見出し画像

makeの熟語完全マスター!コアイメージで一気に理解する vol.2

みなさん、こんにちは!
オンライン英語家庭教師のだいき先生です。
前回に続き、makeの熟語をコアイメージだけを使って完全にマスターしよう、という試みのパート2です。

「make up、make for、make out...」

この世に動詞がmakeだけならまだしも
「take up、get up、、、」
他にたくさん同士があるせいで、めちゃくちゃややこしい。
だからこそ、makeのコアイメージをばっちり頭に叩き込んで、少しでも効率的に熟語をマスターしていただこう、という試みです!


前回の復習:makeのコアイメージとは?

実はmakeには
「こねこね→形作る→固める」
という基本イメージがある、という話を前回やりました。

たとえば、粘土細工を想像してみてください:

  1. まず、粘土をこねこねします

  2. 次に、形を作っていきます

  3. 最後に、その形を固めて完成!

このイメージを応用すれば、どんな熟語も理解できるんです。

引用サイト:https://www.english-speaking.jp/wordimagelink-make/

上記の画像はすごくわかりやすいですね。
何かをこねこね、ペタペタ、カチカチして完成させる、というのがmakeのコアイメージなんだ、ということを頭に入れてください。

makeのコアが理解できたら、下ごしらえは完成です。
あとは他の前置詞のコアイメージを組み合わせたら、熟語の意味理解にグッと近づきます。

1-1. make away(逃げる、持ち去る)

awayのコアイメージ

awayのコアイメージは「ある基準点からの離脱・分離」

「ある基準点」→→→→→→→→→→→→→→「どんどん離れていく~~」
的なかんじ。Hereからどんどんawayしていくかんじです。

物理的な距離
walk away(歩いて離れる)
現在地からどんどん離れていく。awayしていくかんじ
所有・保持からの離脱
give away(あげてしまう)
自分が持っている、所有している状態から、どんどん離れていく感じ
状態からの変化
fade away(消えていく)
現在の状態から、どんどん別の状態になっていく。「消えていく」

逃げる謎の若者

ということなので、make away(逃げる、持ち去る)のイメージは、
make(動きを作る)+ away(離れて)→
「その場から離れていく動きを作る」
例文: The thief made away with the jewelry.(泥棒は宝石を持ち去った)
シンプルに「逃げる」という意味も使われます。
He made away before the police arrived.(彼は警察が到着する前に逃げ去った)

1-2. make it(成功する、目的地に到着する、間に合う)

何かをmake itしたおじさん

itのコアイメージ

itのコアイメージは「漠然とした状況・状態の全体」。
 「この状況全体」を指すような、ぼんやりとした指示のかんじです。具体的な「それ」というより、**「その状況まるごと」**を表します。と言われても、この説明自体がぼんやりしていますかね(笑)
つまり、なんでも「状況」に当てはめれば意味が通るというわけです。

ですので、make itmの場合は
itは「目標・目的」というイメージを持ってください。
make(達成する)+ it(目標)→「目標や目的を達成する」
例文:
If you work hard, you'll make it as a musician.
(一生懸命働けば、ミュージシャンとして成功するよ)
I'm not sure if I'll make it to the meeting on time.
(会議に間に合うかどうかわからない)

1-3.make sense(理にかなう、理解できる)

senseは「意味・道理」という意味です。

make(成り立たせる、完成させる)+ sense(意味・道理)
「意味や道理が成り立つ状態になる」
例文:
What you're saying doesn't make sense to me.
(あなたの言っていることが私には理解できません)
It makes sense to save money for the future.
(将来のためにお金を貯めることは理にかなっています)

という感じで、何かが論理的に筋が通っているか、理解可能かどうかを表現する時に使われます。入試に当たり前のように出ます。
反対の表現make no sense(意味が通じない、理解できない)もよく使用されます。

1-4. make a face(しかめっ面をする)

make a faceビリリダマ

faceのコアイメージ

faceのコアイメージは「外に向けて表れる面・表面」
おもに「人が世界に向けて見せる顔」というイメージを持ってください。

とはいえ、faceって笑顔や喜びなどポジティブな表情もあるはず。
なぜmake a faceは「しかめっ面をする」というネガティブ表情なのか?

普通の表情には、そもそも冠詞「a」は不要なんです。
have a happy face(×)→ look happy(○)
have a sad face(×)→ look sad(○)
smile at me(私に微笑みかける)
grin at the joke(ジョークににやっと笑う)
逆に、a/theを使うと「わざと作った表情」というイメージになるんです。

make a face = 「ある特定の表情を意図的に作る」
自然な表情ではなく、意図的。つまりネガティブな文脈になっちゃうというわけですね~
例文:The child made a face when he tasted the bitter medicine.(子供は苦い薬を飲んでしかめっ面をした)
Don't make faces at your sister!(妹に変な顔をするのはやめなさい!)

ちなみに、他の定冠詞がついたfaceの使用例としては

  • put on a brave face(勇気ある表情を装う)

  • wear the face of defeat(敗北の表情を浮かべる)

  • present a happy face to the world(世間に明るい表情を見せる)

どれも作為的に表情を作っている感じがしますよね。

1-5. make fun of(~をからかう、バカにする)

funは「楽しみ」って意味ですね。
でもなんでこんな「イエーイ」って感じなのに、ネガティブな熟語意味なんでしょうかね?
Let's have fun together!" (みんなで楽しもう!)
めっちゃ楽しい感じじゃないですか。

実はこれ、makeが「作り出す」という意味だからこそ、
funが一気に「ネガティブ」な意味に変わってしまうんですね。

funのコアイメージ

funは「(誰かのために)面白おかしい状況を作り出す」
という意味です
ここで大事なのは、「誰のための」funなのかということ

have fun(楽しむ)なら、「全員のため」にfunを共有する感覚です。みんなで楽しもうぜイエーイ、です。
一方、make funだと
makeによってfunを「作り出す側」と「ターゲット」に分かれてしまうイメージになってしまいます。
さらにofという前置詞には「ターゲットロックオン!」みたいなコアイメージがあります。ここでのターゲットは「バカにしたい人物」。
つまり、これらを掛け合わせると
make(作り出す)+ fun(楽しみ)+ of(~について)
→「誰かのことで楽しみを作り出す(=からかう)」

という残酷な意味に変わっちゃうんですね。
まあfun自体は悪くないですが、makeとofによってこんな感じになっちゃいます。
例文:
Don't make fun of people who are different.
(違いのある人たちをからかってはいけない)
The other kids made fun of his accent.
(他の子供たちは彼のアクセントをからかった)

最後に:この記事を読んでくださったあなたへ

いかがでしたか?
makeの熟語が「なるほど!」と腑に落ちた方も多いのではないでしょうか。
実は、英語学習には「このような解き方」がたくさんあります。

  • なぜその表現を使うのか?

  • どうしてその意味になるのか?

  • どんな場面で使えるのか?

私が提供しているオンライン英語レッスンでは、
このような「なぜ?」を大切にした指導を行っています。

こんな方にオススメです:

  • 単なる暗記ではなく、理解して使えるようになりたい

  • 効率的に英語力を伸ばしたい

  • 文法や熟語の「謎」を解き明かしたい

  • 受験に向けて確実に得点力を上げたい

オンライン個別指導で、あなたの弱点を克服しませんか?
小学校・中学生・高校生対象の英語に関する無料相談実施中!
保護者からのお悩みも受付中です♪
お気軽にLINE登録をお願いします。


私について

フリーでオンライン英語家庭教師をしている
だいき先生です!
中高生に、優しく丁寧に指導を心がけています!
少しでもご興味をお持ちいただけましたら、
たった2分の動画ですのでぜひこちらもご視聴ください!

いいなと思ったら応援しよう!