見出し画像

『伝えたい!』があふれるチェコの日本語弁論大会

2023年4月15日。
今年も無事に日本語弁論大会が開催されました。

チェコの弁論大会は、なんと47年も続くヨーロッパでも長い歴史をもつ。
つまり社会主義時代の時からも日本語弁論大会は開催され、脈々と受け継がれてきたということ。

コロナで2年間オンライン開催にもなったけれど、去年に引き続き会場開催。

オンライン開催も利点がいくつもあるのは言わずもがな。
でも、出場者の緊張感と高揚感、会場にいる観客との一体感などは、やっぱり会場開催じゃないと味わえない。

出場者は、小学生から社会人と、幅広い世代の人が出てくれるので、スピーチもそれぞれ全くちがうタイプで聞いていて楽しい。

自分の愛する趣味を熱く説明してくれる出場者
自分の旅行の記憶を、鮮やかに描写しながら共有してくれる出場者
もちろん日本語や日本への愛を語ってくれる出場者

そして、去年の『YOUは何しに日本へ?』で、日本縦断の旅の密着取材を受けた方のスピーチも!
日本での旅の経験と「テレビ放送」について熱い弁論を披露してくれました。

日本語の腕だめしだけでなく、自分について『伝えたい』『共有したい』があふれる空気に毎年胸が激アツに。

そして、チェコの日本語弁論大会の目玉は、なんといっても余興がゆたかなこと!
きゅうけい時間には、いろいろな人がパフォーマンスをしてくれる。

初級出場者の中学生による『さくら』のアコーディオン演奏。
自分のオリジナルをきかせた素敵な演奏に会場もきき惚れる。

そして日本語学習中の高校生による合唱。
選曲はなんと『津軽海峡冬景色』!
しっとりとした、哀愁たっぷりの演歌を、フレッシュな歌声でふりつけを入れながら熱唱。

最後は、琉球国祭り太鼓チェコ支部のエイサー。
なんと『琉球国祭り太鼓』のヨーロッパ初の支部なのだとか。
会場に響きわたる迫力満点のかけ声と太鼓の音に魅了される。


弁論大会は、学習者や日本語教師にとって、大きな日本の「おまつり」の日。
準備はたいへんだけれど、出場者のはればれとした顔や、観客の笑顔を見ると、この日のためにがんばってきてよかったなとしみじみ。

後日、YouTube配信されるので、そちらもシェア予定。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?