『このライトノベルがすごい! 2025』に向けた個人のプレイバック(後編)
※注意※
ここで紹介した本を投票駆け込みの参考にしてもかまいません。ですが、念のため必ず読んでから投票するようにしてください。
タイトル横の()内の数字は投票対象作品の内私が読んだ巻数を示しています。単巻作品でも便宜上記入してます。
並びはレーベル→シリーズ名でそれぞれ五十音順となっています。また、ここでは公式のリストには乗っていない新文芸レーベルの書籍についても載せています。予めお気をつけください。
時々貼り付けているリンクは私が今まで書いてきたシリーズ紹介となります。大体1記事2000字ほどです。
要するに布教。一言コメントは投票対象巻を中心に、リンク先の紹介は序盤の巻を中心にネタバレを控えつつ書いています。若干ネタバレしてたらすみません!
はじめに
タイトルの通り、昨年9月以降に刊行されたライトノベル・ライト文芸作品をシリーズごとに振り返っていきます。あくまで私が読んだ範囲内なのでご了承ください。前編(~Jノベルライト文庫)&去年のものはコチラから。
それでは早速参りましょう。
ダッシュエックス文庫
このレーベルも今回から本格的にってな感じですね。ここの作品もまだ気になってるのが多いのでいつかそっちの方も読めたらいいなぁ~と思案しています。
彼女は窓からやってくる (1)
ギャグのテンポ感の良さとシリアスで出てくる情報開示のギャップ差で風邪ひきそうになった。マジであそこの異世界ヤバすぎません? まぁだからこそラブ成分がエモくなるんだけど。
TOブックス
実は昔色々あってかなりお世話になっていたイメージが強いレーベル。再びお世話になります! 背表紙のデザインは作品ごとに違うけど、共通して上の方に短めのラインが入ってるの好き。
推しの敵になったので (1,2)
漫画の世界に転生するというテーマなだけあって、世界観の端々で「ある、漫画でそういうことある!」って首振るのが楽しい。でもオリジナリティも豊富でいつもクライマックスではテンションが更に上がる。
電撃文庫
いつものです。今年は単巻作品がどれも個性的で面白かったような気がします。王道レーベルだけどジャンルの幅の広さと安定さは凄く感じる。
86―エイティシックス― (13)
え、えげつねぇ……安里先生はどうやって今回の展開考えたんですか? ショック的な意味でも印象強いけど13巻は引きもめっちゃ良いんだよね。マジで⁈ ってなると同時に名残惜しくもある。
吸血令嬢は魔刀を手に取る (1)
ここまでするかといわんばかりのバディへの焦点の当てっぷり。真相判明から最終決戦までの展開の進め方は私の想像を遥かに超える方向性へ。たまに出る一般への被害のデカさもポイント。
こちら、終末停滞委員会。 (1)
個人的にはこの夏のダークホース枠。終末の設定の雰囲気に惹かれ、各キャラに魅了されました。特に序盤はどういう風に転がっていくのか分からずにずっとソワソワしてた。
春夏秋冬代行者 (6,7)
あって良かった上下巻同時発売。マジでこの2冊の刊行期間空いてたらメンタル死んでた。海外の代行者様事情は土地の信仰事情や治安とも密接に関わっていたのも興味深い。あとラストののあのシーン、いいよね。
少女星間漂流記 (1,2)
少女2人による移住先探し in 銀河。話によって辛かったり爆笑したりする。たまにショートコントみたいな勢いだったり⁈ 2人の関係性も特濃。個人的には本が関わってくる系の話多くて満足。
セピア×セパレート (1)
サスペンス系近未来SF。私は頭よわよわだったのでずっと天才に翻弄され続けてました。初っ端からスケール大きかったけどそこから先もずっとヤバい。あとラストの会話もゾクッときた。
蒼剣の歪み絶ち (1)
こういうの待ってたって感じのアクションものだった。歪理物の存在がもう好み過ぎるんだ。滅茶苦茶してるのがむしろ味なのはそうきたかと。あとヒロインの綾取り芸は果たして映像化可能なのか?
どうせ、この夏は終わる (1)
世界の終末目に見えてる系の世界観してるんだけど、どこか懐かしさを感じたりすることもあるんだよね。この2つの感覚が混ざり合っている。色付いてるけど透明っていうイメージがある作品。
汝、わが騎士として (1)
表紙絵的にファンタジーよりなのかなと思ったらかなり現代的な世界観だった。あと情報師の設定というかネーミングも凄くマッチしてる。そういえば今月出る2巻目の副題的に3巻も出る予定あったりするのかな?(疑問)
バケモノのきみに告ぐ、 (1)
じっとりとした愛の空気感、良いよね。最近あまり出会ってないタイプの雰囲気だったから癖になりそう。そしてヒロイン達に負けず劣らず爪痕残す主人公。カッコいい挿絵とその直後にご注目ください。
はじめてのゾンビ生活 (1)
兎に角スケールが壮大すぎる。まさか地球飛び出すとは思わないじゃん。語られない場所で絶対碌な事起きてそう(ド偏見)だけど、全体を通しては愉快だったり光を感じるのが好き。短編集スタイルだから読みやすい。
美少女フィギュアのお医者さんは青春を治せるか (1)
筋立てとしては比較的スッキリとしてるけど、そこに詰められた創作と青春が美しい。本格的ながらも独自の世界観を持つフィギュア修復シーンは読んでいて楽しい。
Fate/strange Fake (9)
相変わらず出てくるアレコレが全部ヤバい。そして次の巻が最終回ということに衝撃を受けてる。まあ答え合わせパートも多かったしね。ページ数がどのくらいになるのかがとても楽しみです。
不可逆怪異をあなたと (2)
人間の領域を越えきてるというのがこれでもかという程伝わってくる。というかあっち側の世界の設定が本当にとてつもないのよ。別の作品でも思ったけど古宮先生の各別世界ってマジで別の次元って感じがする。
双子探偵ムツキの先廻り (1)
雰囲気としてはドラマ風。でもキャラ同士の掛け合いのテンポはこっち寄りで奇妙な塩梅になってる。探偵あるあるを逆手に取った一族の設定が面白いけどちょいと辛くも感じる。
プラントピア (1)
今思うとこの作品もSF要素濃い目なのかな? でも世界の真実が明かされるパートは心の中でずっと悲鳴上げてたような気がする。最初の方の描写でちょっと未知との遭遇系っぽくも感じた。
ほうかごがかり (1~3)
ホラー系の扉を開かされたシリーズ。設定構築の時点でも大分ゾクゾクするし単純にシステム構築が巧み。3巻までで話は一段落ついているので、ちょっと長めの話読みたい方、ホラー耐性ありましたら是非。
凡人転生の努力無双 (1,2)
魔法ありの伝奇風な現代の世界観がツボ。魔法の詳細や主人公の無双は勿論なんだけど、家族との関わり合いについても個人的に良いなぁと感じている。
魔女に首輪は付けられない (1)
実力・本質共に恐れられているからこその魔女なんだなという事を思い知らされる作品だった。魔術が世間に普及していてもその存在感は決して揺らぐことは無い。
レプリカだって、恋をする。 (3,4)
3巻と4巻の間はずっとドキドキしっぱなしでした。具体的に言うとネタバレになるけどひたすらに待ち遠しかった。本当に4巻まで読むことができてよかった。5巻も楽しみにしてます。
電撃の新文芸
電撃が新文芸レーベル出してたのは前々から知ってたけど実際に手に取って読んでみるのは今年が初めてだったりします。パッと見た感じ巻数多めの作品が多めなのかな? 揃ってる姿がカッコいい。
Unnamed Memory -after the end- (3,4)
この辺りのあらすじを半年前の自分に伝えても絶対信じてもらえないだろうなって思った。どれほど平和な時が続こうと章の最後で苦しくなる。それでもページを捲る手が止まらない。
※本紹介は前シリーズのものとなります。
PASH! 文庫
こちらも紹介にて。レーベル名に英語が混じる事は割とあるけどビックリマークって珍しいような気がする。あと背表紙の色合いも矢鱈とインパクトが強い。
追放された商人は金の力で世界を救う (1)
最初は主人公のぶっ飛んだ発想に大爆笑し続ける話だと思ってたら後半以降シームレスにあの流れに持っていくのはズルいんですよ! 最後の1文とかマジで泣きそうになった。
ヒーロー文庫
新刊コーナーで面白い作品があったら買ってる印象。お気に入りのシリーズがここ1年で出なかったのは少し残念(待ってますからね)だったけど、興味深い新作に出会うことができました。
龍馬 THE SECOND (1)
今年も色んな作品読んできたけど真っ先に作者の知識量凄いって出てくるのはこの作品ぐらいだと思う。歴史詳しい人にこれ読ませて反応聞いてみたい。だからなのかちょっと下出番でも印象深いキャラだらけだった。
ファミ通文庫
知らなかった……ファミ通ってカドカワ系列だったんだ! 裏表紙に記載されてるのを見て初めて知りました。というかweb発の作品出してるのも意外だった。文庫方面でもまだまだ知らない事だらけだ。
非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものは何ですか? (1)
ベースとしては異能ものなんだけど、ドラマ風な雰囲気なの個人的に意外性もあって良いなって思った。そんでもって主人公がヤバいと可愛いを両立している。
ファンタジア文庫
そういえば今年はこのレーベルでもシリーズ開拓やってたな~。でも新刊もあったし新人賞受賞作品の内容のぶっ飛び具合にはもっと注目されていいと思う。金賞も中々なのでは?
君と笑顔が見たいだけ (1)
お笑いテーマという珍しさから手に取ったけど、プロを目指しながらも青春しているバランス感覚がとても美しい。クスっとくるだけではなくて笑うのはどういう時かということについても考えさせられた。
スパイ教室 (11 , 短編集5)
本編も短編集もシリアスだった。ザ・バトル! からの最後でそういうとこだぞ! ってなった本編に不穏なフラグがありつつも少年の成長譚な短編集。次巻も色々な観点から楽しみで仕方がない。
清楚怪盗の切り札、俺。 (1)
ファンタジー世界の怪盗もの⁈ 怪盗がメインの作品自体もかなり久しぶりだったうえに清楚を基準としたヒロインの価値観がポイント。他にも色々な部分で独自性が垣間見えた。
双星の天剣使い (4,5)
もうずっと苦しい状況が続いてるんだけど、それでもいつもの遣り取りを見ていると心がホッとする。様々な思惑も関わり合っていて、戦乱というもののスケールの大きさを再認識。
血眼回収紀行 (1)
魔法が出てくる作品はいくつもあれど、ここの魔法と杖のシステムのインパクトが強い。私としてはヒロインの優しさや義眼修復シーンがお気に入り。あと伏線回収も良かった。
夏目漱石ファンタジア (1,2)
でたよ怪作。確かに所々ぶっ飛んでいるけどちゃんと納得のいく範囲内の根拠はあるんだよね。宣伝文句的にほぼ作家しか出ないと思ったらあっちこっちから大物の名前が出てきてびっくりした。
富士見L文庫
個人的に凄く気になる作品見つけたんだけど未だに読めてないのが少し心残り。購入済みだし近いうちに絶対読みたいと決意を新たにしている。それはそれとして面白そうな作品多いからもっと開拓していきたい。
わたしの幸せな結婚 (8)
今回は短編集! 特装版の方で買いました。何気にこういうおまけ付きバージョンで買うの初めてだったりする。長めの過去の話とかちょっとした小話など色々あって面白かった。
メディアワークス文庫
昔も今もお世話になってるレーベル。個人的にライト文芸といったらここかな? 積んでる作品もかなり多いし気になる作品も多い。毎回本屋さんでここのコーナーじっくり見てしまいがち。
博多豚骨ラーメンズ (13,14)
完結おめでとうございます! 大きな騒動の決着はついて、皆新しい道を歩き始めた。そんな中でもかつてを彷彿とさせる群像劇を最後に添えていただいたのは感謝しかありません。
竜胆の乙女 (1)
そりゃ緘口令敷かれるよ! 違和感が全てつながった時の衝撃は忘れることができない。ホラーチックな部分も多くてずっとお化け屋敷の中にいるかのようだった。
さいごに
以上今年のラノベ振り返り完了! 結構大変だった。でも協力者やってる人はこれの何倍も読んでるとなると自分はまだまだなんだなと思い知らされる。でもやっぱり自由に読みたいから今後は今のペースを維持かな? 協力者の募集方法も変わって気軽に応募できなくなったらしいし。
それにしても買いすぎて結局積んでる本が40冊近くあるのは本当に反省すべきだと思う。あと去年に比べてレーベル色々増えたけど新文芸系はまだまだだし。調べてみると本当に色んな作品出てるんだなぁってなる。
でもこの1年は個性豊かな作品に出合えた年だと思う。去年に引き続いてミステリ色強めな作品も多かった。どれも感触全然違って可能性を感じる。あとSFも沢山あったなぁ~という印象。積んでる中にも個性派作品多いし投票ギリギリまで粘ろうかなと。
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