暑い夏の朝は忙しい!
やっと夏が来た!
噂によると、その夏は今日でおしまいらしいが。
日本の夏の気温を少しお裾分けしてもらいたいほど肌寒い、夏らしくない日が続いていたところで、今週は暑くなった。
今日の最高気温は30℃!
先週まで最高気温は20℃だったのだ。おまけにフィンランドのヘルシンキより寒い日が多かったのだ。
やっと夏になったのだ。
こんな暑くなる日の朝は忙しい。
暑くなる日は早起きをする!
なぜ忙しいかって?
暑くなりそうな日は朝早起きをしないと、その日が辛くなるからだ。
早起きして何をするかって?そりゃ、まずは窓を全開にして空気の入れ替えだ。
今朝の私は5時に起きた。外はもう明るい。
着替えるとすぐに窓を全開にする。家中の窓を開ける。
鳥が鳴いている。気持ちの良い朝だ。
家の中を風が通り抜ける中、洗濯物を集める。
来週は気温が下がるらしい。雨も降るかもしれない。
そう、今だ、今のうちなのだ!できるだけ洗濯をしておくのだ。
洗濯に、布団干しに、
ドイツ人は家の外観をとても気にするので、洗濯物をベランダに干してはならない。(例外もある)
だが、我が家は田舎の庭付き一軒家だ。庭に何を干そうが私の勝手だ。庭の向こうは畑なのだ。誰も我が家の庭がどんなに荒れているかなんて気にしない。いや、見えない。
そこで、天気の良い日は庭に洗濯物を干す。真っ白なTシャツを庭で乾かすと、パリッと乾くのが嬉しい。
お天気の良い日は庭で布団も干す。寝汗を含んで硬い煎餅になった布団が乾燥してふわふわになるのが嬉しい。何よりも太陽の匂いがするのがいい。
ああ、太陽よありがとう!
なのだが、その太陽が姿をあらわす日はそう多くない。ここは北国なのだ。
特に今年の夏は去年にひきつづき悪天候に見舞われている。先週まで洗濯物はジメジメした地下室に干すしかなかった。
だから洗濯はほとんどしていない。
今週は快晴だ!今だ、今のうちだ!1年分の洗濯をするのだ!
これを逃したら…またジメジメした地下室に洗濯物を干さなくてはならないのだ。
昼間は寝るに限る、ライオンのように
早起きして洗濯物をかき集め、洗濯機を作動させて洗濯物を干し、布団を干したら、再び家中を回って、開けっ放していた窓を閉める。
窓だけではない、シャッターも閉める。
これで本日は終了だ。
…あ、早すぎた。まだ午前中だ。
日光が家の中に入ると室温が上がる。暑い日はできるだけそれは避けたい。ここはドイツ。エアコンはない。
窓をしっかり閉めて、シャッターも閉めてしまえば、頑丈な厚い壁をした家だ。魔法瓶のように保温性がある。
外が暑くなろうが、室内は快適な温度のまま保たれる。
だが、窓を閉めてしまうと空気が悪くなる。そうだ、二酸化炭素が増えてしまうのだ。家には私という二酸化炭素製造マシンがある。
そこで、早起きだ。外の気温が上がらないうちにせっせと酸素を供給するのだ。
シャッターも降りた家の中は暗い。外は暑そうだ。暑すぎて静かだ。そりゃそうか、こんなに暑い日に仕事でもなければ外を歩く人などいない。
暗くなると眠くなる。まだまだ太陽は沈まない。昼寝をしても夕方に庭仕事をする時間は充分にある。
寝よう。昼寝をしよう。夕方9時頃になったら庭仕事でもするかな。日没は10時頃だ。
そういえば、ライオンってそんな暮らしをしているんだっけ?暑い昼、昼寝をしよう。
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