見出し画像

みっきーのリアル登山者の端書き#809『科学と哲学』

とある本を読み進めているのですが、その中で科学と哲学の関係について、以下のように述べられていました。

・過去、科学は自然哲学という哲学の一系統であり、200年前後になって科学としての分類を経て、現在のような学問領域として分化した。
・自然哲学が科学となる過程の中でで専門化・専業化が進んだ。
・その結果、科学は技術進歩に大きく貢献したものの、化学兵器や核兵器などの大きな負の遺産も生んでしまった。

これは私が普段意識している「連続性の喪失による問題化」そのもののように感じました。
自然哲学が科学となることで人の主観である哲学との連続性がなくなり、独り歩きして暴走した結果が科学の負として生じたと言えそうです。

自己を掘り下げる哲学と、外部に視野を広げる科学、それぞれが本来は相反するものとなりそうなところを、そのまま統合せずに深化させると問題が顕在化することになります。
私が訴える「人と自然が連続性を失ってはいけないこと」と同じように、科学と哲学もまた、連続性を持つ必要があると言えそうです。

物事を分断せずにつないでいくことの重要性について、一層の学びを得ることとなりました。
やはり本を読むって大事ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?