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【わたしのジョブ・カード】15,50歳のキャリアチェンジ

いよいよ、50歳の就職活動です。

早期退職制度には、再就職支援金という一時金上乗せと、再就職支援のサービスがありました。
支援金は、1年分の年収額程度ですのであまり多いとは言えないのですが、
これがあるとないのでは大違いです。
キャリアチェンジとなる場合大幅減収となりますので、この支援金はしばらくの命綱となります。

再就職支援のサービスですが、これは私には不要でした。
すでに、キャリアコンサルタントの勉強で、わかっていたからです。
でも、せっかくなのでP社のサービスを受けることにしました。

大阪本町の、とあるビルの地下で説明会がありました。
私を含めて15名ほどの人々が集まっていました。
おそらく、皆さんそこそこ大きな企業で、これまで転職など経験もなく、
まして、キャリアの勉強などしたことがない方々と思われます。

私は、一番後ろの席で聞くことにしました。
説明員の方が、淡々と説明されています。なかなか具体的に、それも現実的なお話をされていたのですが、
どんどん空気が重たくなるのを感じました。
きっと、ご自身が思われていた希望と、現実とあまりにも乖離していて
どうすればいいかわからなくなったのだと思います。

私は一人、なぜかウキウキしていました。
ウキウキしながら聞いていたのは、きっと私一人だと思います。
というのも、かなり準備を進めていたのです。

51歳のキャリアチェンジ。やりたいことははっきりしているが、受け入れてくれるかどうかわからない。
とにかく、数を送らなければならない。目標は50件と定めていました。
しかも、公共の仕事が多いのでタイミングが肝心と思っていました。
多いときは、1時間に1回ハローワークの案件を確認するといったこともやりました。

この年齢になると、書類選考で落とされる方が多いと聞いていました。
ところが、運が良かったのか、資格があったからか、面接まで行けたのは10件中3件ほどあったのです。
その中の1件が大阪市内の職業訓練校でした。

実は、ハローワークで紹介状をもらうときに「ただいま14件、お申込みされています。どうされますか?」と聞かれ、
半分以上あきらめていたのです。それでも、一応受けておこうと紹介状をいただき、応募させていただきました。

すると、面接の案内が…。

これまでも、面接を受けさせていただきましたが、こちらも何かしっくりくることはなく、
こんなものだろうと思っていたのです。

ところがこちらの面接は違いました。
妙にしっくりくるのです。普通に話すことも出来ましたし、とても自然でした。
次の日二次面接の案内があり、次の週にはお伺いしていました。

ということで、無事こちらで働くことになりました。

仕事内容は、生活困窮者自立支援法に基づく就労訓練事業の運営です。
具体的には、就労訓練を受け入れてくれる企業の開拓と、就労訓練を伴奏型で支援する役割でした。

働いてから、なぜ私を採用していただいたのか聞いてみました。
キャリコンとして、相談業務に長けている人はたくさん来たけれども、企業のことをわかっているあるいは、
企業の方に対して提案できそうな方がほとんどいなかったということです。

これまでの仕事柄、企業の方とお話しすることが仕事でしたし、こんなところにスキルがあるなんて思ってもいませんでした。

転職は、求めている人材と、実行できる人材のマッチングだとつくづく感じました。
しかし、意外と自分では気が付かないもので、他人の助けを借りた方がいいと思います。

という事で、なんとかキャリアコンサルタントとしての再スタートを切ることができました。
しかし、大きな問題があったのです。

それは、次回にお話しします。

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