうと決めた。


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