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最近読んだやつ#2

また最近読んだ本が溜まってきたから書くよー
そして例によってネタバレありで感想書いてるよ。気を付けてな




アフターダーク (村上春樹)

ぱっと見ダークのアフターぢゃん!!って思うけど、本編のほとんどは時間的には夜。ので寧ろ最後の最後の夜明けが清々し…くは全然ないけど印象的だったよ。

別に何かが解決したり劇的な変化を迎えたりする訳でもないんだけど、それはそれでちょっとこれから変わっていくのかもしれないって思える。でもこれが初の村上作品で良かったのか?謎の逆張り精神で、ぜってえ海辺のカフカからは読まねえって思ってたんだけど大人しく海辺のカフカ読んだ方が読みやすかったのかも知れない。


後、食事の描写が至って無機的で、これはこれで美味しそう。今度渋谷のデニーズに行って、政治的に良くないチキンを食べようね。


推し燃ゆ (宇佐見りん)

初見、推しが炎上…ゔぉ…怖…って表紙見て思って読んでなかったけど、読んだ(決心)
主人公は推し(アイドル)を唯一の生きる指針にしているんだけど炎上をきっかけに一寸ずつそこが狂って、上手くいかない感じがどんどん上手くいかなくなっていくのリアルで、物語後半は殆ど俺はちいかわになっていた。なんとかならなかったね。

後、主人公の推しのアイドル(とそのアイドルグループのメンバー)視点でのストーリーが一切語られないの良かった。
どんだけ推しても、あくまでもこちらは推しをそのまま理解することはできなくって、回りくどく解釈していくしかないんだね…しかもその解釈はある日突然ぶっちぎられるよ!
うぅ…

推しが炎上して卒業してズタボロになるオタクの純文学(クソ雑まとめ)だけど、マイナスにマイナスを掛けて個人的にはプラスな気持ちになるタイプの人間なので、とても好きな本だったよ。


カラフル (森絵都)

たぶんこれ小学生かそれくらいかの時に一回途中まで読んだ気がする、そしてなんか飽きてやめた。
なんで飽きたのか覚えてないんだけど、飽きたんだから飽きたんだと思う。

云年ぶりに完読したんだけど、人の嫌な面しか見えてなくて、苦悩の末闇堕ちしてた主人公が人の色んな側面を見つめていけるようになって、苦悩の末光堕ちしたのでギャァ!!と叫んでそっ閉じした。

人間性ハッピーエンドだ…ハッピーエンドはちょっと刺激が強い…。ほんとごめんなさい…対戦ありがとうございました…。


コアラ絵日記 (ゆあみ)

や゙ざじい゙〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
好ぎ〜〜〜〜〜〜!!

ということで私も絵日記をつけるようになった(冷静な思考)


天官賜福(墨香銅臭)

魔道祖師読んで面白かったから同じ作者様の最新作。おもろいね〜!好。
アニメを以前観たのである程度世界観とか登場人物とかは知っていたけど、当時は上天庭中天庭南陽将軍明光云々って突然一気に言われて泣いちゃった。

やっぱ自分で本を読まないとちゃんとは理解できないので読んだんだけど、思ったより事態は深刻だし中間管理職は大変だしニンゲンは愚かなので、謝怜と花城は爆破オチも視野に入れて良いと思う。

因縁地獄政治過去地獄地獄地獄過去恐怖因縁地獄恐怖地獄BL地獄地獄過去地獄因縁地獄恐怖地獄因縁くらいの割合で進んでいくだろうなって思ってる、知らんけど。

面白い、好き。続き読も。


月魚 (三浦しをん)

装丁めっちゃ綺麗じゃん。

登場人物も多くないし、主役2人の感情の丁寧な描写に特化した文章で、閉じた空気感で話が進んでくのいいね。

且つ、三浦しをんさんは小説でわざわざ難解な言葉を使うことはあまりしないそうなので(聞きかじり)、ここの文章もやらかい言葉で心のやらかい所にぶっ刺さる仕様となっていて大変美味。

物語終了後に2人がどうなっていくのかとか、後日談みたいなのは一切語られないし、てか結局2人がどんな関係なのかは本編ですら一切明言されないけど、脳内補完ですね、任せてください、何年各種二次創作漁ってるとお思いで。

良作なのでまた近い内に再読予定。



この辺とは別に、美術関連の本を色々読み齧ってたんだけど、記録を一切残してなかったので全部忘れた。悲。哀。
また読んだら書くね、ばいばい

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