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最近読んだやつ#3

年末とかしばらく忙しくてあんまし読んでなかったンゴねぇ…
言い訳タイム終了。少なくても読んでるので投下。

五十音順、息するようにネタバレするかもしれない。作者敬称略。


近畿地方のある地域について(背筋)

カクヨムの方で全編読んではいたけど、すごい好きなタイプのホラーだったので書籍化された瞬間買ったよ。

雑誌の記事とか、掲示板の切り抜きみたいな断片情報だけでぽつぽつ話が分かっていく感じが質感あって好き。
各種ホラゲ鬱ゲーとかで、職員の日記、メモ、壁の落書きの類が好きなので。

ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」もこの手の形式らしいので、読むか。

理解するとか対処するとかしないとかの次元ではない怪異っていいよね、所謂怪異とも神ともつかないとりあえず異質存在の質感が好き。妄想妄言では、室町時代くらいに打ち捨てられた社の神様が600年熟成の後にこうなってそうではある。
後、書籍化にあたって、添付されている画像が鮮明になったの見やすくて良かった!これが見やすくて良いのかは分からんけど。

後、鳥居の夢は私も疲れてる時はよく見るし、各小学校特有オリジナル怪談は私のところもあったな。そしてこれはクソ小並感だけど、とうらぶホラーが好きな人はこの話好きだろうなという感がある。

コアラ絵日記3(ゆあみ)

私もこんな生活するんだい!!!!!!


さみしい夜にはペンを持て(古賀史健)

書き物っていいよねってなる本。
あと装丁が好き。

「書くこと」について、この本で主には日記を書くことについてが話題だけど割と書き物全般にも言えるんじゃないかな。物語形式で話が進むから、この手の本の、内容はとても良いのに、いやこれは自分のせいなんだけど、謎に感じてしまう三文自己啓発本臭がなくて良かった。

書き物っていいよね。

自宅の本棚の殿堂入りコーナーに置いてるくらいには定期的に読み返したい。


春琴抄(谷崎潤一郎)

陰翳礼讃とか断片的には読んでたけど、ちゃんとまとまった量の谷崎作品は九埜織人がきっかけで読み始めたよ。面白いですおすすめしてくれてありがとう。

谷崎といえば細雪か春琴抄だなっていうド偏見があったからとりあえず春琴抄を読んだ。句読点が少ないのでその点はめーちゃ読みにくい。

春琴と佐助の話だけど、春琴と佐助の会話とかはほとんど出てこない。主軸に春琴伝みたいな、いやタイトルそのまんまだけど春琴抄という話があって、佐助はそれを語るうえでの主要登場人物としては出てくる、けどあくまでメインは春琴という形式で進んでいくのが佐助もとい谷崎の思想出てて良い。

まぁ大好きで可愛くってわがままで大好きな(重要)女の子からの扱いだったら佐助もそうなるよな…𝑬𝒏𝒋𝒐𝒚 𝒚𝒐𝒖𝒓 𝒍𝒊𝒇𝒆


常設展示室(原田マハ)

なんとなくどっかのタイミングかで原田マハさんの作品は読みたいなーと思ってて、とりあえず短編集見つけたから読んでみた。

not for meだった…残念…美術史も美術館博物館行くのも好きだし今の生活それがメインだけど、なんでかここの短編たちの話には惹かれなかった…なんでだろうね…なんか、良いと思えた話もあったし、一定のカタルシス得られるのは分かるんだけどそれ以上の感想が出てこない。

ただ、これが好きっていう人の意見は超わかる、分かるけど自分にはどうにも着地点が全部違ってた。対あり。


ぼちぼち読んでたけど背後にそれどころじゃない積読が増殖し続けてるの怖すぎ。誰が増やしているのやら。
しばらくはちょっと調べたいものがあるから、小説より論文とか雑誌記事とかが増えそう。そうは言いつつも今百鬼夜行シリーズ読んでるよ面白いねこれ。

また消化済積読がたまったら書きます。

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