見出し画像

介助という抑制

介護は本当に奥が深いなと最近はつくづく思います。動画は介護現場のあるあるで、起き上がり介助の初動で介助者が動きを止めています。対象を起こそうとすると、指先も含めてグッと力が入ってしまいますね。その力に対象者も反応してその場に留まるような固定化をしてまう。これが対象者自身の本来の動きを奪う抑制になってしまいます。こうした介入が少数の悪い例ではなくて、実は多くの介護現場で満ち溢れており、むしろスタンダードになっていると自分は実感していて、本当に怖いなと感じています。


素敵なコメントを有難うございます!本当にその通りなんですよね。介護職に悪気はないのですが、知らずして害をなすということは往々にしてあります。そう言う自分自身もそれは当てはまりますので、日々、反省の繰り返しですが、対象者に害をなすばかりか、介護職にとっても負担の多い介入ですので、ここら辺はどうにかしたいところです。


以前の記事でも書きましたが、気持ちの優しさだけではより良い介入はできません。出所は介護職の優しさではあるけれど、結果として対象者の姿勢を歪めて、それが継続されることによって生活上の不便さをどんどん加速してしまうということは本当に多いんですね。優しい声掛けと挨拶から始まっても、不自然な介助で対象者には自分自身を防衛するような過緊張が走る。極端な表現をすれば、それって表情は優しい笑顔だけど指先はその人を攻撃してるのと同じことなのかもしれないですよね。


身体拘束はしないと施設や事業所で声高に叫んでも、細部の動きとして、私たちは本来のその人の動きを抑制して拘束しているのかもしれないと、そうした気づきから、真の技術は派生するのだと思います。そうは言っても自分もまだまだ未熟者なので反省の繰り返しですが、共に成長し合えたら幸いです。随分と前に利用者の家族から、『介護は人を活かしもするが殺しもする…』という深い言葉をいただいたことがありますが、人を活かす介護を共につくり上げて行きましょう〜☺️




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?