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【ネタバレ注意!】読書感想:『不死探偵・冷堂紅葉 02.君に残す『希望』』

※注意※

 この記事はタイトルにある作品及び同シリーズのネタバレありの感想文となります。内容にもガッツリ触れているので、これから読むという方は今すぐにブラウザバックをしてください。

 また、サムネイルにはみんちりえ( https://min-chi.material.jp/ )様の画像を使用させていただいています。

 1巻について&ネタバレ無しの紹介文章はこちらの方になります。

はじめに

 そういえば10月前に「本単体でのネタバレ感想とかやりたいな~」的なことをポロっと書いてからほぼ2か月が経過していた。読む方に熱中してたりだとか普通にリアルが忙しかったりだとか今までSNSで上げてた読了報告纏めてたりだとかで完全に忘れてしまっていた。そんでもってそうこうしている内に私が読んでるシリーズの続刊ラッシュが始まってからようやっと「あ、観ごとの感想やってねーな」ってことに気が付いた。

 折角本紹介のストックができならこの隙に書いてみるかということでようやっとこの企画が指導しました。とはいってもどこまで需要があるかは分からんが……。なんだかんだで全部趣味で書いてるようなもんだからそんなの関係ないか、ヨシ!

 というわけで、記念すべき第一弾はつい最近読み切ったばかりの『不死探偵』の2巻です。そういえばこの作品って公式の略称とかありましたっけ? 教えてください詳しいお方。


感想

 一瞬あらすじ書こうか迷ったけど、ネタバレ前提で書いてるなら別にいいよね。その分感想書きたいし。という訳で感想いきます!

「ありがてぇ~」が止まらない

 折角の単行本感想だし普段の読了報告や本紹介では語れないカラーイラストとかにもガンガン触れていきますか。てか今回のカラーイラストがマジで良すぎたんだよ。

 まず表紙。冷堂さん可愛い最早絵画とか腕にリボン巻いてるとかに目が行き過ぎて左下に天内君がいることをいつも忘れてしまう、すまない。帯に隠れる場所にいるから漫画のカバーめくる的なお楽しみ感を演出してくれてるのかな?(絶対に違う)

 着せ替えカラーイラストも良きでした。冷堂さんは制服のイメージが強いから猶更新鮮に見える。ツインテールも悪くない。キャラクター縦割り集合イラストも皆可愛いんだけどキリっとした表情だから全体が引き締まってる。

 からの本編終盤を切り取ったカラーイラストがさ~最高なんだよ~。2人ともカッコいいぞー! ここ本編でもぞわぞわした。何気に添えられた文章にネタバレ防止の伏字入ってるのってすごくない?

 あと登場人物紹介めっちゃ助かりました。クラスごとに分けられててびっくりしたけどそういえばこれ学園ミステリだったなと振り返る事が出来た。あと容赦ない説明で笑ってしまいそうになった。

だいたい50Pで分かる『不死探偵・冷堂紅葉』?

 それでは本編感想まいりましょう。まずは序章について。この巻はやはりこれが外せない。序章は約50Pと比較的多く感じるが、この中に『不死探偵・冷堂紅葉』がどういった話なのかが大体説明されているといっても過言では無かった。まるでアニメの「前回までのあらすじ」のよう。これで間違って2巻から買ってしまっても一安心。

 とは言ってもただ解説しているだけではない。あらましを語ると同時に2巻の導入も散りばめられているということに気が付くと序章の凄さが倍増するという特殊仕様。「ミステリならしょっぱなから死体転がしておけ」もかくやの勢いだった。読み進める最中はこのパートも書き下ろしなんだよね? 雑誌用に書いた短編じゃないんだよね? って考えてた。

ドーレー可愛すぎだろ!

 カラーイラストの所でも似たようなこと言ってた気がするけどまぁいいか。前回はミステリアスな女かと思いきやおもしれ―女だったという印象が濃かった冷堂さん。今回はそんな彼女が日常の1部となった時系列ということや、旧友達の登場もあってかより一層普通の女の子らしい一面が出ていた気がする。異能こそあれど彼女も普通の女性なんだなとひしひしと実感する場面がギャグ・シリアス含めて多かった。

ふーん、おもしれー密室

 まさか本当に密室専門ミステリになるとは思いもしなかった。だって2巻連続密室なんだよ! しかも1冊3密室なんだよ! 学園ものだから教室一杯あるし部屋のレパートリーは尽きそうにないな……。ミステリには色んな切り口があるけどシリーズALL密室の発想は中々無いような気がする。私が知らないだけかな?

 今回は大きく分けて基礎問題→応用問題となっていたのが面白かったなーというのが第一印象。トリックの反復要素は新機軸だった。後の展開の匂わせになってるのは素直にすごいなこれと思った。

 2つ目以降の密室の被害者と黒幕については無意識に「この人ではないでしょ~」という人が選ばれるものだから心臓が落ち着かない。(前者はあらすじに書いてあったはずなのだが……)

 密室である理由を含めて、密室作品への愛情(?)がひしひしと伝わってくるストーリーだった。

異能についても忘れてもらっては困る!

 今回は異能力者も増えて、こっちの側面も加速してきた。まずは何といっても三鷹さん。正直な話、前回あまり良いイメージが無かったのですが、今回で一気に好きになった。いや頼もしすぎませんかこの方! やはり持つべきものは優秀なメイド。主従関係もよさげなの良いよね。

 あとこれだけは言っておかないと。今回のタイムリープの使い方がどれもニク過ぎる! 一番最初のやつは滅茶苦茶興奮したし、クスっと笑えるやつもあった。1つ1つが印象深い。

 異能力者関係も少しずつ進展というか不穏な影が出てきてもうワクワクが止まらない。3巻目、いつまでも待ってる。

さいごに

 衝撃的な展開の連続、映画のようなクライマックス、現れる不穏な影……ずっとテンションが上がりっぱなしだった。そんでもってあらすじを見たら大体書いてあってびっくりした。あそこまで情報明かされていてもここまでドキドキさせられるんだなぁって。世界観も更に深掘りされてシリーズとして動き始めてきたって印象が強くなった『不死探偵・冷堂紅葉』。次巻がどうなるか今から気になりすぎる……。

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