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子育て中ママ、パパ、そして介護者に知ってほしい、サポートとヘルプの違い

こんにちは。自己実現メンタルコーチのしんかいです。午前中は、病院の仕事でした。

患者さんに、「久しぶりに顔見れて嬉しい」とか「あなたの顔をみると安心する」など患者さんに言っていただき、私の方がいつも励まされております。ありがたいです。

さて、今日は子育て中のママ、パパ、そして介護者の方にも知っていただきたい、サポートとヘルプの違いについて書いてみますね。

この記事はこんな人に役立つかも
▷子育て中の方
▷介護をしている方
▷部下を持つ方


サポートとヘルプの違い


まずは、サポートとヘルプの違いについてです。サポートというのは、相手を「出来る」存在とし、そばで見守りながら、必要な時にだけお手伝いすること、ヘルプは相手を「出来ない」存在とし、その人の代わりにやってあげることです。

例えば生まれたばかりの赤ちゃんのように何もできない場合には、ヘルプになります。赤ちゃんは、このヘルプにより、最初の基本的信頼を得ていきます。

人に対して信頼感や安心感を持てるか、それとも不信感や不安感を抱くかは、この時期の体験が大きく影響するようです。

魚をあげるか、釣り方を教えるのか?


これは、私たち看護師でも介護者でも、子供を育てる親でも、人を援助するときによく出てくるたとえ話です。

赤ちゃんのように、何もできない人には魚をあげるヘルプが必要です。
しかし、これは子供が成長していくにつれて、魚をあげるヘルプから魚釣りを教えるサポートに変えていく必要があると思われます。なぜなら、お腹がすいたときに、その飢えという問題をいつまでも親が解決してあげられないからです。


自然な流れで行けば、親の命が先に亡くなります。魚の釣り方を教わらず、魚だけを与えられた子どもは、飢えという問題が起きた時に、自分で解決できない、更にはそんな自分に無力さを感じ、自分に嫌気をさすことになります。

また、なんでもかんでも与えらえて育った子供は、困るという経験をしないまま大人になっていきます。すると、困った時に人にどのように人に助けを求めたらよいのかわからないどころか、問題に立ち向かう方法も、勇気も持てないのです。

ヘルプという行為をずっと続けてしまう親は、子どもの経験を奪ってしまっているのです。子どもにとって、経験を奪われてしまうというのは、後に、生きづらさを感じることになってしまうのです。問題が起きたら、どう立ち向かっていいのかわからず、逃げて終わりなのです。

その、逃げて終わりという、問題解決の仕方は生きづらさにつながっていくのです。なぜなら、問題解決をしない限り、そのパターンは人生において繰り返し人や場所を変えて、何度も何度もパターンとして繰り返してしまうからです。

これに気が付いていない人が多いと思われますが、今、生きづらいと思っている方は、目をそらさず振り返ってみると良いでしょう。姿形を変えて、同じことを繰り返していることに気が付くかもしれません。それに気が付けた人はラッキーです。なぜなら、気が付くということが出来れば、あとはそのパターンを良い人生にするパータンに変えるだけだからです。

このように、親のヘルプというのは、後に子どもの生きづらさにつながっていくことを知っておくとよいのかも知れません。

介護でも同じ


介護でも同じことが言えます。援助者としては魚の釣り方を教えるより、魚を与えてしまう方が楽なのです。できない人に教えること、そして出来る様になるまで待つ忍耐力が必要になります。

例えば、脳梗塞で片側がマヒしてしまった場合、洋服やパジャマのボタンというものが大変になります。一度片手でやってみるとわかると思うのですが、それをやってあげてしまったほうが、何倍も速く出来るのです。

しかし、それをやってしまっては、まだ使える機能さえも奪ってしまうことになりかねません。出来ることをご自身でやってもらう。出来ることを増やすために、パジャマのボタンをマジックテープ式に変えてみる、使いやすいお皿やスプーンに変えてみるなども必要です。

ゆっくりペースでの行為、それを待つのはとても忍耐のいることだと思います。しかし、先のことを考えた時に、自分の出来ることを自分でやってもらった方がお互いによいでしょう。

そして、人間はだれしもが自分のことを自分でしたいと思っています。しかし、年齢を重ね病気などで、自分で本当はやりたいのにできなくなってしまうことがあります。

食事も、他人に食べさせてもらうよりも、自分の手で自分のタイミングで食べたほうが、何百倍も美味しいでしょう。身体を洗うことだって、他人に洗ってもらうよりも、自分のいい強さで、スキな順番で好きな速度で洗う方がきっと気持ちよいでしょう。

けど、「出来ない・・・・」ということを想像してみましょう。そして、そのジレンマに寄り添い、出来ることはやってもらう、そして出来ないことだけ手伝ってあげる。そうすることで、残存機能が十分に発揮でき、「自分でも出来ることがある」と、人間の尊厳を保てると思うのです。

魚をあげるより、魚の釣り方を教えよう!
今日は、そんな話をしてみました。

読んでくださりありがとうございました。

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