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[2021バイヨンヌでサマースクール④] マスクをしながらフランス語
フランス語のサマースクールは3週間。
ちょうどフランスでは屋内外でのマスク着用が義務付けられていた為、マスクをしながらの語学学校ってどんな感じなんだろうと興味津々でした。
初日は開放的な中庭で授業。
水着を着てくればよかったなというくらいの晴天!
なので翌日は張り切って水着を着ていきましたが、その後はずっと教室内での授業でした (笑)
マスクをしながら教科書を読んだり、みんなの前で発表したりするのは結構大変で、
先生に何度も、
「ゆき、もっと大きい声で」
と言われ、叫びながら音読したことは、よい訓練になりました。
前回のブログで、参加国籍はブラジル人、ニカラグア人、スペイン人、イギリス人、日本人(私)と書きました。
2年前にリヨン大学のサマースクールに参加した時は、なんと数百人いる参加者の99%が日本の大学生だった為、私は付き添いの先生に間違われる始末 (笑)
なので今回も若い学生さん達の参加を想像していたのですが、
コロナ禍の影響なのか、1人の大学生以外は、現地に住む既婚者たちで、落ち着いた年代の方達が大半。居心地の良さを感じました。
(私が最年長なのには変わりありませんが。。。)
それぞれの国籍、それぞれの年代の人が、このコロナ禍で悩みを抱えながら、異国の地でがんばっている人達でした。
10年以上フランスに住んでいる女性が、フランス語のブラッシュアップの為に参加していたり、
熟年新婚さんが、フランス人の旦那さんの言語を覚える為に参加していたり、
または、コロナ直前に移住してすぐにロックダウンが始まり、ずっとYouTubeで勉強していたけれど、やっとフランス語の学校に通うことができた、という人だったり、
大学の交換留学でフランスに来たのに、すぐにロックダウンが始まり、結局全ての授業がオンラインだったという子だったり。
在住組は、自分の国での専門職(みんな立派な肩書きでした)と同じ職を持てない移民としての大変さの中、自分の望む職を得る為に、一生懸命フランス語を勉強していました。
大学生の女の子は、先の見えないコロナ禍で、将来に対する不安を抱えていました。
人数が少ないのでいつも一緒に過ごした3週間。
とにかく全員優しい。
授業中のディスカッションを通して、お互いをよく知ることもでき、かけがえのない仲間になりました。
バイヨンヌに知り合いが1人もいない私は、このメンバーに助けられて過ごすことになります。
↑授業後のアクティビティで国立公園に行った時の写真
先生の授業の進め方は上手でした。
とにかく徹底してフランス語しかしゃべらず、授業中に辞書を使うのも禁止。授業中、スマホはカバンの中に入れました。その点に関して、物凄く厳しかったです。
今回はたった6人の参加者がひとクラスにまとまったので、フランス語のレベルもそれぞれ。
私は1番できなかったので、何度も先生に辞書を使うことを懇願しましたが、最後まで許されませんでした。
先生は下のレベルから上のレベルまでの資料を日によって上手に使い分け、ある日突然フランス語がよくわかるようになったり、そうかと思えばある日は難しくて自宅での復習がはかどったり。
私にとっては良いバランスで、もっと勉強しなければならない部分を知ると同時に、自分の成長も感じることができました。
しかも先生は、私達が興味を持てるようなトピックを選んでくれました。
例えば、ジョルジュ・サンクのラブレターの読解とか、偉人の名言を題材に語り合ったり、文化人の「人生に大切なこと」のインタビュー記事を読んで自分と照らし合わせたり、絵画の作品説明だったり。
宿題はそれについての自分の考えを文章にまとめるものが主で、
創造性も育める内容だったので、もっと話せるようになりたいから勉強したい欲が自然と刺激されるカリキュラムでした。
いずれにしても、私の実際のレベルより2つも上のコースは難しく、授業後は大学の図書館で宿題と復習をするのが日課に。
夏休み期間中の大学図書館は、綺麗で誰もいなかったので快適でした。
(続く)
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