我が家の介護の工夫、介護食を作る時の考え方
今日は、久しぶりに介護のことを書いてみようと思います。
我が家の義父は、要介護5、一番重い介護度です。
昨年の10月までは自宅で介護をしていたのですが、肺炎で入院してから、介助量が増えて、施設で生活をするようになりました。
食事はおかゆとキザミ食、トロミ付き。これが、なかなか作るのが大変だったりするんです。
我が家の介護食の作り方
介護食って、やっぱり3食、毎日のことじゃないですか。家族の食事を作るだけでも大変なのに、それに加えて、特別食を作る感じなので、やっぱり、大変なのです。
まぁ、ちょっと離乳食を作るような感じなんですけれど。
子どもの食事は作れるけれど、親(高齢者)のものは作れないというのも、冷静に考えればおかしなことです(苦笑)。
もちろん、どんな食形態かにもよるのですが・・・。
義父の場合は、おかゆ、キザミ食というやわらかい食事を食べています。少しむせがあるので、水分にはとろみが必要。
そんな義父の食事を作る時に、私が心がけていたのは、基本は家族と同じものを食べてもらうこと。
家族と同じおかずを取り分けて刻む。これが一番いいような気がしています。もちろん、おかずを作る時には煮物が多くなったりはするのですが・・・。
ある日の朝食の紹介
これは、義父がいたときのある日の朝食。
これは、それを刻んだ食事
なんとなく、刻むと、量が少なく感じて、若干、私たちよりも品数が多くなっている気がします。
少し手間はかかりますが、別メニューにはせず、同じものを刻むのが、私流です。
こんな感じで、日々の食事を作っていました。
介護食作りの工夫
ただ、刻むだけとはいっても、やっぱりかなり手間にはなります。
やっぱり味が違うものは、一度まな板と包丁を洗ってから次のおかずを刻むので、時間がかかるんですよね。朝は特に大変!!
最初は、ミキサーを使ったりもしたのですが、ミキサーをその都度使うのも大変だし、ミキサー使うほどでもないかなと思って、そのうち包丁で刻むだけになりました。
味噌汁のとろみもつけていません(本当はつけた方がいいんだと思います)。
なので、手間を省くための我が家の工夫としては
酢の物(お惣菜)は多め(2回分)に刻んでおく
味噌汁を作る時に具を細かめに切って作っておく(わざわざ義父の分だけ刻む必要がなくなります)
芋類などの根菜類は、包丁を使わなくてもスプーンで潰せるので定期的にメニューに入れる
市販のレトルトの煮物や豆類の煮物を常備しておく
市販のポタージュスープを常備しておく
なんとなく、こんな感じで少しの工夫をしていました。
魚は焼くより煮物の方が食べやすいようですし、肉を焼いたり、野菜炒めなども刻めば案外と食べられることがわかりました。
なので、キザミ食の場合、家族とほぼ同じものを刻む、このスタイルでいけるように思います。
ただ、いつもいつも家で作ったものを、と頑張りすぎると疲れてしまうので、レトルトや市販の介護食を使うのも一つの方法だと思います。
手抜きも必要!!
介護食の基準を知ろう
薬局にいくと介護食が売っていると思いますが、種類がたくさんあってどうやって選んでいいかわからないことがあるんじゃないでしょうか。
介護食にも区分があるんです。
こちらでわかりやすく解説していたので、読んでみてください。
日本介護食品協議会が名付けた「ユニバーサルデザインフード」と農林水産省が創設し、2016年から運用されている「スマイルケア食」の2種類があるようです。
なぜ、同じような食事の区分に表記が違うんだろうと思いますが(統一してくれたらいいのに・・・)、市販の介護食にはどちらかの表記がついているので、本人にあった区分のものを選べばいいということだけ覚えておけばいいんだと思います。
本人に合った区分がわからない場合は、病院や施設の栄養士さんに聞いてみてくださいね。
介護食作り、やっぱり時間も取られて大変ではあるのですが、美味しそうに食べてくれると、うれしくなって頑張っていました。
今は施設で生活している義父ですが、私も介護から離れて数か月経つと、なかなかあの頃には戻れないなぁ・・・と、少しの罪悪感を感じながら思ったりしています。
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