みっきー

名古屋で菓子製造業をしている登山者です。 高いアルプスも好きだけれど、低山も好き。 人…

みっきー

名古屋で菓子製造業をしている登山者です。 高いアルプスも好きだけれど、低山も好き。 人と一緒に登るもの好きだけれど、ひとりで自然を味わいながら散策するのも好き。 自然と人との最適な関係を目指す、「山のパートナー」を目指して日々勉強中です。

最近の記事

みっきーのリアル登山者の端書き#913『剣山』

北陸にある剱岳は登ったことがありませんが、四国の剣山は登ったことがあります。 剱岳は2,999mの俊峰ですが、剣山は1,955m。 そんな剣山でも、実は西日本では2番目に高い山です。 西日本にはアルプス系などの高い山が造成される要因が少なかったためですね。 ちなみに西日本で一番高い山は石鎚山で、剣山と比較的近い地域にあります。 四国の山脈を形成するエリアが西日本では標高が高いことになります。 剣山の山頂はだだっぴろい草原帯になっています。 森林限界(樹木が森を作ることが

    • みっきーのリアル登山者の端書き#912『山と死と』

      自分が死んだとき、好きな山に遺灰を撒いて欲しいなぁと思ったことがありますが、そうした行為は迷惑防止条例などで禁止されることがあるそうです。 確かに許可をしてしまって、人気の登山スポットにそうした遺灰が溜まっていくのも困りものですよね。 そうなると山と死後も関わりたいのであれば、山に何か残した人間として達成をするしかありません。 生態系や環境を守ることでも、優れたルートガイドとしてでも、どんな形でも行動をやり遂げれば、それは遺灰の代わりに山に残り続けるものとなりそうです。

      • みっきーのリアル登山者の端書き#911『単独登山は孤独か』

        私は単独登山も、グループ登山もするタイプで、比率はざっくり半々くらいのように思っています。 その単独登山について、グループ登山をする人たちからは「ひとりだと寂しくないですか?」と訊かれたことがあります。 #191のときもチームと単独の登山について触れたことがあったのですが、そのときは単独行だと自然観察などに集中できるメリット(面白さ)があると述べていました。 では「寂しさ」についてはどうなのか。 こちらも実はあまり感じたことがありません。 それというのも、人がいなけれ

        • みっきーのリアル登山者の端書き#910『袖を通す』

          登山で使うTシャツは、スポーツなどでも良く使われるドライ素材になっていて、綿のシャツよりも肌触りがひんやりとしています。 袖を通す瞬間から感覚が違うので、それだけでも「今から山に登りにいくんだなぁ」という気持ちが広がっていきます。 五感のひとつのひとつが、人の意識の方向付けをすることができる。 人の意識は理性的であり、人の意志で制御できると思われがちですが、結構簡単に感覚に引っ張られてしまうものです。 人は万能ではなく、多く物事に左右されるもの。 自分の心ですらそうだと

        みっきーのリアル登山者の端書き#913『剣山』

          みっきーのリアル登山者の端書き#909『改造背負子』

          私は登山時に荷物が多すぎるとき、背負子という道具を使っています。 リュックとかの仲間ではあるのですが、L字型の骨組みだけ作られていて外装はなく、ダンボールやコンテナ、スタッキングケースなどをそこに積み込んでロープで縛ることで固定し、背負うものとなっています。 リュックと違って袋型ではないので、どんな形のものでも背負うことができます。 比して積み込み過ぎて重量が大きくなりがちで、登山者には負担となり得ますが・・・。 また、シンプルなつくり故に肩紐、腰ベルトなどの構造もそれ

          みっきーのリアル登山者の端書き#909『改造背負子』

          みっきーのリアル登山者の端書き#908『剪定された木』

          よく遊びに行く公園の樹木が大きく選定されてしまっていて、モノによってはほぼ幹しか残っていない状態のものもありました。 剪定の方法については明るくないのですが、何かもの寂しさを感じます。 ちょっと気になって剪定の方法について色々ネットを調べてみたら、埼玉県が発行する「街路樹の剪定マニュアル」というものを発見しました。 https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/4144/gairozyusenntei1.pdf この資料から見ると、樹

          みっきーのリアル登山者の端書き#908『剪定された木』

          みっきーのリアル登山者の端書き#907『新しい仲間の受け入れ』

          新しい植栽として、常緑ヤマボウシを迎え入れました。 常緑であり冬場もさみしくなく、可愛い花も咲いて実も食べられるという素敵な木です。 新しい樹種を定期的に迎え入れることで、ベランダがまた彩り豊かになました。 少しずつ新しいものを取り入れて、豊かな世界を築き上げることは、社会でも人体でも、多くのことでも大切ですね。

          みっきーのリアル登山者の端書き#907『新しい仲間の受け入れ』

          みっきーのリアル登山者の端書き#906『アンテナの伸ばし方』

          ベランダの植栽たちの鉢植えの、土の渇きがゆっくりになっていることに秋の気配を感じます。 毎日観察し続けることで、感じられる変化。 そうしたものを知るためにはアンテナを張ることが大事なのですが、人間基本好きでもないとアンテナは張れないものです。 だからとりあず、好きになってみる、好きかもしれない、好きだなぁと自分をごまかす(?)ところから入ってみるのがいいかもしれません。 最初から「これは自分に合わない」と遮断すると、そこから得るものは何もないのですから。

          みっきーのリアル登山者の端書き#906『アンテナの伸ばし方』

          みっきーのリアル登山者の端書き#905『山頂のカタチ』

          山頂=ピークと一口に言っても、色々な山頂があります。 本当に尖った先端のような頂きもあれば、逆にまっ平で広々した広場のような地形もあります。 北アルプスで二つ並んだ山の、常念岳と蝶ヶ岳がまさにその二つの対比のような山になっていますね。 常念岳の山頂は岩場の先端のような地形で、そこから穂高連峰を見渡すときの「てっぺんにいる感」が心地よいです。 蝶ヶ岳の山頂はゆるく広がったところになっていて、場所が広いので後から来る人を気にせずまったりすることができます。 どちらも同じ

          みっきーのリアル登山者の端書き#905『山頂のカタチ』

          みっきーのリアル登山者の端書き#904『繋がる行動』

          先日、クラウドファンディングで屋体体育館の空調設置の支援をさせてもらいました。 富加町という、岐阜の山間にある地域の体育館なのですが、その周辺には私が良く登山でお世話になっている美濃天王山や、明王山、納古山などがあります。 それらに近接している地域の子どもたちが、体育館での活動を経て体を動かす楽しさを知り、そのひとつの可能性として登山に興味を持ってもらえたら・・・という、少し気が遠くなるような繋がりに期待してのアクションです。 実際に実を結ぶかはわかりませんが、色々な繋

          みっきーのリアル登山者の端書き#904『繋がる行動』

          みっきーのリアル登山者の端書き#903『天気が微妙だった時』

          登山をすると決めた日の当日、天気が微妙だった時  ①雨が降らないことを期待して、挑戦してかかるのが初心者  ②雨は降るものと覚悟して、十全の準備をして挑むのが中級者  ③今回は諦めて、より良い日取りに備えるのが上級者 という勝手なイメージを持っています。 物事には「天運」があり、それに従うことも時には大切だと思っています。

          みっきーのリアル登山者の端書き#903『天気が微妙だった時』

          みっきーのリアル登山者の端書き#902『真似る』

          次女を抱っこしながら、初めて訪れた公園を散策していました。 大型の樹木が何種類もあって観察のし甲斐があり、ひとつひとつゆっくりと周遊しながら観察をすることができました。 時には手を伸ばして葉を触るなどしていたら、次女も真似して葉っぱを触ってくれていました。 「学び(まなび)は真似び(まねび)」という言葉を聞いたことがあります。 学びのスタートは模倣であるということですね。 また、別の書籍では遊びもまた真似から始まるとされています。 いわるゆ「ごっこ遊び」がそうですね。

          みっきーのリアル登山者の端書き#902『真似る』

          みっきーのリアル登山者の端書き#901『夢を繋ぐ』

          社会の課題である少子化について考える機会があったのですが、その連想の中で「そもそも何故自分が子どもを持つという選択をしたのか」について思考をしました。 私が自分の子どもを持ちたいと思ったのは、自分が楽しんで愛した自然と人との共生の世界を、引き継いで広げてもらいたいという希望があったからです。 ただ、これは必ずしも自分の子どもが引き継いでくれるとも限りません。 自分がそうであったように、子ども自身にもそれぞれが持ち得る可能性や夢があります。 強制はできないので実際は「引き

          みっきーのリアル登山者の端書き#901『夢を繋ぐ』

          みっきーのリアル登山者の端書き#900『道との相性』

          私はロードバイクも乗るのですが、最近は使える機会に恵まれず、ようやく引っ越しを機に通勤に使えることになりました。 久しぶりにまたがり、ペダルをこぎましたが、やはり風を切って走ることは気持ちがいいです。 特別にテンションが上がるのが、舗装されてフラットな直線通り。 通勤は街中なので細かい段差や交差点などが多いとギアを上げきれないのですが、そういった直線があるところではついつい意味もなくギアを上げてスピードも高めたくなってしまいます。 ロードでしか感じられない気持ちの良さが、

          みっきーのリアル登山者の端書き#900『道との相性』

          みっきーのリアル登山者の端書き#899『ノースレッド』

          アウトドアブランド「NorthFace」さんのアウターで、原色の赤が基調になったものを仲間の登山内で「ノースレッド」と呼んでいました。 その頃はなぜか「NorthFaceさんの登山の基本イメージカラーは赤である」という印象が強くあり、人気がありました。 他の人とのバッティングを避けたがる登山者の中では珍しく、5人くらい同じカラーでかぶりがあったように思います。 実は私もその5人の中の一人で、今もノースレッドのアウターを現役で使っています。 元々はミズノさんのアウターを使

          みっきーのリアル登山者の端書き#899『ノースレッド』

          みっきーのリアル登山者の端書き#898『視野のバランス』

          植物は、自分で動くことができません。 なのでそこにその植物が生えている・生長していることは、全て環境条件のお陰ということになります。 気温、湿度、降雨量、日照、風量、土壌、虫の分布・・・ 挙げていったらキリがないくらい条件というものは豊富です。 そしてそれは単独ではなくて、条件同士で相互作用している可能性もあります。 全ては網の目のように繋がって、複雑になっている。 なので条件のうちの一つだけを取り出して物事を論じることは、現実から乖離する可能性があります。 かといっ

          みっきーのリアル登山者の端書き#898『視野のバランス』