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みっきーのリアル登山者の端書き#855『三山』

「〇〇三山」という三つに掛けた山がいくつかあります。
これは単独の山の名前というわけではなく、3つの山が集まっていることからつけられる呼称です。

有名なのは北アルプスの白馬三山(白馬岳、白馬杓子、白馬鑓)や南アルプスの鳳凰三山(地蔵ヶ岳、観音岳、薬師岳)でしょう。
他には東北の出羽三山、北陸の立山三山、中部地区のローカルな山でも、春日井三山、八木三山、尾張三山などがあります。

中には、「こことここを繋ぐのか?!」「いや、もう一個隣にもいい山あるんだけどな」という印象もあって、恣意的に三山に収めている感があるエリアもあります。

一般にも「ベストスリー」が好まれるように、三つという塊に何か落ち着きの良さを感じるのでしょうか。

語呂の響きとしても「サンザン」はいい気がします。

「二山」は、敢えてまとめて呼ぶ必要がない気もします(妙高・火打、唐松・五竜など)。
「四山」はその読みからも日本語的に縁起が悪いですね。
「五山」ではなかなか5個のピークはまとめにくいように感じます。
そうした消去法的にも「三山」というのはおさまりの良い区分として普及しているのかもしれませんね。

ありふれた定義について、「何でそうなっているんだろう」と思うことで、何かしら発見やひらめきのきっかけになるかもしれません。
アンテナと好奇心を、常に忘れないように心がけたいですね。

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