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【男子高生・男子高出身者限定】女性を褒める方程式

0、前書き

女性を褒める方程式、などと銘打って、いかにも一部の過激なフェミニストにさらし首にされそうなタイトルだ。
念のため最初に申し上げると、僕は人の気持ちをマニュアル化できると思っているわけではないし、人と人との関わりは偶発的でオーダーメイドだと思っている。
しかし、どんなお店でも「いらっしゃいませ」は言うし、食事の前にはみんな「いただきます」と言うように教わる。

この記事は、そんな当たり前の挨拶レベルの話で、それすらままならない不器用で生きづらい人たち(男子校人)に向けてのものになっている。
女性とのコミュニケーションに困ったことがない人が見ても、何の価値もないものに映るだろう。
しかし、コミュニケーションが得意でない僕のような人間は、接客マニュアルを聖書のように大切に読むし、
ましてやそれが特殊な環境にいることによってもたらされる弊害であれば、なるべくそういった状況を早めに打破する術があることは、社会にとっても意義があると思う。
1人でも2人でも、生きていてこれが役に立つ場面が少しでもあればいい。そんな思いで書いている。

それでは本題だ。

男子校同士諸君。
今回の記事は、あなた方に向けて、恥を捨てて書こうと思う。
はっきり言って、特別なことは書かない。どれも当たり前のことばかりだ。
ただし、”共学出身者にとっては”、ということを前置きにしたい。

もしあなたが、まだこの危機を自覚していないというのであれば、以下の話を参考にしてほしい。

ピアニストは、1日練習をしないと、元の演奏技術を取り戻すのに3日~1週間程度の練習が必要だと言われている。
もし1週間練習しない日が続けば、少なくとも戻すのに3ヶ月かかり、最悪の場合元の技術や感覚は2度と戻らないこともあるそうだ。
人間が習慣で積み重ねる感覚というのは、それほどに繊細で、矯正するのは骨が折れることなのだ。

男子校という特殊な環境に、3年や6年、しかも場合によっては寮のような幽閉施設に隔離されることが、いかに恐ろしいことか、閉じ込められて勉強ばかり強いられている諸君なら、すぐに計算できるはずだ。

こんなことを言うのは気が引けるが、あなた方の女性に対する感覚を元に戻すには、膨大な労力と時間がかかるだろう。
それどころか、世の中を見ると、まともな感覚が卒業後10年以上経っても戻っていない人間もいる。

僕自身にも苦い経験は山ほどある。
一例だが、男子校から共学の大学に進学した際に、「おはよ~」と手を振られただけで、「この子俺の事好きなのかな?」と思ってしまうくらいには重症化していた。
それが勘違いだと気づいたのは、恐ろしいことに半年経ってからのことだった。

半年で気づいた僕はまだしも、症状を自覚できない同志たちは、次々とトラブルを起こしていた。
「えっ、なんでいきなり告白してきたの?」「は?全然仲良くないのにいきなり家に誘ってきて馬鹿?」といった女性からの声は後を絶たない。

もちろん完治して、平穏無事に結婚生活を送っている同志もいるが、多くのノウハウは、そのまま秘匿されてしまう。というか、症状があったことに気づかない間に治癒に成功していることもあるので、ノウハウだと思われていない。
そんな困難な状況の中に生きる同志諸君のために、僕の経験・蓄積を言語化し、明文化することで、これが今後も改善され、いつかあなた方の対女性コミュニケーションを豊かにする最良のマニュアルとなることを願っている。

これは、ハーレムを築こうとか、そんな夢物語の話じゃない。
そういうのは週刊少年ジャンプに書かせておけばいい。
ここに書くのは、最低限、モラルとして備えておきたい身だしなみのようなものだと思ってもらいたい。

1、褒めの種類を理解する

まず、女性を褒める要素として、「先天的褒め」と「後天的褒め」が存在することを理解しておきたい。
「先天的」に該当するのは、容姿・外見等、本人の努力とはあまり関係がなく、遺伝や環境によって得ている要素だ。具体的には、顔、スタイル等が該当する。
「後天的」の方は、ファッションや職業、趣味等、本人が自分の意思で獲得してきた要素だ。

ではどちらを褒めるべきか。順番に考えていこう。
筆者の体感ではあるが、褒めが成功し、女性が喜んだ率を、ここでは便宜的に”褒め打率”として表記する。

男子校同志諸君が陥りがちなのは、とにかく「先天的褒め」をしておけば女性が喜ぶという勘違いだ。
「顔かわいいね」「スタイルいいね」等、目についたことをそのまま口にしてしまう。
これは、付き合って仲が深い関係ならまだしも、関係性があまり濃くない状態で口にすると、かえって不快にさせてしまうことが多い。
褒め打率で言うと1割くらいだ。

そうして、リアクションが良くないことに気づいた同志諸君は、後天的褒めに切り替える。
ところが、これがうまくいかない。なぜだろうか。
よくある褒めとしては、「その服おしゃれだね、似合ってるね」「その化粧かわいいね」である。
化粧はあまり言わないかもしれないが、例えと思って聞いてほしい。
これは褒め打率3割くらいだ。まあ当たらない。何がダメなのかわかるだろうか。

これに気づくには、根本的な我々の偏見の話からしなければならない。
我々は、”女性はみんな服や化粧が大好きで、オシャレして新宿LUMINE ESTや渋谷109に繰り出すのが生きがい”だと勘違いしている。

実のところ、体感7割くらいの女性は、そのへんにあるしまむらかGU・ユニクロに入って、マネキンが着ているそこそこかわいくて安い服を買い、それを数年間着まわしている。
そして、「毎日なんでこんな顔に塗り絵しなきゃなんねーんだよ・・・」と愚痴をこぼしながら、やむなく化粧して出かけているのだ。

きちんとした母数のある統計データはないが、Googleで検索すれば、様々な女性向けメディアから、半数以上の人が月あたり0円~5,000円程度を服に支払い、かつ、服にかけるお金をさらに減らしたいと思っていることが見て取れる。
これは男性が服代5,000円~10,000円/月を母集団とする記事が多いことからも、比較して少ないと言える。(※ただし平均収入は男性の方が多いため、収入に対しての支出割合は男性の方が低い傾向にある)
化粧に至っては、3,000円/月に収めている人が69%というアンケート結果もある。CHANELのリップが1本5,000円ということを考えると、我々のイメージからはすごくギャップのある金額だ。もちろんお金をかける=こだわっているとも言い切れないが、大きな要素ではある。

にわかには信じがたいだろうが、ついでにもう1つ勘違いを正しておくと、同志諸君は、女性は夏になったら水着で海に行きたいし、冬にはサンタクロースのコスプレをしたいと思っているかもしれないが、早めに目を覚ました方が良い。
ほとんどの女性は水着なんて着て肌を露出したくないし、サンタコス求めてくる男キモッ、と思っている。

同志諸君が抱いている女性像は、アイドルとか声優が”仕事でお金をもらって仕方なくやっていること”に由来していることに十分留意したい。

2、なぜ単純な褒めはウケが悪いのか

本題に戻るが、「先天的もだめ、後天的もだめ」、これじゃ八方塞がりじゃないか、と思う方もいるだろう。
結局顔がいい男しか褒める権利もないのか、と変に卑屈に構えてしまうかもしれない。
だが、そんな短絡的な話ではない。テラハだけが理想の男女関係像であってはならないし、そうはさせない。では、どうすればいいのか。

次に考えるべきは、「なぜだめだったのか」の追求と、「女性は結局何を褒めてほしいのか」というマーケットインの発想だ。

では1つ目の、これまでの褒めがダメだった理由を振り返ってみよう。
先天的褒めはなぜ受け入れられないのだろうか。これは諸説あるが、おそらく長い人類の歴史の中で、容姿を重視する男性と関係を持った女性が、年齢を経るにつれてそういった男性との関係性を維持しにくかった経験からくるものだと思われる。
先天的な要素を褒められることはうれしいが、それだけが魅力になっていると、それが喪失・減退した時にリカバリーが効かないという経験があったのだと思う。

だからこそ、女性は内面(後天的な側面)を見てくれるかどうかというアンテナを張っているし、「男性は中身が大事」と口にするのは、心理学的にはおそらく投影であり、自分の中身を見てほしいからこそ出てくる願望的言動だと思う。

後天的褒めについては、女性が”こだわっていない”ポイントを褒めてしまっているところに穴がある。
先述したように、多くの女性は実は身につける服にそれほどこだわっていない。
しかも、我々は女性服を見慣れていないので、女性が着ている服が、そのへんで買った庶民服であっても、FRAY I.D的な頑張って買った服でも、Maison Margielaのような一生モノの買い物であっても、違いが全然わからない。
正確には、どちらがよりオシャレなのかがわからない。変なところにボタンが付いているから、今日は2軍の服なのかな、と思ったら、Webサイトに張り付いて予約して買ったハイブランド品だったということはよくある。

要は、「女性がこだわっているかどうかの見分けがつかない」のだ。
化粧についても同様のことが言える。同志諸君は”プチプラ”とか”デパコス”なんて、ツムツムの新作かな?くらいにしか理解していないだろう。
そんな状態で、女性がどこに気合を入れているのかを見抜くのは本当に難しい。

どのくらい難しいかというと、ラブライブのキャラクターを髪型なしの顔だけで判別するくらい難しい。(画像参照)

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実際、上記(プチプラとデパコス)は女性にとってはこだわり度合いが全く異なるらしい。男性で言うと、「髪型を想定して髪を乾かし、ヘアワックスにジェルを合わせて形を作ったあとに、スプレーでがちがちに固めた上で、あたかも無造作かのように見せる」のと、「とりあえずキャップを被って寝癖を直しただけ」くらい違うようだ。

余談だが、オタサーの姫たちがゴスゴスのロリータ服を着て、過剰なチークを塗りたくっているのは、そうまでしないと取り巻きの男性陣が他の女性との外見的な違い(こだわり)を認識できないからなのだと思料している。
女性感覚に疎い男性は、あそこまでわかりやすいアイコニックな見た目があって初めて、女性がこだわっている「かわいいと言っていいもの」だと安心するのだろう。

次に、2つ目の、「女性は結局何を褒めてほしいのか」については、答えはシンプルであり、やはり女性は先天的な方を褒められるほうが嬉しい人が多いらしい。
ただし、繰り返しになるが、直接見た目を指して褒め言葉を言っても、それはむしろ警戒心を持たせることにつながってしまう。

仕組みを知らなければ迷宮入りしてしまいそうだが、落ち着いて考えれば、なぜ褒め言葉がうけウケなかったのかがよくわかる。
そしてこれら上記の課題に対し、私が見つけたアンサーの1つが、以下で紹介する”褒める方程式”だ。

3、褒める方程式を活用する

ここまで考えた要素を改めて整理すると、良い”褒め”とは、「女性がこだわっている(ことがわかる)要素」であり、「間接的に外見を褒める要素」ということになる。

これを可能にするのが、”後天的”褒めを入口にして、”先天的”褒めをするという方法だ。どういうことか、具体的に話そう。

方程式っぽくするために、以下に便宜的に”褒め変数”という言葉を用いる。
ここには、一般的な褒めフレーズ「素敵だね」「かわいいね」「似合ってるね」という言葉を代入して考えてみてほしい。

例えば、”笑顔”×”褒め変数”=「笑顔が素敵だね」というのが1つの解に該当する。
もしこれを読んで、「長々と当たり前のこと言ってて草」とコメントしようとしたなら、まさにコロンブスの卵だ。

※コロンブスの卵:どんなに素晴らしいアイデアや発見も、ひとたび衆目に触れた後には非常に単純あるいは簡単に見えること。詳細はググってほしい。

そう思うのであれば、僕が次にお勧めする褒める方程式・フレーズが何か、考えてみてほしい。いざ自分で適切な解を見つけようとすると、ここまでのロジックを理解していないと難しいだろう。

考えている間に、笑顔を褒めることがなぜ良いか説明しておこう。
同志諸君は、女性は基本的に自然体で笑顔でいるものだと思っているかもしれない。TVの見過ぎである。Youtubeのルーティン等を見るとわかりやすいが、女性は我々と同じように、ノーマルの状態では無表情だ。

あなたに対し、力まずに快く笑顔を振りまいてくれるのは、あなたの母親か、CDを買ったアイドルか、投げ銭したライバーくらいのものだと思った方が良い。

詳しく書くのは本題と逸れるので避けるが、現代において我々の想像以上に女性はストレスフルな環境で生きていて、自然体で笑顔でいるというのは安直な発想だ。女性はものすごく頑張って笑顔でいるということを理解しなければならない。

実際、女性に聞けばわかるが、多くの女性は鏡や写真で笑顔の練習をしている。練習とは言わないまでも、どのくらい表情筋を動かせばどのような笑顔に見えるかというパターンを自分の中にストックしている。

何が言いたいのかというと、女性は”笑顔にこだわっている”のである。
そして笑顔を褒めるということは、顔を褒めているということでもあり、これは、”後天的”かつこだわっている「笑顔」という入口から、”先天的”な「顔面」を褒めていることになる。
だから、「笑顔が素敵だね」は喜ばれるのである。ちなみにこの方程式の褒め打率はなんと9割5分にもなる。

以上が基本的なロジックだ。

ではここで、先ほど出題した、僕が次におすすめしたい褒めるポイントについてお答えするが、あなたの考えはまとまっただろうか。
正解は、「ネイル」である。

これも当たり前と言えば当たり前だが、ネイルというのは、こだわっている人しかしていない。毎月5,000円程度の費用をかけて、細かくリスエストを重ね、こだわりにこだわって作っている。
何より我々ド素人からすると、ぱっと見てわかりやすいことが事故を起こしにくい。

ネイルを褒める方程式は”ネイルの特徴”×”褒め変数”である。
特徴というのは、「”緑で”かわいいね」といった単調なものではなく、「”シックで”かわいいね」「”季節感があって”素敵だね」「”珍しい色で”似合ってるね」など、多少ぼかした言い方にすると良い。

くどいかもしれないが念のため説明すると、”後天的”なこだわりの「ネイル」を入口として、”先天的”な「手」という要素を褒めている。このロジックを踏まえていることが肝となる。
ネイルの褒め打率は8割程度だ。やりすぎると良くないが、ほぼ喜ばれる。

さあ、ここまで説明したら、同志諸君もそろそろ自分で考えたくてウズウズしていることだろう。
同じロジックで褒められる要素が他にないか、ぜひ探してみてほしい。
これができるようになれば、出会ったばかりの女性から言動で悪印象を持たれる危険はかなり下がるに違いない。
初動さえうまくいけば、あとは会話の中からこだわっていることを見つけ出し、それを方程式に当てはめるだけで良い。

あとは実戦あるのみだ。文化祭でもサークル活動でも合コンでもなんでもいい。とにかく試行錯誤して精度を高めるしかない。

この記事が少しでも役に立ったなら、僕は嬉しく思う。
実際僕は、こんな当たり前のことすらわからずに、だいぶ苦労した。
恥ずかしい話だが、こんな単純なことに気づくのに僕は7年くらいかかった。
ちなみに、共学出身者は10代で習得していることなので、決して自慢げに発表してはならない。

今後は、同志諸君が試した結果を踏まえて、もっと改善していこうと思っている。意見・感想があれば、ぜひコメントしてほしい。

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