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ここまで狭い世界に中国人が生きているなんて、思いも寄らないことだったでしょうから。…キッシンジャーは己の無知を棚に上げて一族郎党の事しか考えられない中国人と、世間や国家の事を考えて生きている日本人を取り違えていた大馬鹿者だった。その一番弟子のクラウス・シュワブが、中国と一体で始めたのがダボス会議。中国を増長させ極めて危険で不安定な世界を作った元凶である。

中国の官僚は汚職が当たり前です…ですが、官僚の給料だけでは宗族全体を繁栄させることはできない。となると、賄賂をもらい私腹を肥やす以外に道はありません。
2020年08月09日
以下は月刊誌WiLL9月号別冊からである。
中国は世界最大の人種差別国家
アーサー・H・スミスが説くー
【石平】今も昔も…中国に「ウソつき」という 言葉はない
武漢ウィルスの責任転嫁を目論む中国。
通常では「厚顔無恥(こうがんむち)」と思うような彼らの行動も、中国ではかつてより「ごく普通」のことである……。
19世紀後半に中国人を分析したアメリカ人宣教師、アーサー・H・スミスの著書から、今も昔も変わらない中国人の特性を紹介する。

(『WiLL』2020年6月号掲載)
*本論文も日本国民のみならず世界中の人たちが必読。
わけても、キッシンジャーは必読、といっても彼の場合は、もう手遅れの話だが。

「宗族」という社会組織 
こうして見ると、スミスが観察した中国人の行動原理は、実に的確な指摘であり、今でも何ら変化していないことがわかります。
ですが、スミスはあくまでも中国社会を外(西欧社会の目)から観察し指摘している点に注意を払う必要があります。
当然ですが、スミスは中国人社会の内部事情まで把握できていません。
中国人社会を内側から見れば、また別の側面が浮かび上がってきます。 
中国は古来、「宗族」という社会組織を何よりも大切にしてきました。
私の父親が生まれた家も、「石氏」という宗族の一つに属しています。
石氏の先祖が三百年前、とある場所から四川省に流れ着き、家族をつくって子孫を繁栄させました。
そして私の祖父の代になると、何百軒という石家が同じ地方のいくつかの村で住むことになります。
大きな宗族になると、場合によっては何千軒規模となる。 
そして一族の先祖を祀る宗廟(祠堂)をつくり、祖先崇拝の拠点とします。
そこは同時に一族全員が集まり、連帯意識を高める場ともなる。
宗族の中で人望の厚い人間が族長となり、宗族を統率します。
宗族が大きくなればなるほど、大きな財源が生まれ、一族内の子供たちの教育費に充てたりします。
義務教育がない時代、学校制度がなかったため、一族が子供たちの教育の面倒を見ていました。
文字を教える先生を招き、塾を開いて、子供に基礎教育を施したりすることも。
それ以外にも、両親が早くに亡くなった孤児を宗族で引き取り、面倒を見ることもあります。
裁判も時にはありました。
宗族の中で罪を犯し、捕まった人間がいたら、祠堂に連れてきて裁決を下す。 
宗族内では中国人はお互いを信頼し合い、相互扶助し、思い合って、連帯感を高め合っているのです。
だから、嘘をつくこともできません。
生まれてから死ぬまで宗族の中で生きますから、一度嘘をついたら、みんなから信用されなくなり、居場所が奪われてしまう。
時には宗族内で争いごと、もめごとがありますが、そのときは族長が調停役を務め、穏便に進める。 
つまり「仁・義・礼・智・信」の五常が、宗族内では立派に生きているのです。 
ところが、この宗族からひとたび外に出た途端、一気に豺狼の世界と化す。
政治権力、社会制度、公共……これらをまったく信用しません。
嘘をついてもいいし、罪を犯しても問題ないと考えています。 
いや、もっと言えば、宗族の外で罪を犯した人間は、宗族総出でその人間を守るために力を尽くします。
そのため、公の精神が育まれません。
「公」は宗族内にあって、それ以外にはないのです。
中国の官僚は汚職が当たり前です。
なぜか。
官僚になるためには科挙試験に合格しなければなりません。
宗族が一族を挙げて科挙試験合格のために、教育を徹底的に施します。
だから、誰か一人でも科挙試験に合格し官僚になれば、宗族を繁栄させる義務があります。
ですが、官僚の給料だけでは宗族全体を繁栄させることはできない。 
となると、賄賂をもらい私腹を肥やす以外に道はありません。
宗族からすると、賄賂を取ることで一族が繁栄するわけだから、万々歳です。
清廉潔白な官僚は、宗族からまったく歓迎されません。
何の利益もありませんから、追い出す以外にないのです(笑)。 
スミスはこの中国人の実態まで見抜くことはできませんでした。
ただ、仕方のない面もあります。
ここまで狭い世界に中国人が生きているなんて、思いも寄らないことだったでしょうから。
この稿続く。


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