【投資に効く有報速読 #3】１分で「カーブスHD」　〜難解な有価証券報告書から要点だけ解説〜

この記事は、有価証券報告書などのIR情報から、投資にあたってまず知っておくべきポイントだけをまとめたものです。
IRや投資以前に、まずは興味を持てる企業を見つけることが目的です。銘柄推奨ではありません。
原則として「会社予想が増益」で、時価総額が大きくない企業からピックアップしています。

カーブスホールディングス（7085）

【無料サンプル】高齢者の健康インフラとして注目

女性向けフィットネスの運営
「女性だけの30分フィットネス」をフランチャイズ展開しています。地域密着の健康インフラを目指し、コシダカHDから分離独立して上場しました。
加盟者に対して経営指導やノウハウを提供しロイヤルティを得ていますが、特徴としては、会員向けの物販が売上全体の58%を占めていることです。さらに、顧客満足度調査で9年連続1位を獲得するほど顧客の満足度が高く、価格改定や退会率の低下にも好影響を与えています。

高齢者の健康インフラ
現在、高齢化の進行に伴い、運動不足や交流不足が原因で心身の健康状態が悪化することが重大な社会課題となっています。そのため、予防・健康産業の社会的重要性がますます高まっています。
年3回の新規入会募集キャンペーンを行い、テレビやウェブ、地域密着の販促活動を展開しています。また、食生活の相談を強化し、プロテインの定期契約や物販収入が過去最高を記録しています。

会員数はコロナ前の水準へ
2023年8月期の業績は、売上が前年比で9.1%増加し、当期純利益は13.5%増加しました。売上はフランチャイズ店を含めて過去最高を記録し、純利益率も改善しました。会員数はコロナ前の水準に近づいてきています。
2024年8月期の予想では、売上が13.3%増加し、当期純利益は13.7%増加すると見込まれています。会員数の増加により物販収入も増加し、広告宣伝費は加盟店からの広告分担金の増加で減少する見通しです。

会員数の拡大が課題
今後の課題は、顧客満足度とマーケティングの強化による会員数の回復、新規事業の拡大、そしてプロテインなどの高機能商品の開発です。
戦略としては、口コミ紹介と行政との連携を通じて会員数を増やし、運動や食事相談を通じてプロテインや新商品の販売を強化します。また、男性向けフィットネスなど新業態の展開も計画しています。

東証プライム、時価総額684億円、売上300億円、当期純利益率8.5%、配当利回り1.4%、自己資本比率38.5%。ROE18.6、PER26.3、PBR4.5　

2023.8期末現在、リアルタイムではありません

2023.8期
※有価証券報告書　第15期　※決算短信　※2023年８月期 決算補足説明資料

2022.09.01～2023.08.31

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