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サン・セバスチャンで、自然と繋がる

2日続けて、スペインのサン・セバスチャンの観光について書きました。今日は、サン・セバスチャンで見つけた小さな自然を綴ります。

街歩きの途中で登ったウルグル山は、旧市街にあります。標高123mなので、頂上までは歩いて30分ほど。木々の間から見える海や街並みが、フォトジェニックです。いく通りも道があるので、どこを歩くかで、違った景色を発見できるのが魅力の山です。

正面には海。
木々の間からサン・セバスチャンの街並みが顔を出す。

ふと気付くと、夢中になって木や葉っぱの写真を撮っている自分がいました。朝早くに起きて、わざわざフランスからスペインまで来たのに、木の葉のベストショットを探っている自分が可笑しくて可笑しくて。

光が当たってステンドグラスみたい。

もちろん、街を見ることも、建築巡りも、美術館も、ショッピングも大大大好き。でもそれと同じくらい、その土地の自然と触れ合うことが好きです。

以前、写真を撮っている時に「わあ、いい笑顔!そんなに楽しそうに写真を撮るんだね」と友人に言われたことがあります。無意識で笑顔になれることを、大切にしていきたい。

写真が好きです。写真を撮る行為は、無心になれて、自分らしさを取り戻せるから。もしかすると、私にとっての一種の瞑想行為なのかもしれません。



山の頂上には12世紀の要塞があり、その一画に、小さな教会がありました。鍵がかかっていて、中には入れないのですが、窓に野の花が供えられていました。

可憐でかわいい。
花で作られた十字架。美しい。


フランスとスペインは地続きで、2つの国にまたがってバスク地方があります。バスク地方の海岸沿いの岩は、それはそれはかっこ良くて見惚れます。

同じバスク地方でも国が違うので、街の雰囲気が違うのは当然ですが、おもしろいことに岩の雰囲気も違います。今回登ったウルグル山の麓にも、見事な岩盤がありました。なんとなく、岩に呼び止められた気がして、静かに心を傾けた瞬間です。

ウルグル山のふもとの岩

ビーチ沿いの遊歩道には、フレンチバスクの高級リゾート地ビアリッツと同じ、ピンクのタマリスの花が揺れていました。同じバスク地方で、共に王侯貴族の保養地だったサン・セバスチャンとビアリッツ。なんだか急に親近感を覚えます。

ピンクのタマリス。
奥に見える緑の山がウルグル山と、
その頂上に鎮座するキリスト像。

そういえば以前、ビアリッツの本屋さんで、さまざまなアーティストがタマリスをテーマに作品を作った画集を見たことがあります。

私も自然の素朴な美しさを、伝えられるようになりたい。目指すところです。

バスクの旗


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