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結果的に頂上に着くなら、その人にとってちょうどいい負荷のコースがいい【15】普通の高校教師が、外国につながりのある子どもに日本語を教えるようになった

前回、「約束は守らせる、守ったら褒めるという関係は大事」とアドバイスを頂いたので、
早速、
しゅくだいがんばりノート
を一緒に作ってみた(画像は次回載せます🙏)

「◯を10個描いてみて」
B5用紙を半分に折り、描かせる。
それに線を引いて、最初の◯の上に
「スタートって、カタカナで書いてみて」
カタカナは自主学習で獲得したというのもあり
嬉しそうに書く。
最後の◯の上に、
「ゴールって、カタカナで書いて」
コの書き順が間違えていたので
直しながら書かせる。
指摘されても嬉しそうに直す。
「ここに、しゅくだいがんばりノート って書いて」
最初の◯に、
「どれいい?」
今日選んだペンギンのシールを1個目の◯に貼り、
そのB5用紙をしゅくだいファイルの
裏表紙にのりで貼らせた時、
ようやく、理解したみたいで笑顔が浮かぶ。

約束を守ってくれないと、
シールは貼れない。褒められない。
次週、宿題をやってきてくれますように。

「日本語学級2」では三桁の読みまで進んだ。
100 200 400
は、
ひゃく に➕ひゃく よん➕ひゃく
で読んでいけばいいが、
300 800
が、
さんびゃく はっぴゃ
不規則変化するので、読ませて書かせる。
さんびゃく
濁点「び」も拗音「ゃ」もある、
はっぴゃく
撥音「っ」も半濁音「ぴ」も拗音「ゃ」もある、ので、答え欄に書くのだが
間違えて消して直して書いて、と、
とても時間がかかる。

こういうの、ストレスだよなー
ストレスかかると学習がいやになるよなー
と思う。
だから教える時は、ストレス(負荷)は
全部は無理だけどなるべく除く。
山登りだって、結果的に頂上に着くなら、
その人にとってちょうどいい負荷のコースで登った方がいい。

🌿Digression(余談)🌿

高校の学校行事で登山した事があり、
体力ないが自己主張は強い女子達が、
「もう無理。登りたくない」「休憩する」「おんぶして」など、
途中で嫌になるから、なだめるのが大変だった。
頂上に着いたら着いたで機嫌は直った、が、
下山時には、またしても、ぶーぶー言った。
お金と時間と労力をかけたのに満足度が低い
という事は行事として成果があるとは言えない。
諸事情により数年後には別のプランに改変された。
話を戻すと、
つまり、彼女達には「負荷」が高かった!

               🌿おわり🌿



次回は先回りして、
ひらがなの書きでつまずきそうな際は、
お手本を書いてあげよう。

日本語指導の一般的な留意点、として
コーディネーターさんのまとめられたものに、
以下のものがあった。

生徒の学習スタイルの違いがあります
・目を通して文字とともに学習するのが得意な生徒がいます
・耳を通して音で学習するのが得意な生徒がいます

もしかしたら、目を通して文字という「形」を真似る(なぞる)のは、
得手ではないのかもしれない。
英語も理解するし、
全体的に知力は高い(地頭が良い)生徒さんなので、
目も耳もいい方とは思うが、
以後、目(形)の補助は厚めにいこう、
と思った。

音読では長音が出てきて、
「そうじ」手を叩いて、のばす時に下に下ろす、というのを行う。発音と共に、
「そ」叩く「う」下ろす「そ」叩く
という動作を加える、という、
前回の「っ」握るの別バージョンだ。
今回もまた、教科書ってすごいなと思う。

再び、
教科書を作っている皆様、
わかりやすいやり方のご教示を
ありがとうございます!

画像は万緑、緑の美しい季節になりました🌳視力回復に緑色と遠方を見よう!



最後までお読み頂き、ありがとうございました。

日本語教師を始めたい方、学校教員を目指している方や始めたばかりの方、のお役に立てれば幸いです!



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