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#55校内研修に向けて

皆さん、こんにちは。
サッカー、旅行、読書、Voicy好きのコウチャンマンです。
今回も記事にたどり着いていただき、ありがとうございます。
日々の気付きから、私の学校現場での経験や教育行政という立場から学校を見てきた経験を皆さんのお役に立てたらと思い、記事にしております。

学校現場の先生方も夏休みに入って数日が経とうとしております。
一息ついたのも束の間、面談や水泳指導、地域のお祭り、学校評価のとりまとめ、部活指導と多くの業務に追われているのではないでしょうか。
学期中よりは多少落ち着くとはいえ、まだまだ気の抜けない時期ですね。
人によっては研修もあり、日程調整も大変ではないでしょうか。

そんな中、研究主任の先生は、つぎの校内研究をどうしようかな、先生方をより研究に向かわせるにはどうしたらいいかなと悩んでいるのかと思います。
つまり、校内研究の運営について考えてしまいますよね。
色々な方から要望が出てしまい、どうすればよいの・・・?

私の経験も踏まえて記事にしていきます。恐らく複数の記事になるかなと思われます。
よければ参考にしてください。

研究授業は必要か?

最初に悩むのはこれではないでしょうか。
特に中学校になりますが、研究授業が文化となっていない学校もあります。
私が最初に研究主任をした学校もそうでした。
「研究授業の必要性が書籍や周りの学校で言われているよな」と思い、研究授業を実施するかどうか悩んでおりませんか。
もし、この時期で研究授業が決まっていないのであれば、やらなくても大丈夫です。
もちろん、校長が「今からでもやるぞ!」と全教職員に言うのであれば別ですよ。
無理して研究主任から現時点で提案する必要はありません。
今から授業者、講師を探すのは大変でしょうから・・・。
お願いするの大変ですよね。

ただし!研究授業をしたほうがよいか聞かれたら、私は「絶対にしたほうがよいですよ」と答えますよ。笑
でも、年度途中から無理やり実施しても先生方は前向きに取り組みません。
それならば、別の所にエネルギーを使いましょう。
つまり、翌年度、研究授業ができるような雰囲気づくりを今年度はしていきましょう。
これって意外と大変です。

小学校の先生方はあまり感じないと思うのですが、中学校はなかなか前向きにならない学校もあるようです。

自分の教科ではない授業を見ても仕方ないでしょ?

と、言われてしまうんですね。
それは、正直言って勉強不足。
現行の学習指導要領からは、「何を学ぶかよりどう学ぶか」が整理されています。
全教科において、目標も3つの資質・能力で整理されている。
ということは、全教科において育成したい資質・能力は同じものになる。
どの教科もやることは同じで、教材が異なるだけである。

よって、他教科の授業を見ても意味がないということは絶対にありえないんですね。
この感覚を作り出すことを校内研究で私は最初に行いました。
下手に研究授業をしたり、管理職や教育委員会にお願いして有名な講師を招聘したりしても、うまくいきません。
先程の論理を丁寧に説明していきましょう!

全員で研究をしていくんだという感覚

具体的にどうすれば?という声が聞こえてきそうです。
今からだと校内研究も2~3回と実施できるのかなと思います。
夏休みの最後、2・3学期末の3回のうち、2回できれば何とかなります!

①目の前の子どもたちの分析

これで盛り上がらない教師はいないはずです。
目の前の子供たちの強み・課題を話し始めたら、止まらない先生もいるくらいです。
まずは先生個人で、授業における子供たちの強み・課題をじっくり紙に書いてもらう。これが大切。
その後、グループで(4人くらいがいいですね)順番に共有する。
このとき、1人の時間を設定しましょう。そうしないと永遠と話す方がいますからね。

そうすると意外かもしれませんが、全員が強み・課題が一致しているということはないはずなんです。
もし一致していたら校内研究がしっかり行えていたか、管理職の力がすごすぎるかのどちらかでしょう。
恐らく一致していなくても先生方は、「そういうところもあるねぇ!」と言って楽しんでくれてると思います。
そこで、一言伝えてあげてください。

皆さんの授業の目標がバラバラでは子供は成長しないと思いませんか?

課題と感じていることは、授業で育成しようとしている資質ですよね?
例えば「書いて表現するのが苦手」「人前で発表するのが苦手」を課題としている人がそれぞれいて、授業でその資質・能力を育成しようとしていたら子どもは育たないですよね。
ということは、まずは、「どんな強みをさらに伸ばし、どんな課題を克服するための授業にするか」という話し合いをしてみてはどうですか。

そうすると、それぞれのグループが勝手に色々な方向にいってしまうのではと心配されるでしょう。
そのときに役立つのが、学校経営方針です。
校長が子供たちをどう捉え、どのような子供にしたいかは学校経営方針に書かれております。
それを基に先生方が話し合いをすれば大きくぶれることもないですし、皆さんも納得するはずです。

第2回に向けて、グループは再編してもよいですが、その視点で相互授業参観をする。
そして、第2回のときに互いによかったことや改善点を話をすれば、教科が異なっても話し合いになりそうですよね。

このように話し合う方向が定まれば少しずつ、全員で取り組む雰囲気が作られると思いますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんにとって何か気付きがあれば嬉しいです。
それではまた次の記事で!

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